エリザベート考

『トート閣下のコンプレックス』~「珠城さん」インタビュー記事より~

雑誌「BEST STAGE(2019年1月号)」の「珠様インタビュー記事」で、 「珠様」が、小池先生から『エリザベート』お稽古中に指導された言葉や役創りについて、語っておられました。 「トートの感情をもっと出して欲しい」 と小池先生から言われ、冷淡?な印象…

月組『エリザベート』東京公演の感想

個人的感想なので、ご容赦ください。 「ライブ中継」だと、声や映像のアップで印象が変わります。 ・表情が見える点で印象が変わること。 ・逆に、全体像とアップでは、場面の印象が変わること。 ・日々変わる演技。 この3つで、印象が変わって見えたので、…

『マリー・アントワネット』帝劇:感想③「花總さん」「愛希さん」エリザベート像に重なる2人の「アントワネット」

観てきました。 本日のキャストは、以下の通りです。 アントワネット:笹本さん マルグリット:ソニンさん フェルゼン:田代さん ルイ16世:原田さん 追加で取れたチケットなので、キャストが偏る・・・でも「ルイ16世」初登場☆彡 本日の舞台で、また前回の…

『エリザベート』は「上演に至るまで」伝説も作られていってると思った事

ミュージカル『エリザベート』が宝塚歌劇で上演され、成功するまでのサクセスストーリーは、色々なところで、語られています。 初演時の最初のポスターへのファンの戸惑い 「死」が主役とか、よく分からん。 開幕までのファンの割とマイナスな反応 それが、…

ベスト「美弥様フランツ」!~カメラで再度実感、報われないフランツ役~

「美弥様フランツ」、私が観劇した中で最も良かったですハ(^▽^*) good!! フランツ役へのイメージは、個人的な固定観念とはちょっと違う「美弥様フランツ」。でも、「役」に正解はないです。「美弥様フランツ」は、一貫していて、説得力があり、素晴らしかった…

月組『エリザベート』宝塚大劇場(全体的感想の備忘録)

明日の「ライブ中継」前に、大劇場観劇時の全体的印象の個人的備忘録です。 やはり、2次元と舞台では、見え方が変わるし、観劇日から、日数も経ち、随分変わったと思うので、見る前の備忘録。 明日、見た後どう感じるか、見る前を忘れないようにするための…

「珠城さんトート」と壁~愛に必要アイテム~

台風も「ライブ中継」も、何より「千秋楽」が間近に迫り、緊張高まる中、しょうもない、でも個人的大きなツボです。 『エリザベート』の「珠様トート」、千秋楽も近づき、進化が気になるところです。 正直、私が観た時、出来が日によって差があった「珠様ト…

次回『エリザベート』の上演組を考えてみた

これだけ、大ヒット作品なのだから、3年以内には再演されそう。 それか、「東宝版」が間に入りそう。「花總さん」「愛希さん」のWキャスト!? とりあえず、宝塚版で「トート」に注目して、妄想してみました。 花組「柚香さん」版『エリザベート』に一票 (*…

今回の月組『エリザベート』の白熱ぶり(ぼやき)

数年おきに再演されるので、前回の人気ぶりの記憶がないです。 ただ、今回の『エリザベート』、過去の公演に比べても人気高くないですか? 気のせいかな・・? 劇団公式ホームページニュースに昨日、 16日(日)『一般前売のチケット「取り扱い状況」』 が掲…

「暁ルドルフの涙」に涙した呟き

昨日ですが・・・ (* ̄∇ ̄) /゚・:*お誕生日おめでとうございます。*:・゚\( ̄∇ ̄*) 新人公演も大好評だった模様、「暁さんトート」良かったんだろうな(未練)。 「新公サヨナラホームラン」好きです。 最近で有名なのは、「紅さん」? 「暁さんルドルフ」につ…

ゾフィーの眉毛~タカラジェンヌの舞台上であるべき姿~

『エリザベート』で皇太后ゾフィーの化粧、特に「眉毛」はインパクト大です。 平安時代もびっくりな、元の眉毛を見事に消し去り、上書きされた「へ」の文字型「眉毛」。 パンフレットを見る限り、「憧花さんゾフィー」の「眉毛」はごく普通です。 ところが、…

宝塚の伝統的男役像にはまる宝塚版『エリザベート』

以前、最近「主演男役像」が変わってきた!?と思うことを書きました。 全ての作品に当てはまらないし、ここ最近の作品の主演男役さんの役柄を観て、思っただけです。 大まかに言えば、 雪組『凱旋門』が、再演作品で、主役ラヴィックは、「寡黙な男」でした…

「エリザベート」命日の観劇の独り言

単なる独り言です。 書いている間に、「昨日」になってしまいました。 昨日は、「ルキーニ」の台詞で気づいた、エリザベート皇后が暗殺された日。 今日はいよいよ、ラスト観劇日です。 数年前、京都へ「エリザベート」展を観に行き、暗殺日の新聞記事などの…

美弥様と「フランツ」~やっぱり報われない役~

「美弥様のフランツ」ではなく、「美弥様」と「フランツ」です。 現時点の個人的印象なので、ご容赦ください。 今回「美弥様フランツ」を観て、色々思いました。 ①難しい役の割に報われない ②美弥様のフランツが弱い 美弥様は、すごく「歌ウマ」ではないけれ…

「エリザベート展」~何故か笑った人たちがいて何となく分かった話~

「エリザベート」展、見てきました。 財布の紐が緩くなる恐るべし、『エリザベート』 友の会カードで「半額」250円も魅力的で、2時間位いてました。 いや、もっといたかも・・・ 過去9回『エリザベート』を、様々な点で比較できるような展示で見所が沢山。…

「皇位継承は難しいぞ」~『エリザベート』今の月組版で胸に突き刺さる台詞~

『エリザベート』には名台詞(印象深い台詞)が沢山あります。 一番に思いつくのは、 トート閣下「死ねばいい!!」 これ、浮かんでも、通じない人(ほとんど)には、使いにくい微妙な台詞。 「このままでは・・・・皇位継承は難しいぞ」 (まだ観てないので…

『エリザベート』を飽きずに観たくなるワケ~配役によってハマる場面が違う~

再演作品は、大概、好きな場面があり、その場面を新しい役者さんがどう演じるかを楽しみに観ます。 また、役者さんによって、「印象に残る場面」が変わります。 「好きな場面」が必ずしも、「印象に残る場面」とは限らないです。 その差が大きいのが『エリザ…

『エリザベート』の威力~宝塚市民にとっての「宝塚歌劇」~

ついに、月組『エリザベート』が開幕しました☆彡 公演が発表されると、 「また?もう、えーやん『エリザベート』」 と、言いつつ、公演概要が次々と発表されるにつれ、期待度が高まり、 「やっぱり、えーやん『エリザベート』」 の繰り返しです。 注:えーや…

攻守交代:挑む「珠城さんトート」~三井住友カード・演出家インタビューを読んで~

「三井住友カード 宝塚歌劇ニュース冠協賛特別ページ」(ホームページ)演出家インタビューで、小池先生が、月組『エリザベート』について語っておられました。 さいたまんぬ、これまで、色々ぼやいてますが、インタビュー記事を読み、また新たな感想を抱き…

『エリザベート』~報われない「フランツ役」考~

『エリザベート』の主要キャスト、「フランツ」。 「宝塚」では、2番手格の方が演じる事が多く、配役表でも「ルキーニ」より上。 なのに、「ルキーニ役」の方が、将来トップスターになる確率が高く、脚光を浴びます。 実際、歴代フランツ・ヨーゼフ役は、以…

歴代月組「エリザベート」が他の組と違う点

エリザベート熱が再燃し、改めて、振り返ってみました。 過去の上演年、組、トートとエリザベートの配役です。(Wikipedia参照) 間違いは、ご容赦ください。(さん、省略) 初演1996年雪組公演「トート:一路真輝」「エリザベート:花總まり」 再演①1996年…

「エリザベート」の名台詞

最初、月組「エリザベート」上演が決まった時、さいたまんぬは、 「もう、ええやん、エリザベート」 と思いました。 さいたまんぬは、元関西人です。 関西人にはお馴染みの関西弁「ええやん」 ご存知ですか? 「ええやん」は、2つの意味合いを持ちます。 ①…

「エリザベート」と小池修一郎先生についての考察③

この考察、結論ありきではなく、書き始めたら、収拾つかなくなってしまった系です。 なので、「何が言いたいねん!」 と、自分でツッコミ始めたので、先に、無難に締めくくりの文言を書いておきます。 記念すべき10度目となる月組「エリザベート」の全配役も…

「エリザベート」と小池修一郎先生についての考察②

②を書く前に、一言お断りを申し上げます。 さいたまんぬは、「観劇友ゼロ」です。 よって、情報は、メディア(新聞・雑誌)、観劇時に隣に座った人位です。 ブログを始めて、「ブログ」という新たな情報源の素晴らしさに、情報格差による精神面における宝塚…

「エリザベート」と小池修一郎先生についての考察①

次回の月組公演は「エリザベート」ですね。 愛希さんの退団へのはなむけと、それに乗っかって、一儲けしようという歌劇団の思惑がチラチラ見えるのは、さいたまんぬだけでしょうか? 娘役にスポットが当たることの少ない男役社会において、娘役にエリザベー…