ベスト「美弥様フランツ」!~カメラで再度実感、報われないフランツ役~
「美弥様フランツ」、私が観劇した中で最も良かったですハ(^▽^*) good!!
フランツ役へのイメージは、個人的な固定観念とはちょっと違う「美弥様フランツ」。でも、「役」に正解はないです。「美弥様フランツ」は、一貫していて、説得力があり、素晴らしかったです(*TーT)b
一貫して「愛」・・・やさしさ、気遣い、耐え忍ぶ・・・愛溢れるフランツ。
シシィーが朝早くからゾフィーに説教され、フランツに泣きつく場面。
シシィーに、最後、「出て行って」と言われて、戸惑いながらも、フランツ去ります。
この場面のフランツの表情。
歴代「フランツ」の方々は、泣くシシィーに戸惑い、なぐさめるものの、シシィーの気持ちは理解できず、疑問に思いながら去る、表情は乏しめにあっさり去るフランツが多い気がします。
(私が観た中での印象)
このフランツは「冷たい(薄情)」?
私は「普通やん」と、フランツの「巧いな」と思わせる見せ所と思って観てます。
あのママに育てられ、皇室のしきたりに従って、生まれ育った「フランツ」。
個人の感情より、しきたり重視だから、ママの言う事の方がごもっとも。
泣いてるシシィーの扱いと、シシィーとママの確執に、困ってる(と思ってます)。
可愛いシシィーが泣いて訴えてきたら、愛情から、可哀そうとは思っても、気持ちは理解できないだろうと思います。
だから、「出て行って」と言われ、彼女の拒絶には、ショックを受けても、シシィーの気持ちに対しては不可解感を抱いてるので、言われたままに出ていく。
だから、表情が乏しめ「?」なのを、「巧い」と勝手に理解してました。
言われたままに出ていく・・・ゆっくり話を聞いてあげよう、とかモテそうなやさしい系男子ではなさそう。
出て行ってほしいのね、と言葉通りに受け止める、ちょっと腹立つ系男子。
あくまで個人的イメージのフランツです。
「美弥様フランツ」も、生で観劇時(開幕始めの頃)は、同様の表情に見えました。
オペラグラスの精度がまだ不足しているのかも。。
それだけに、愛に溢れる「美弥様フランツ」が若干中途半端に見えました。
それが、ライブ中継は、アップで「美弥様フランツ」の表情が見えた!!
シシィーの拒絶の言葉に、心底ショックを受けて、かける言葉も見つからず、とりつくしまもなさそう・・・、なので傷心の表情で去られました。
「プロポーズ」でママへ反抗してから、更に、しきたりより、シシィーの気持ちに動揺してる !!(゚ロ゚屮)屮
「美弥様フランツ」は「シシィー愛」に溢れてます。
なので、この場面、「美弥様フランツ」には、今回の方がしっくりきました。
また、ルドルフへの「皇位継承は難しいぞ」のセリフの場面。
父親として、息子へこの言葉を言わなければならない辛さ。絞り出すような、口調。
「声」で伝わる・・・「厳しさ<愛」
その時の苦悩溢れる表情 (T-T*)…。
ここが、初めて、私の涙場面となりました。
他にも挙げ出すと、多々ある細かい箇所ですが、「美弥様」の「フランツ」は「愛」で一貫されていて、「美弥様フランツ」として仕上げてました。
そして、「このフランツもありだな」と説得力がありました。
この「美弥様フランツ」は「共感系愛希さんシシィー」と合ってる(相性がいい)!
こんなに「愛」を前面に伝えられたら、シシィーも心揺さぶられる~(゚∇゚*)(。。*)ウンウン
「フランツ」は、静かな動きで感情を表現されるため、分かりにくい。
それが、カメラアップにより、今回はすごく分かりました。
私の中で出来上がってる「フランツ像」もおそらく、ビデオで繰り返し見たものが印象に残ってるような気がします。
歳を取るにつれ、より、渋さや深みが出ていい味になる「フランツ」。
でも、遠目だと、髭(や帽子)でお顔があまり見えない。
声か、背中などの動作で伝えるしかない、しかも、静かな動作。
超難しい役 (-_-)ウーム
気持ちも共感できるけど、難しさにも共感できる感じです。。。
「ルキーニ」はセリフが多いし、動きまわるし、「髭もじゃ」でもないので、カメラに映る機会が多い!!
映画館ですが、テレビ番組なら「司会者、コメンテーター」なので、いないと困る。
だから、すごく目立つ!
観劇時から一番変化を感じ、その変化が一番良かったのが「美弥様フランツ」。
それを、カメラアップにより、より分かったことで、カメラに感謝しました。
それでも、カメラが追う機会の多さで、更に目立つ「ルキーニ」と比べて、報われなさを実感。
「月城さんルキーニ」の出来の良さは、ここでは論外です。
単に役の目立ち度のことです。
宝塚版『エリザベート』、フランツを2番手役にするメリットは何なんでしょう!?
前、正統派王子様系だからと、書いた記憶があります。
でも、それなら、カメラはフランツを追わなきゃ!!と思うのですが、セリフや場面的に難しい。。
カメラだと、良さと難しさは分かっても、より目立つ「ルキーニ」・・・
あぁ、報われないフランツ・・・とライブ中継で改めて実感しました。
蛇足です。
フィナーレで、大階段を降りて、お辞儀された時、「美弥様」、「ありがとうございました」ってマイクには入ってないけれど仰ってました。
他の作品でも、他のスターさんでもある光景です。
ただ、今回、「休演」を乗り越え、それ抜きでも、私のベスト「美弥様フランツ」を千秋楽で見せてくださったことに、感動しました。
ライブ中継のおかげですごく良いものを見れた感動と惜しい感。
生の舞台でも、オペラグラスでは一人しか、追えないので、悩みはあります。
だから、リピートしたくなるけど、日によって変わるのが舞台。
報われないフランツとは思ったものの、
千秋楽でベスト「美弥様フランツ」が見れて良かったです。
個人的感想なのでご了承ください。
さいたまんぬ