「エリザベート展」~何故か笑った人たちがいて何となく分かった話~
「エリザベート」展、見てきました。
財布の紐が緩くなる恐るべし、『エリザベート』
友の会カードで「半額」250円も魅力的で、2時間位いてました。
いや、もっといたかも・・・
過去9回『エリザベート』を、様々な点で比較できるような展示で見所が沢山。
・・・「衣装」「かつら」「パネルの小池先生コメント」位!?
・・・人によりけりです。
それはさておき、
30分間の映像「エリザベートの名場面」が上演されています。
上手に、同じ場面で、9人のキャストの姿を差し替えて繋ぎ、ストーリーに添ってまとめられている、ダイジェスト版「エリザベート」。
過去9回のキャストの違いが分かりやすく、しかも違うので、面白いです☆彡
なので、3回連続で観てしまいました。
もっと観たかったですが、公演中の時間帯は空いていたものの、公演終了後の時間帯は列ができる盛況ぶりなので、断念。
(映画と違い、入れ替え制ではなく、空いていると、そのまま、居てもよさそうな感じでした。)
で、題名の件です。
1か所、ある場面で「くすっ」と小さく笑って、同伴者とうなずきあってる感じの方がいらっしゃいました。
2回目も、「くすっ」が起こりました。
少ない席で、「くすっ」は小さく、お一人位です。
見た位置が違うし、画面を見ているので、同じ方か判別できなかったです。
でも、何となく、その「苦笑」の中に「愛情」が込められた感じの「くすっ」に共感し、複雑に思いました。
その場面とは、
「トート閣下」から「ルキーニ」にナイフを渡された時の「ルキーニ」の表情が映し出される場面。
過去の「ルキーニ」の表情がアップで、コマのように流れます。
狂気を帯びた嬉しそうなお顔!!
歴代「ルキーニ」の表情は、「見所」です。
で、1回目の「くすっ」の後に続いた言葉を聴けば、分かります。
「くすっ(笑)・・・愛ちゃん(愛月さん)・・」
別に「愛月さんルキーニ」だけ、表情が特別違うわけでも、ないです。
表情の違いだけなら、別の場面の「トート閣下」の方が、「トート」解釈の違いが分かりやすいので、「見応えあり」です。
リピートしていたのも、「トート閣下」の違いが面白くて観ていたので、「くすっ」を確認するためではないです。
コマのように流れても、場面によって、長い方やクローズアップされる人物が違います。
基本は、上演年から順番なので、9回目「宙組」はラストです。
この「ルキーニの場面」の「愛月さん」は、ほんの少し長めでした。
そして、その表情に、『神々の土地』ラスプーチン怪僧の怪演がよぎりました。
私は、表情が分かるほど、近くで観てませんが、怪僧の怪演ぶりにインパクトがあったので、記憶に残っています。
「ルキーニ」の狂気を帯びた表情が、あの「怪演」を思い出させます。
前に、次回公演『異人たちのルネサンス』で「愛月さん」がどんな役なのか、分からないことについて、
~「怪演」って微妙な誉め言葉の「おいしい役」は、この時期には不安です。~
と、書きました。
無意識下に、
「愛月さん」 ⇒「怪演」もできる役者
から、
「愛月さん」=「怪演」役者
(補足すれば、一風変わった難しい役柄を任せられる役者)
と思ってる自分がいるかもしれない、と気づきました。
「宝塚歌劇」においては、
細かいですが、「怪演」もできる役者と「怪演」役者は、全然違います。
「怪演」は演技力に長けていないとできないので褒め言葉です。
ただ、あまりに上手だと、そういう役ばかりが回ってきそうなので、印象に残り過ぎると微妙です。
この「愛月さんルキーニ」の表情に、上手いなぁと思いつつ、セットで「ラスプーチン」がよぎってしまった私・・・|||||/(=ω=。)\ガーン|||||
「王子様」は、基本、正統派。
意外に「怪演」もできるのね、と実力を見直し、新たな魅力を垣間見る、程度の頻度で、そういう役が回ってくる感じがいい感じ。
「愛月さん」
ここは、とても「いい人」役がすごく印象に残る役が回ってきて、払拭したいところ。
でも、「いい人」ですごく「おいしい役」は、稀少で少ない。
回ってくる人は、限られた人。
と、「エリザベート展」で、過去「ルキーニ」役は「トップスター」になる当たり役のはずが、妙な方向へと、思いを巡らせてしまいました。
さいたまんぬ