美弥様と「フランツ」~やっぱり報われない役~
「美弥様のフランツ」ではなく、「美弥様」と「フランツ」です。
現時点の個人的印象なので、ご容赦ください。
今回「美弥様フランツ」を観て、色々思いました。
①難しい役の割に報われない
②美弥様のフランツが弱い
美弥様は、すごく「歌ウマ」ではないけれど、歌に定評がある印象があります。
現時点では意外な落とし穴!、歌の高音域で、不安定になる箇所があります。
その場面は、こぶしを握り締め、ハラハラします。
月組、そしてハプスブルグ家の頼もしい柱である「美弥様」に、まさかまさかです。
「フランツ」は、他の役に比べてアクが少ないため「印象が薄くなりがちな役」。
それなのに、「美弥様フランツ」がちょっと高音域で不安定になっただけで、マイナスな印象が残ります。
失礼ながら、「歌」に関しては、他の方で、もっとこぶしを握り締める方もいます。
それなのに、数ヶ所、ほんの一部分なのに、「インパクト大」のやるせなさ(涙)。
「あの美弥様が~」というより、「あのフランツが~」と思いました。
「フランツ」役は、ハラハラ感を抱かせないキャスト、「安定感があって当たり前」、要求水準が厳しい役だと、今回気づきました。
次に「あの美弥様が~」と思った「歌」の難しさ。
演技面で難しい役の印象はあったものの、「歌」も難しく、やっぱり「フランツ役」は難しいと実感。
そして、ちょっと外すだけで、意外に目立つ・・・報われない、厳しい役です。
蛇足ですが、フィナーレで「フランツ役」は「愛と死の輪舞」を銀橋で歌います。
今回も、歴代同様、「美弥様」が歌っておられました。
「男役の色気」が漂いまくり、「美弥様魅力」全開でした°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
歌もいい (*TーT)bグッ!
でも、「フィナーレ」で「フランツ役」の場面でない・・・と感傷的になる場面。
そして、「美弥様フランツ」は、優しすぎて弱い印象。。。
「珠城さんトート」は、どっしり感があり、強めです。
「愛希さんエリザベート」も弱々しく泣いてても「儚げ」ではない。
しかも、進化(変化)していて、段々強さも出てきた印象を受けます。
「フランツ」は包容力がある人物ですが、「エリザベート」を腕の中に収めきれないのは、フランツの包容力不足ではない、「エリザベート」個人の資質の問題です。
いつもは、「フランツ」の懐の大きさと忍耐強さに、「エリザベート」に対してやきもきします。
それが今回は、「フランツ」は優しすぎて物足りなさを感じ、やきもきします。
美弥様の「儚げな美」の良さが、「フランツ」では弱々しい印象になっている残念感。
「最後の審判」の場面で、「トート」を糾弾するには、弱く感じてしまうのです。。
ビジュアル的にも、「珠城さんトート」が大きくて強そうなだけに不利 (TmT)・・・。
持ち味「儚げ」が邪魔をしたのか、「フランツ」役が予想以上に手強いのか、分かりません。
これも現時点での印象で、舞台は変わります。
いずれにせよ、「美弥様フランツ」が今後、すごく良くなっても、そのインパクトは、他の役より小さい気がするので、「フランツ報われない」感は今回も変わらないです。
ただ、「月城さんが」と「ルキーニが」と「月城さんルキーニ」が、強者なだけに、今後の行方にハラハラします。
キャトルレーヴで、「BADDY」の映像が流れ、美弥様素敵♡なだけに、月組において、このお方の存在は、その貴重な個性といい、大切!!と痛感。
『アンナ・カレーニナ』見逃したくないけど、観れないだろうな・・・ (TmT)。
さいたまんぬ