攻守交代:挑む「珠城さんトート」~三井住友カード・演出家インタビューを読んで~
「三井住友カード 宝塚歌劇ニュース冠協賛特別ページ」(ホームページ)演出家インタビューで、小池先生が、月組『エリザベート』について語っておられました。
さいたまんぬ、これまで、色々ぼやいてますが、インタビュー記事を読み、また新たな感想を抱きました。
(記事より一部引用)
『どうとでも視点を変えて観られるように作られている物語だからこそ、長い間上演され続けている』
まさに、そのとおりですね (*TーT)b.。・:*:・゚`☆
「トート」と「エリザベート」は、「対峙する」印象が強いです。
エリザベートの抱える心の闇に、浸食していく「忍び寄る系トート」より、
「直球でぶつかっていくトート」のイメージ。
告白された時、「ちょっと考えさせて」なんて焦らさず、その場で返事を即答しそうな「エリザベート」。
小細工なしで、「体育会系コンビ」に似合う、愛の告白の風景です。
「愛希さん」は、かつて「瀬奈じゅんさん」が演じた男役の「強さ」を打ち出した、死に抗い、闘ってくれそうな「エリザベート」を演じることができる娘役さんです。
「対等な友人関係」のイメージがある月組コンビ。
でも、「宝塚グラフ8月号」で、「珠城さん」と抱き合う「愛希さん」の写真を見て、「守られてる娘役さんだぁ~」と萌えました ヾ(≧∇≦*)〃ヾ(*≧∇≦)〃♡♡♡
「強い」のは「舞台の押し出しの強さ」で、「守られてる構図がぴったり似合う写真」を見ると、「珠城さん」の方に「強さ」を感じます (*`д´)b マカシトキィ!
これまでの作品の役柄や押し出しの強い舞台から、自由に伸び伸びと舞台を駆け回る「愛希さん」を、温かく見守る「珠城さん」イメージが、個人的に定着しておりました。
静「珠城さん」⇔ 動「愛希さん」
(舞台上の印象です)
そこに、タイムリーな小池先生のインタビュー記事。
興味深かったのは、やはり「珠城さんトート像」に対する先生の印象。
一部、引用すると、
『珠城はオーソドックスな二枚目なので、ノーブルなトートになるのでは、と。そんな珠城のトートによって、死が人間に及ぼす影響力が印象に残るような『エリザベート』になると感じています。』
『生きんとするエリザベートに、潮が満ちるように迫ってくるトート。生きるエネルギーを巡る闘いのように見えるのではと想像しています。』
「珠城さんトート」は「意外性」でなく「ノーブルなトート」なんだ Σ(・□・;)
確かに、こないだまで(制作発表会等で)仰ってた「パワフル」と「ノーブル」は違います。
「ノーブル」は想像できなくもない。。
それはさておき、
より、印象に残ったのは、太字部分です。
先生の言葉から、妄想が膨らみ、今回の『エリザベート』は、
「珠城さんトート」が「愛希さんエリザベート」に及ぼす影響力が印象に残る度合い
が見所になりそう、と思いました。
あくまで、これまで私が観た作品内の印象ですが、
「珠城さん」が押し出し強く(攻撃的に)、「愛希さん」へアプローチする役柄は、今回が初めてではないかなと思いました。
「積極的」より強めの「攻撃的」という点で。
なので、珠城さん、「闘いに挑む」感じがしました。
これまでは、「対峙する」と言っても、力強いお二人が舞台上でぶつかり合う、個人的イメージの体育会系ガチンコ勝負、位の印象で止まってました。
ただ、今回、「愛希さん」は、「死」の誘惑に、心に迷いを生じています。
「宝塚グラフ8月号の写真」で、「愛希さん」に対する、弱々しく守ってあげたくなる感も、想像でき、弱ってる「愛希さんエリザベート」も少し想像できました。
月刊誌「ミュージカル」でも、愛希さんは強さと儚さが両立する「エリザベート」ができそうと、小池先生仰ってたな。。
なので、今回は、
動「珠城さん」≧ 弱動「愛希さん」
「対峙」していても、根底は「珠城さん」強で、抗う「愛希さん」の構図になりそうと思いました。
大げさに言えば、「絶対王者に必死に抵抗する姫」構図。
ただ一点、「ノーブル」には、引っかかりますが。
とりあえず、今までになく能動的な「珠城さん」が、これまでずっと「動」でやってきた「愛希さん」に、どこまで影響を与えられるのか!?
☆.。・:*:・゚`楽しみです.。・:*:・゚`☆
蛇足ですが、三井住友カード「冠協賛」の「冠」って今までついてましたっけ!?
「うちが、一番のスポンサーであるっちゅうこと、忘れんとってや!」
みたいな、無言!?のアピールを感じました w(゚o゚*)w
さいたまんぬ