専科・星組『シラノ・ド・ベルジュラック』ドラマシティ~ざっくり感想~
個人的な感想です。
的を得た演出、でもツッコミどころ満載・・・大野先生の『白鷺の城』がよぎる。
「轟様主演」公演で、主役が魅力的に見えすぎても、いいと思う。
衣装も装置も、豪華で上質感漂う舞台 ⇒ 見どころ
一言で申せば、
【出番も台詞も歌も大活躍の「轟様シラノ」独壇場の舞台】
続いて、
・醜い容貌の「シラノ」がとても美しい:特殊加工(15分)の鼻まで見惚れる美貌
・「シラノ」のいい人ぶりがより引き立てられている演出
⇔「ロクサアヌ」・「クリスチャン」(瀬央さん)が、あまり魅力的に見えない演出
(「シラノ」は深く描かれているのに比べて、他の役はあっさり・・・)
・話の筋に全く影響がない「菓子職人ラグノオ(極美さん)」がめちゃ目立つ出番
⇒「瀬央さん」様子見、「極美さん」待ちなのかな ( ̄_ ̄ )。o0○??
まさに「轟様主演公演」(長々と書いても、結論はこの一言に尽きる)。
「歌劇誌」座談会で「シラノは雄弁」と書かれている、とにかくよく喋る「シラノ」。
恋心を、「詩」(手紙)だけでなく、「歌」でも伝えまくる「シラノ」。
(音楽が耳馴染みいい♬)
剣豪なので、カッコ良く剣を振りかざして大活躍、出ずっぱりの「シラノ」。
真剣な場面は、「目力」と「圧」で求心力が半端ない「シラノ」(*`д´)b!!
⇒「轟様」は圧倒的な風格でご健在 (-_-)スゴイ・・・流石の存在感
なので、わざわざ「瀬央さんクリスチャン」の魅せ場を減らさなくてもいいと思う。
「クリスチャン」は残念な人の印象・・・「見た目」だけが魅力の設定に見える。
「口下手で武骨者」なだけなのに・・・残念無念。
惚れている「ロクサアヌ」まで、才女疑惑浮上。
逆に、菓子職人「極美さんラグノオ」は、意味もなくやたら登場 Σ(・ω・ノ)ノ!オドロキ
菓子職人なのにやたら登場するなぁの印象止まりで、活躍することはない。
(下駄を履かせまくりで激推しデスね)。
「瀬央さん」は、演りきれなさ!?を晴らすかのようなフィナーレが見どころ。
めちゃめちゃカッコイイ・・・「トート閣下」風ヾ(≧∇≦*)〃ヾ(*≧∇≦)〃
濃紺の衣装にゆるく束ねたロン毛で、ギラっとしてる(・∀・)ィィネ!!(・∀・)ィィネ!!
・・・「クリスチャン」より魅力的。
⇒ 芝居のもやもやが、フィナーレのダンスによって昇華されるので、何となく納得。
「極美さん」は、「芝居」で目立ちまくるので、フィナーレで多少目立たなくても問題ないでしょう。
とはいえ、1本物芝居作品なだけに、芝居で目立つのはオイシイので、
劇団は、「極美さん」を待っている ( ̄_ ̄ )。o0○
納得する「華」やかさでも、
「寝ていても色男クリスチャン」は、まだ荷が重そう(失礼)。
やたら技術がハイレベルに見える「星組」で、「美」は無敵の武器にはならない!?
けど、「美」は強力な武器であることを「極美さん」で実感 (-_-)ウーム
「美ジュアル」は、誰もが認めるハイレベルでも、他を圧倒させる程ではない!?
歌も結構歌われていて、悪くないけど、「THE・爽やか青年」。
「美ジュアル」比インパクトが薄い。
とにかく印象に残る、「役柄」比、出番の多さ。
(「菓子職人」が活躍する話ではないもの~)
「シラノ」組で「美ジュアル」度が高い、「朝水りょうさん」と「彩葉玲央さん」。
「朝水さん(リ二エール)」は芝居でも目立ち、しかも上手い!
・・・けど、「リニエール」は1幕のみで、通し役ではない⤵
「彩葉さん」も「士官その1」なので、台詞が少なくて目立たない(立ち姿美しい)。
・・・美しさと出番で目を引くのは、やっぱり「極美さん」(*¨)(*・・)(¨*)(・・*)ウンウン
そこに、フィナーレで、ギラっとして登場する「瀬央さん」のスター度を実感。
出番も少なく、魅せ場があまりない、残念な「クリスチャン」(しつこい)。
少ない魅せ場を、かなり魅せている「瀬央さん」に役者ぶりを感じ、フィナーレのギラっとオーラに、まだまだ伸びしろを感じる「これから期待の人」ポジションは、死守。
この作品内での「クリスチャン」は、「瀬央さん」には物足りない感じ。
星若男様は、通し役が少なく「ガスコン青年隊」、「イスパニア兵」.etc
⇒ 似た衣装
ソロをワンフレーズずつ、歌われても、ちょっと見分けがつきにくい、ごめんなさい。
『幻耀の谷』新人公演主演で期待の「碧海さん」も、その中のお一人 (T△T)残念無念。
上手いね (*TーT)b 流石デス・・・存在感もインパクトも大きい「天寿さんド・ギッシュ伯爵」。
古典調な台詞回しが、ハマっていて、絶品。
さりげなく傍に寄り添い、じわじわといい人度が胸に沁みる「美稀組長ル・ブレ」。
このお方はどなた?と気になったのは、「天希ほまれさんド・ヴァルヴェエル子爵」 (*゚.゚(゚.゚*) ♪良かった!!
芝居冒頭だけの出番でも、かなり目立つので、注目 o(*▼▼*)o気になった・・・
そして、ヒロイン「小桜さんロクサアヌ」。
悪気なく、結構ひどいことをハキハキ言うお嬢様。
無邪気なお嬢さまにしては、時々聡明そうに見える(才女)ので、あまり魅力的な女性に思えない(やり手)・・・。
手紙に固執する点が強調され、心変わりが早いロクサアヌ・・・役の書き込み不足感。
大変失礼ながら、一目で恋に落ちて、死ぬまで虜にさせる程、優美な女性の説得力があまりなく・・・実力で段々と美しく見えたお方(褒めてます)。
手紙を読んでは、ハラりと落としていく仕草がとても魅力的☆彡
さすがに「轟様シラノ」と「瀬央さんクリスチャン」の声は聴き間違えないよ~
と、現実的なツッコミは横置き。
劇中でシラノの友人でも、シラノの声は聞き分けているのになぁ。
極めつけのラスト、「ロクサアヌ」の心変わりの早さに驚いている間に、幕が下りる。
・・・ひねりのない「ヅカ版戯曲」は、分かりやすいデス。
「瀬央さんクリスチャン」がちょっといい人に見えてくる程、「ロクサアヌ」は残念な人に見える複雑な作品。(戯曲への理解不足です)
「小桜さんロクサアヌ」の無邪気さがホンモノに見えてくると、憎めないキャラで流せる気もしました(芝居は変わる)。
そんな中で、揺るがない、「轟様シラノ」のめちゃいい人度。
荒くれ者で、ええカッコしいだけど、人の良さで一定の理解者はいる「シラノ」。
不格好さと不器用さで茶目っ気を見せつつ、情に厚く、時に真面目な「シラノ」。
豪傑で熱く、一本筋が通った「シラノ流」の生き方を貫いたカッコ良さが、「轟様」圧巻の舞台でした(これに尽きる)。
さいたまんぬ
こちらの「クリスチャン」は、いい人に見えた⤵(「ロクサアヌ」も)
「シラノ・ド・ベルジュラック」日生劇場(大野クリスチャンVer) - 清く、貧しく、美しく ~宝塚歌劇を糧に生きる~ (saitamannu.com)