「芝居の月組」の不思議~異動組「美弥さん」「月城さん」を思う~
『Anna Karenina』ポスターの「美弥様」お美しい
ちょっとやつれた感じが、好きだった映画版(キーラ・ナイトレイ版)を彷彿させる。
アンナに翻弄され、献身的な愛を捧げ、身を滅ぼすイメージのヴィロンスキー。
フランツ皇帝といい、献身的な愛に生きている「美弥様」。
でも、献身的な愛の在り方が正反対の役。
「美弥様」にピッタリの役に見えつつ、「芝居力」を試されてる感もします。
題名の「芝居の月組」?について。
先に自分が観た印象内で語っている個人的意見なので、ご容赦ください。
「剣幸さん時代」位にそんな名称で呼ばれてたのか、たまに出てくる言葉。
トップスターさんによって、組の雰囲気も変わるので、代名詞になる程は強くない。
①「美弥様」
ただ、先日『エリザベート』を観た時、ふと思いました。
ライブ中継千秋楽の「美弥様フランツ」を見て、「美弥様のお芝居が変わった」。
ビジュアルや他の芸の方が達者な方だと、「小さな変化」では気づきにくい「芝居」。
「美弥様」は、「器用」だけど「芝居の人」の印象はないです。
これまで、月組としては異質感のあった芝居が、月組に馴染んだ芝居に見えました。
個人的な印象で、1作の1日だけでの印象です。
②「月城さん」
雪組時代は、『るろうに剣心』の「四乃森蒼紫」役でのビジュアルしか印象になく、「芝居に定評がある」か、よく知らなかった方。(ヅカ熱平熱時)
月組異動後に観た、『All for One』『カンパニー』『BADDY』は、持ち味と違う感じで、勿体ない感が先立ち、役がしっくりこない印象。
ようやく「ルキーニ」で、「演技」に注目。
(持ち味以前に、目立つから目に入る)
感想は散々書きましたが、結論として「上手い人」「未来のトップスター」の印象。
「正統派のスター性」(分かりやすい一般受けする感じ)に「芝居力」(と「歌唱」)があるので、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!と思いました。
「ルキーニ」がたとえ、狂人的でしっくりこなくても、3番手なので、構わないです。
トップスターになる要素で、一番大事なのは「スター性」(ビジュアルや華やかさ)。
(個人的意見です。)
それに、「実力」がついていたら、無敵。
ついでに、月組に馴染んでる芝居。
(芝居が上手いと、馴染みやすい!? ⇒ 個人的偏見です)
『THE LAST PARTY』は観てませんが、好評だったようなので、盤石の地位を確立。
そして、次のバウ公演『Anna Karenina』の「カレーニン」で渋い役。
3番手時代にスター路線で、色々な役を演じて、「芝居」に磨きをかけてる!!
早い段階で、「正統派スター」で「芝居」に長けてると、路線から外れにくい。
「遅咲き」の「スターさん」で「芝居に長けてる」と不利になってしまう。
でも、早い段階で「抜擢」されるのは「スター性」があるので、「宝塚」で重視される「トップスターの華やかさ」の「有望株」になるのは、当然とは思います。
「芝居力」は、経験でもある程度磨かれるので、早い段階で抜擢されて経験を積める機会があれば、上達は可能です。
というわけで、「月城さん」は、今の月組では、とても盤石な地位の方。
ご本人にとって、良い異動だったなぁと、思います。
「月城さん」は今、他組で「別格スター」が担う役柄を引き受けている感じがします。
次のバウ公演では、
「月城さん」は、更に役の幅を拡げることになり、より「芝居力」をつけそう。
元々、ビジュアルも「正統派」で「路線スター」の3番手で色々な役柄を経験中。
この方、偏りのない安定感で、順当にスター路線を歩まれてる。
個人的には、一番クセのない、いつでもトップスターOKな方に見えます。
(各組、状況が違うので、次期や旬など、一応考慮して・・)
私は、今の月組体制、
珠様・美弥様・月城さん・暁さん・(風間さん)・・・といい感じで個性が違う点での並びが好きです。
ただ、「月城さん」は、安定感ありすぎて、怖い存在でもあります。
他組の時、それほど「芝居」の印象がなかったお二人が、月組の「芝居」を支えて、「演技派」の印象が加わりつつある、不思議。
特に「月城さん」は私の中で、「ビジュアル系」から「演技派」の印象になっている。
他の組に比べて、若いながらも「芝居力」を感じます。
(ちょっと個性的)
「芝居の月組」の明確な定義はないけど、なんだか、納得がいく、今日この頃です。
(曖昧な定義とはいえ、ここでは本来の定義とはずれてると思います。)
何事も2回目が勝負所なので、バウ公演の芝居が楽しみです。
(観れないだろうな・・・観たいな・・・)
「個人的」を連発しましたが、人ぞれぞれ意見が違うので、個人的感想です。
さいたまんぬ