花組『MESSIAH』東京公演①~これぞ元海賊的四郎な「明日海」さん~

昨日、花組東京公演を観てきました。

「友の会」で当たった、1回の貴重な公演(TmT)・・・。

最近、当選率が低迷し続けてます。。

 

前に観たのは、宝塚大劇場公演の開幕直後。

東京公演の方が、舞台の完成度が初日付近からすでに高いです。

えらそうですが、

上手くなってるなぁと思う人が多いです。

その差はあります。

上手くなってるだけでは言葉足らずで、「変化してる!!」位、良くなってたお方。

宝塚大劇場公演時から、すでに完成度が高かった「明日海さん四郎」!!(゚ロ゚屮)屮

 

前回観劇時の感想で、やや辛口に書いた「明日海さん四郎」。

上手いし、カリスマ性もあるけど、しっくりこない部分がありました。

そこを、見事克服?させ、しっくりきて説得力のある人物になってました。

個人的感想なのでご了承ください。

 

しっくりこなかった点は、夜叉王丸のワイルドさ。

前に観劇した時は、冒頭の夜叉王丸の時もややマイルドで、すぐ好人物全開となり、元海賊だったことを、観てる間に忘れてしまう感じでした。

元々、「明日海さん」に、ワイルドではないイメージを持っているので、違和感はなかったです。

天草の人々のやさしさに触れて、過去の生き方を引きずらず、元々好青年だった事が分かるような感じ、「荒々しい事をして命懸けで生きてきた野良生活期間は短めだった」と勝手に解釈してました。

割と品がある「四郎」でした。

しっくりこなかったのは「元海賊のワイルドさ」だけで、特に問題なかったです。

 

それが、冒頭の「声」から、「ドス」を聞かせて、超ワイルド ∑( ̄[] ̄;) !!

好人物であることは、変わらないですが、最期まで、ワイルドさがありました。

ヅカ範囲内での「品」を落として、ワイルドな男「四郎」でした。

 

「ワイルドさ」が一番伝わりやすかったのは、声や口調ですが、人々を説得する長くて熱いセリフを「ワイルド」な口調で言う辺りで感じました。

心が変わっても、中々、口調や仕草を変えることは難しいです。

なので「元海賊」さが残っている「四郎」を感じ、「さすが・・・」と改めて敬服。

説得力ある「明日海さん四郎」になり、より物語の筋が通ってすっきりしていました。

 

表情も、より細かい感情が伝わり、一つ一つの場面にこだわりを感じる w(゚o゚*)w

個人的に印象的だったのは、「踏み絵」を四郎が踏む場面。

前回観た時は、割と大胆に、平気で踏んでました。

今回は、武士が去った後、自分が踏んだ事で、天草の人たちが自分をどう思うかというより、天草の人たちが大切にしている「神」が踏まれた事にショックを受けることを気にするような、天草の人たちの信仰心を理解し、それを含めて愛情を感じている人々に対する想いから抱く気持ちで戸惑いの表情を浮かべてました

オペラグラスの精度が上がって、見えたのかもしれません・・・

ついでに、また解釈が間違ってるかもしれません・・・

とりあえず、「明日海さん」の芝居は手先まで、緻密に計算されている(いい意味)。

・・・どこまでも追求されて高みを目指すお姿、島原の人々の花組生が「明日海さん四郎」を「総大将」と掲げたくなる気持ちが分かり、今の花組と少し被りました。

 

中心人物「明日海さん四郎」が変化すると、芝居も見え方が変わり、同じ作品でも印象が変わって面白いです。

「明日海さん」の持ち味に合うかどうかは、別ですが、「明日海さん四郎」は、演出家の先生が描いた作品通りのイメージに感じて、すごく良かったです (*TーT)b

というわけで、お芝居の感想は、観る度に変わるので、ご容赦ください。

 

同じように、前回から「大きく変わった人」がいらっしゃり、その方の芝居の変化でまた、作品がしっくりきて筋が通って見えました。

それは、多聞丸役の「一之瀬航季さん」

かなり、ガン見してしまったお方です。

語るとまた長くなるので、また次の機会に、書かせてください。

 

さいたまんぬ

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