月組『エリザベート』②~ジェンヌ愛と作品人気で不朽の名作となる~

前に劇場に来た時、なかった気がする、「立て看板」

『(当日券の)徹夜並びはダメですよ』(概要)

久しぶりに見た気がします。

立ち見席は、良い場所だと4列位並ぶし、チビなので、背伸びか、隙間からチラ見。

以前、体調悪い時に、朝から並んで、立ち見で気分が悪くなり、座ってしまった時、

「ここは立見席なので、劇場から出て下さい」

と係員の方から言われ、立ちましたが、それ以降、立ち見はトラウマになってます。

 

ヅカファンは「体力」「資金力」何より、根底に「愛」がなければやってられません。

どんなジャンルでも言えますが。。

今回も、立ち見4列位です。

 

ムラと東京で違うのが、チケットの売れ行きが『作品によりけり』なところ。

ムラは、前より、チケットが取りにくくなったとはいえ、超話題作でなければ、公演中に取れます。(バウ公演除く)

人気のトップスターさんでも、後から口コミで売り切れることはあっても、多少、売れ行きに差があっても、それよりも強く感じる『作品によりけり』度。

 

宝塚版『エリザベート』は、大きく3つの勢力により支えられている(ルキーニ調で)

①「一般人(ヅカファンでない人)」

・「観てみたい」と言う人に対して、ヅカへ興味を持ってもらおうと、その方の分のチケットを取るヅカファン。

・クレジットカード先行などで、自力で取る人。

・ヅカファンではないけれど、「ミュージカルファン」の方

・普段、遠ざかり気味でも『エリザベート』は観ておこうと思う、軽めのヅカ好き。

 

入手経由も、時にネットワークを駆使されたりと、穏やかですが、手強い方々です。

 

②ヅカファン。

③さいたまんぬのような『エリザベート』好き+ヅカファン。

 

この急進勢力①と貸切公演で、チケット入手難を予測した③が気合いを入れ、②も同様に頑張る結果、開幕前から、宝塚大劇場公演「完売」。

 

①の方々は、役替わり公演は、あまり気にされないようで、1回観たら満足される方も多そうです。(個人的感触です)

 

②と③は、役替わり公演注目度大。

遠征組は、スケジュール調整に悩み、「最適満足度」か、「確実に観劇できる度」を天秤にかけて、後はお財布と相談し、運を祈ります(さいたまんぬの場合)。

 

というわけで、激戦になります。

 

ここからは、個人的な感想とつぶやきです。

数年ぶりの再演、過去の作品も美化されてます。

配役が多少、妙でも、違和感があっても、過去の成功を思い出し、財布の紐が緩み、観劇回数を増やそうと、激戦に参戦。

直前の雑誌などの記事で、演出家先生のコメント等でさらに期待を抱きます。

開幕前までに、配役発表時の、不安はほぼ払拭され、前向きな期待方向へと調整完了。

 

個人的には、期待度が高いほど、美化しすぎて、コケることが多いです。

頭の片隅には、「注意喚起」する自分①もいるのですが、無視する自分②が勝ちます。

 

で、観劇初日は、自分①が「ほら見てごらん」と笑い、自分②が落ち込みます。

でも、自分②は、前向きでジェンヌ愛が強いです。

 

普段のミュージカルなら、Wキャストでも、ハマらなければ、1回で満足(我慢)。

1回で、役者さんと作品の感想を抱いて、イマイチの場合は、リピートしないです。

これが、普通と思います。

 

「最初から最高に完成された舞台を観せてくれ」

勿論、そのつもりで出演者が臨んでいるのは、ものすごく承知してます。

舞台の出来の印象は、個人によりけりですし。

とりあえず、よほどご贔屓ファンがいなければ、イマイチなら、リピートしないです。

 

ここが「宝塚歌劇」の特異性です。 

ヅカファン②は、イマイチでもリピートします。

公演を重ねるにつれて、成長することを信じて、見守ります。

ご贔屓がイマイチなら、良い点を探します。

ご贔屓じゃなくても、良かった人を探します。

ご贔屓じゃないイマイチだった人でも、良い点を探します。

そして、並行して、新たな「有望株」(個人的と、劇団推しのパターン)を探します。

 

ヅカファン③は、『エリザベート』作品への愛が加わる分、イマイチな場合は、

脳内で葛藤が生じ、前向きな解釈を模索します。

そして、やっぱり、成長することを信じて、見守ります。

 

この「見守る」が「スター」個々にファンがいるだけに、「宝塚歌劇」が不滅な気がします。

そして、『エリザベート』をやり遂げたという「ハク」がつけば、一安心です。

トップスターでも、退団公演でない限りは、「スターの階段1歩昇る」感じ。

 

今回、初観劇日、正直かなり、激震が走りました。

特に「珠城さんファン」でもないのに、ものすごく、不安になりました。

その不安を口に出したら、現実になると、黙っていたのに、

一緒に観た「おばちゃんたち」があっさり言ってくれたので、余計落ち込みました。

 

さいたまんぬは、昔から「しつこさ」と「頑固」で名が通ってます。

しかし、「宝塚歌劇」に関しての、感想は、あっさり覆します。

今回も、帰宅して、良かった部分を反芻し、そこに賭けることにしました。

(「観劇」の楽しみ方の方向がずれていってる気がする・・・)

 

で、本日2回目の観劇。

★,。・:*:・゚☆(*TーT)b「珠様トート成長してた」下手したらハマるかも★,。・:*:・゚☆

やっぱり、宝塚版『エリザベート』は「トート閣下」が主役です。

東京公演千秋楽には、「10代目トート」として、伝説をまた1つ刻むでしょう。

 

宝塚版『エリザベート』は、リピートすれば、つい過去と比較して、思う事も多いです。

でも、初めて観た人で1回限りなら、作品は名作だし、ムラの大劇場の盛況ぶりから、失敗とは決して言えない雰囲気。

もう、キャスト云々でなく、上演すれば、「成功」する「名作」です。

 

作品と配役が、イマイチでも、成長を信じて見守る(チケットを買う)、「ヅカファンの愛」が他の劇団より、温かいことを、改めて実感しました。

 

そして、やはり、トップスターは、期待を裏切らない

頂点に立つ選ばれし者と実感し、成長度に恐れ入りました。

「愛希さんエリザベート」は言わずもがなです°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°。

 

さいたまんぬ

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