観劇時のファッション
皮肉でも嫌味でもなく、単に思ったことです。
「趣味は?」
と尋ねられた時、
「観劇」
と答えると、返ってくる反応から、
あまり観劇に縁のない人は、「リッチで優雅な趣味」と思うようです。
確かに、「席種」によって、まんざら外れていない印象を受けます。
S席系(一番良い席)経験の少ない個人的偏見の感想です。
先日の観劇時、S席前方(SS席?)に、複数人で座るご婦人方は、着物の着こなしが堂に入ってます。着物でなくても、一目で分かる「優雅なマダム」たち。
(ジェンヌさんやファンクラブの方々は、ここでは論外ということで)
「おぉ、これぞ、憧れの観劇スタイル!」
と、良い席の実感がじわじわ湧いてきます。
で、慣れ親しんだB席の劇場外ベンチは、公演前にコンビニおにぎりを食べたり、一人客が結構多く、別の視点で、
「おぉ、これぞ、ベテランの観劇スタイル!」
と、感じます。
人気公演になる程、「席種」と「空気感」の差が大きくなります。
今回の『エリザベート』や『退団公演』等、超人気公演の場合、立ち見席確保で遠方から来る方々に割と多い、「カジュアルファッション&リュック姿」。
(批判的な事を言ってる意味では決してありません。)
観劇に縁遠い人は、決して「観劇」へ行く人と思わなさそう。
でも、さいたまんぬ(ヅカファン)には分かります。
「無駄」を全て削ぎ落とし、「並び」と「立ち見観劇」に、最も負担の少ない姿。
「リュック」の中身も、厳選された「観劇必要アイテム」。
そして、削ぎ落とされてはいても、一部「グッズ」が付いていたりするだけに、「情熱」が伝わります。
他の舞台でも、B席が意外に一番人気で、S席が余っていたりします。
ホントは、S席があるねんから観たいねん!!
でも、回数を選んでしまうねん(涙)
S席が余っている時は、日本のミュージカル界はまだまだ敷居が高いと感じます。
観劇に縁のない人のイメージ通りの世界。
ヅカファンの平均年齢は、ジャニーズなどに比べるとかなり高いです。
(適当ですが、どこかの記事で見かけました。)
若い学生ではなく、「マダム世代」でも「リュック」でチケット並び。
勿論、麗しい姿で、チケット並びする方も、見かけます。
厳しい気候の季節程、麗しい姿で並ぶ姿に、尊敬します。
遠方程、「リュック率」が高い気がします。
「リュック姿」も遠方なだけに、尊敬します。
どちらも、取れるかどうか、「賭け」で並ばれているので。
それだけに、応援したくなります。
けど、自分の席は譲れない、ここにボランティア精神は生まれません。
一緒に並ぶのは「同志」であり「ライバル」・・・「同期」みたいですね。
以前、「王妃の館」の千秋楽で、並んだ時、「リュック姿」の年配の女性は、遠方から、並びに来たと仰ってました。
(リュックは日帰りなので、岐阜・名古屋辺りまで位かな!?)
「朝夏さん」グッズを持っていらっしゃいました。
「朝夏さん」でヅカにハマったそうです。
係員の方が、「ここから先は取れません」と何度も言いに来られてましたが、一緒に粘ってました。
結局無理と判明し、「まだ朝夏さんは活躍されるわよね。諦めてキャトルレーブへ寄って帰るわ。」と仰った数日後、「退団発表」・・・よぎりました。
「観劇」は、特別な「ご褒美Day」。
劇場のシャンデリアに合わせて、ちょっとオシャレな洋服で行きたい・・・
けど、めちゃくちゃ観たい「特別な公演」程、「当日並び」で「機能性優先の服装」になる現実。
「観劇」は、熱くなると「優雅な趣味」より「体力勝負な趣味」です。
さいたまんぬの服装については常に・・・誰にも会わないよう、願う格好です。
なので論外。
気のせいか、有楽町はおしゃれ度が高いです。
ムラの方が、ほんの少し庶民的な印象を受けます。
(自分のことを棚にあげて)個人的印象です。
観光客も多く、「観劇ルック」より「旅行ルック」の人も多いからかな!?
単に、個人的「東京コンプレックス」かもしれません。
勿論、自分の格好と比べると、レベルが違い、ムラのカジュアルでも断然おしゃれ。
ただ、「観劇」に抱かれている優雅なイメージと、実際は少し違う、と思いました。
もちろん「優雅なイメージ」の方も多いので、縁遠い世界で、知らないだけです。
ムラ中心の観劇で、ランチも、公演の合間に「レストラン予約」より、
「カフェテリア」(セルフ式)で「たこ焼き」食べてる母を見て育ったからかも・・・。
(価格が上がったり、メニューが変わっても、「たこ焼き」はなくならない・・)
まだ、「東京宝塚劇場」で「並び」は未経験です。
「立ち見席枚数」発表のニュースによぎりました。
(ここ最近、体力的に朝イチの立ち見並びは断念中)
たわいない話でした。