専科・雪組『パッション・ダムール-愛の夢-』宝塚バウホール~ざっくり感想~
☆.。.:*・゚☆(。TωT)/゚・:*【「凪七さん」のコンサート】*:・゚\(TωT。)☆゚・*:.。.☆
結論から申し上げると、
凪七さん主演「岡田先生のロマンチック・レビュー」公演と思って観れば、納得。
「凪七さんコンサート」と思って観に行くより、「心持ち次第」で印象が変わる。
⇒ 良かった°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
私イメージ(=「凪七さん」がほぼ出ずっぱりで歌われる)とは、ほぼ同じ。
「ほぼ」・・・というのは、
「凪七さんのコンサート」≦「岡田先生のロマンチック・レビュー・コンサート」
「岡田先生」の「ロマンチック・レビュー」色が強く、やや出演者「凪七さん」感。
ただ「凪七さん」に、「ロマンチック・レビュー」世界が、とても似合っている。
ひたすら上品で、優美で、クラシカルな雰囲気、そしてロマンチック (*゚▽゚人゚▽゚*) ♪
「宝塚歌劇が誇る伝統、様式美・・・古典を今一度、振り返ってみようではないか!」
という「岡田先生」のメッセージが詰まっているかのよう。
ここ最近は、『Music Revolution!』のような、ロックなリズムとスピード感のあるノリノリ♬なショーを見慣れていた。
なので、一貫して「コスチューム」姿で、優雅な音楽と共に舞う「レビュー」(ジゴロ以外)は、「懐かしい」≒「古い」とも感じる・・・。
(先日の『炎のボレロ』の併演「ショー」でも良さそうな雰囲気)
でも、「タカラヅカの伝統」=「清らかなで品のある美しさ」が根本にあるからこそ、106年間も存在し続けられたことを忘れず、継承する大切さを教えてくれる公演。
伝統を忘れずに残しつつ、今の流行を取り入れた斬新な作品の「斬新さ」に、つい注目してしまうので、忘れかけていた「伝統」にスポットを当てた公演。
いきなり説教じみたことを書いたのは、自分への言い含め (-人-;)(;-人-)ゴメンナサイ
ゆったりとして、起伏が乏しい、優美な世界が、終始続くため、最初観た時は、ちょっと古い感じがして、パンチ力(インパクト?)に欠けた(失礼)。
ロマンチック・レビューに、パンチ力は、まぁ不要かな。
「凪七さん」は「優美」⇒ この世界観にとてもハマっていらっしゃる(2回目)。
「凪七さん」は、こういう雰囲気がハマる「男役さん」だったのかぁ・・・
「ノーブル感(貴公子感)」以外、「個性」を表現できない「凪七さん」(for me)。
「組替え」や「専科」経験が更に助長したのか、「色」や「強い個性」がない「透明感」のある「凪七さん」(for me)。
そんな「凪七さん」が長年培ってきた「男役の美学」を魅せてくれる公演。
「王子様」「燕尾服」.etc 伝統的コスチュームの「タカラヅカ美」が堪能できる公演。
【ざっくり感想】
・「凪七さん」は、一貫して「優美」
「歌」に注目していたけれど、今回、「歌」はあくまで「岡田先生作品内の男役」を表現する「ツール」。
歌いまくられ、変わらず美しいクリスタル・ボイスでも、「歌の人」の印象よりは、「ロマンチック・レビューに登場する美しい男役「凪七さん」」の印象の方が残る。
⇒「岡田先生」の影が大きい(「影」じゃない)。
⇒ただ「凪七さん」のクラシカルな「歌唱」と相性が良い (*TーT)b ウツクシイ。
・起伏が乏しく感じる(個人的感想)
8変化される「凪七さん」だけど、衣装と場面が変わっただけで、あまり「凪七さん」自体の変化を感じない σ(・・?)..ヘ(~・・)ゝなんで??
「スパニッシュ」「ハードボイルド」場面はあるけれど、「クラシカルな貴公子」に見えてしまう・・・(「ジゴロ」感もあまり感じない)
「品の良さ」が滲み出ているのに加えて、元々、感情表現が乏しく見えるお方なので、「オラオラ」系とか、ない、想像できない。
⇒「岡田先生」の「ロマンチック・レビュー・ワールド」が強調されてしまった感。
(しつこい)
ただ、「貴公子」「紳士」「王子」の場面は「さすが」感 (*TーT)bグッ!
美しく見える「型」があり、経験を重ねることで、「型」が自然と身に沁みついているかのように自然な佇まいは、下級生の追随を許さない (゚∇゚*)(。。*)ウンウン。
この姿勢 =「美しい男役」の「型」からはみ出さない姿が、今の立ち位置(専科)なのかなぁ・・・などとよぎる、「伝統継承者」的存在には達している感。
・「縣さん」存在感増し増し⤴⤴
今回、雪組生は「凪七さん」と「岡田先生のレビュー」の引き立て役に徹しているように見える。
「縣さん」も、「個」を抑えて「その1」に基本は徹しておられる。
とはいえ、雪組生にもソロの「見せ場」が設けられている。
「縣さん」持ち場面2つ共、「縣色」に染め上げられ、印象を残す・・・すごい。
「縣さん」のダンスは胸を打つ(好き)。
バネのある伸びやかさと、何よりも「表現力」が魅力的☆゚・*:.。.☆
ダンスのみで、一つの空間(場面)をもたせられ、見惚れてしまう・・・求心力!?
『炎のボレロ』では「芝居」も良かったし、「ショー」では「カノン♬」の置き換え場面のソロが圧巻だった「縣さん」(゚∇゚ノノ"☆(゚∇゚ノノ"☆(゚∇゚ノノ"☆!!!
ダンスのみで心情が伝わるので、歌は別にいいよ・・・
と思ってしまう(失礼)けど、歌われる、そしてやっぱり思う(-_-)ウーム。
「縣さん」比、歌が弱め。
⇒ 勢いがあり、「学年」が若い!!ので、いずれ、めちゃ上手くなりそう。
「存在感」を隠すのに苦労したのでは!?
と思う位、今回「その1」に基本徹してはいるものの、つい目が追ってしまうお方(ダンス惚れ惚れ)。
2つの「ソロ場面」は、公演で、見事なインパクト、スパイスになっておられました。
このお方も、ほぼ出ずっぱりなので、衣装の早替わりが大忙しそう(に見えた汗)。
後から登場するときは、そっと入らずに、「ご登場」<愛の歌>。
絶賛ですが、「王子様」系ではない≒「ロマンチック・レビュー」にあまりハマらない。
ちなみに「雪組」っぽくない「骨太さ」も「謎」(偏見)。
・「眞の宮るいさん」大活躍
「凪七さん」を「縣さん」と左右で挟むような「ペア」扱いの「眞の宮さん」。
今回、めちゃめちゃ目を引く、美貌とスタイルと華ヾ(≧∇≦*)〃ヾ(*≧∇≦)〃
(しかも「金髪」⇔「黒髪」)
以前もときめき、芝居と学年、新人公演の配役にがっくり、勿体ない「華」。
同期(100期)の「星架梨杏さん」(コンサート組)と同じ印象。
「星架さん」よりお顔がシャープなので、「日和春磨さん(101期)」(コンサート組)がよぎる。
「凪七さん」を見れば、自然と視界に入る立ち位置の「眞の宮さん」と「縣さん」。
しかも、「王子様」姿がお似合いで、且つ、ダンスはシャープ、キレ味抜群。
今回の「バウコンサート組」では一番オイシイ役回り(「縣さん」除く)と思う輝きを放っておられたお方。
・「パンフ」程、目立たない「雪娘様」(「星南さん」と「彩さん」)
観る前に「パンフ」を見たら、「星南さん」が1番目立って、次「彩さん」??
終演後に残った印象は、お二人は「その1」「その2」に徹しておられ、あまり「ヒロイン」感がない。
むしろ、ソロ場面がある「有栖妃華さん」の「歌手推し」の方が目立つ。
ついでに、個人的に気になる「希良々うみさん」はやはり目を引く(ちょっと歌う)。
(「ONCE~」バレエ場面で、レースのカーディガンを着ていた、綺麗な人)
・手堅く、今後ご活躍されそうな上級生「叶ゆうりさん」「天月翼さん」
「叶さん」、王子様衣装(士官)を見て、『炎のボレロ』で一番「いい人」役だったことを思い出した。(=目を引く)
「研10」でも、『炎のボレロ』では、若手ホープ系の役柄。
雪組分割公演は、「炎のボレロ」組に上級生(手堅い実力)が多く、「プレお披露目全国ツアー公演」だったことを改めて思い返してしまった。
(平日夕方の「ライブ中継」(T-T)ナゼ~・・・)
・好きな場面ベスト3
1:1幕ラスト<ALL BY MYSELF>
歌詞から、泣きそうになる「歌」と「白いお衣装の凪七さん」
2:1幕<愛の誘惑>
「縣さん」ソロ(神秘的が目新しい)と「ジゴロと踊る青年」(カッコイイ)
3:2幕<愛の歌(ボレロ)>
公演オリジナル曲は「パッション・ダムール♬」。
公演に合っている曲。
でも、歌詞に「ナギナ~」は入らない「凪七さんのコンサート」。
情熱の「赤」色キラキラお衣装に「パッション(情熱)」を感じるけど、「ダムール」が付く「優雅で上品でロマンチック」漂う公演。
1ヶ月弱の練習期間に納得する「型」の難しさを、「凪七さん」と「雪組生」から感じた公演。
「望様コンサート」と同じように、出演者の日替わり挨拶が3名ずつある配慮。
「縁があって恩がある」という「あいうえお」を大切にしている下級生のご挨拶は印象に残りました・・・愛と運と縁と恩??
この感想を書く前に「専科」の「星蘭ひとみさん退団」発表を見て、がっくり。
切なさ、やりきれなさが滲み出る、退団発表。
「専科」も多岐に渡るけれど、
「凪七さん」の凛とした美しいお姿は、「岡田先生レビュー専科」でも良さそうと思った、「凪七さん」の魅力に酔う美しい公演☆゚・*:.。.☆
さいたまんぬ