『エリザベート2019年版』帝劇⑨:Wルキーニ(成河さん・山崎さん)

全く違うお二人の「ルキーニ」。

「2016年版」で初めて観た「成河さんルキーニ」の、衝撃的な「ルキーニ」にハマったものの、今回、続投されるとは思わなかったので、「成河さんルキーニ」を観た回数がかなり多かったです。

・・・メッセージ性の高い「成河さんルキーニ」は、登場すると、「トート閣下」並みに、ねちっこくへばりついてくる「濃い」インパクトがあります。

 

一言で表せない、理解に苦しむ・・・そもそも「ルキーニ」自体、理解し難い人物。「裁判官」から「暗殺の理由を100年間も質問され続けている」のに、「動機」は「愛と死」?だなんて、奥深いのか、理解不能なのか、私にはよく分からないです。

 

個人の感想なのでご容赦ください。

 

☆.。.:*・゚☆成河さんルキーニ☆゚・*:.。.☆

「成河さんルキーニ」だと、「ルキーニ」視点で観た「エリザベートの人生劇場」に見える。

「狂言回し」役とは、「観客に、物語の進行の理解を手助けするために登場する役割」らしいです(Wikipedia参照)。

 

「成河さんルキーニ」は、「舞台の世界に溶け込まず、見せながら説明している」点では、「狂言回し」ですが、「進行役」の方をつい見入ってしまう「濃さ」!!

舞台上で、一人だけ、違う空間で生きている感じの「異質感」が、魅力的でもあり、「濃い」だけに、気になりすぎる存在感とインパクトの強さで、「結局暗殺した理由は何なん?」と自問自答してしまう、謎めいていて、不気味な「ルキーニ」。

理解不能な芝居がとても気になる「成河さん演じるルキーニ」魅力的°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°

「ミュージカルは娯楽」と思うのが、「芝居色」が濃くなり、観終わった後、考えさせられる度が高くなる。

今回、更に「濃く」なり、驚く程豊かな声量で、「歌唱」もより上手くなられて迫力があるので、やっぱり「ミュージカル」。

存在感の大きさから、「ルキーニ劇場」にも見える。

 

「トート閣下」を崇拝していることは分かりました。

「死にきれない」から?(゚_。)?(。_゚)?

「理解不能な不気味さ」が「ルキーニ」らしく、仕草や目つきの一つずつに意味がありそうで、気になって、目が離せない。

そんな「成河さん」という俳優が気になってしまう「成河さんルキーニ」回。

「成河さんルキーニ」を追いかけると、「ルキーニ沼」にハマってしまいそう。

「帝劇のミュージカル」への続投出演に驚きと、再会の喜びと、ディープインパクトを残して下さいました。

 「ミュージカル界のプリンス」とは対極の位置で存在感の大きい、気になるお方です。

 

☆.。.:*・゚☆山崎さんルキーニ☆゚・*:.。.☆

キザでカッコ良く、割とまともな人に見える時も多く、「狂言回し」としては、理解しやすくて、とっつきやすい「山崎さんルキーニ」

「エリザベートが生きた時代の中に入り込んで、説明する」ところが、「劇場型」の「成河さんルキーニ」とは違う。

舞台の世界に溶け込んでおられるので、「山崎さんルキーニ」だと、「ルキーニの不気味さ」の影が、気にならずに観れる「山崎さんルキーニ」回。

決して存在感が薄いわけではなく、「異質感」をあまり感じないだけです。

「山崎さん」の歌唱は素晴らしいので、「持ち歌」からもやはり(風貌の割に)華やかな役に見える。そして「山崎さん自体」も「華やか」°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°。

 

同じ役でも、違いが大きい、お二人の「ルキーニ」。

これまで観てきたヅカ版『エリザベート』に近くて、馴染みやすい「山崎さんルキーニ」と、「ルキーニ」のように「キッチュ」(まがいもの)と疑問を投げかけてこられるインパクト大な「成河さんルキーニ」。

 

「ルキーニ裁判」は来年も続く・・・。

正解はないので、「分からない」のが魅力的な「ルキーニ」です。

(どの役も)

 

さいたまんぬ

 


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