月組『チェ・ゲバラ』シアター・ドラマシティ②感想(後編)~印象的なキャスト.etc~
実在人物「チェ・ゲバラ」(写真)ビジュアルの再現度が高い「轟理事様」。
「男役」新境地を開拓しても、この境地に辿り着ける「後継者」は中々難しそう。
題材はとても魅力的だし、登場人物も多いので、「ビジュアル」再現度にはこだわらず、ぜひ、アレンジして大劇場で上演して欲しい「ミュージカル作品」。
「革命系ミュージカル」がヅカに似合うと思う理由を考えてみた ( ̄_ ̄ )。o0○
・民衆が怒りで、蜂起する ⇒ 大人数の群舞と合唱の迫力!
・指導者(リーダー)の存在 ⇒ トップスターさんのカリスマ性
・リーダーの説得(演説)と心動かされる民衆たち ⇒ 音楽と歌が良い
・メンバー内での確執 ⇒ メンバーのキャラが個性的で登場人物が多い
・敵役あるいは盟友 ⇒ 2番手スターさんが活躍
・戦いの場面 ⇒ 迫力あるダンス
「後編」も、引き続き舞台を締める方々.etc
①「千海華蘭さん」(エル・パトホ)活き活きしていて魅力的!!
外見と学年のギャップがある方で、エルネスト(チェ・ゲバラ)の「友人役」。
「春海ゆうさん」も「えと文」と「役」のギャップが大きい、そして上手い (*`д´)b
「好青年」役は意外で、最初驚いた(失礼)ものの、最後には違和感全くなし。
幕開けに客席から、カメラを持って「ルキーニ」の善人版のように登場されたので、「狂言回し」役かと思えば、「友人」でも、庶民的感覚を持つ一般人。
若い青年が、「エルネスト」に影響され、徐々に革命に身を投じていく姿が、熱いゲリラ軍に、途中参加で「爽やかさ」(素人度)を失わない、「好青年ぶり」に好印象が残りました。
・・・「さりげなく」上手いし、つい目を引くところが気になる存在。
「香の匂いがぷんぷん」本阿弥光悦さんも、さらっとしつつも印象に残りました。
( ⇔ 熱く激しい人物 )
「月城さん」がご出演されていたら、「風間さん」はどの役だったのか、観ながら考えておりました。
この役は「おいしい役」けれど、「ソロ」あったっけ??の記憶から、違う気がする。(「蓮さんミゲル」も「礼華さんルイス」も充て役の印象)
演出が変わったのか、謎ですが、「候補」に挙げたい位、大きい役。
②「光月組長さん」(大統領役と大佐役.etc)⇒ どっちもワル役。
「紅さんの同期」と思うと感慨深い(涙)。
「虫ケラ共を始末しろ」の台詞に、「組子生にそんなん言うの~(涙)」
と、ショックを受けた、腹真っ黒な役。
この作品、(個人的)愛しい方が次々と殺されていく悲劇。
(倒れる位置が、個人的に気になる、「輝月さん(真ん中)」、「蓮さん(端)」、「きよらさん(台詞付きで石にもたれて死に顔が見えるヒロイン系の死に様)」)
葉巻(煙草?)で登場の愛煙家。
「スマホ」と「煙草」の登場が、最近多いタカラヅカ ⇒ そこが気になった
③ 個人的に羨ましい役「晴音アキさん」(レイナ)
「ルイス」との恋仲が、作品内で悲劇のヒロインにも見える「晴音さんレイナ」。
「礼華さんルイス」より年上に見え、「蓮さんミゲル」の妹というよりは姉っぽいけれど、余韻を残すしっとりした雰囲気と芝居が良かったお方。(「ソロ」あり)
④ 「若返り」を感じた「佳城葵さん」「朝霧真さん」(97期)の台頭
私が認識していなかっただけですが、お二人共、割と目立つ役。
「スーツ姿」のジャーナリストで説明役も担っていた「佳城さん」(マシューズ)。
(アーミー服やぼろぼろ服の人が多いので、目立つ)
最初の場面で「光月さん大統領」よりお偉いさん「ワル」が様になっていたけれど、
少し若い気がする、パンフで調べたお方「朝霧さん」(マイヤー・ランスキー)。
ラスト、「轟様エルネスト」の暗殺を大佐から命じられて、
「さぁ、俺を撃て、撃てないのか!!」と強い眼差しで射抜かれ、
ぶるぶる震えて、中々撃てずに萎縮する姿に、共感してしまう「朝霧さんテラン」。
立場の差が大きすぎる2役では、「テラン」の芝居の方が良かったです。
「轟理事様」を撃つなんて、恐ろしすぎる・・・去り際も震えてました。
このお二人が舞台を締める側にいらっしゃり、今後ご活躍されていくんだろうな~
とインプット・・・どの組も「95期」中心へ移行するのかなぁ!?
⑤ 研1のお二人「遥稀れおさん(フアン)」「槙照斗さん(ファウスティノ役)」
「ゲリラ仲間」で、ほぼ通し役。
台詞こそ少ないけど、登場頻度は高く、長身なので、目を引くお二人。
毎度ですが、全く予習せずに観に行ったので、「フアンはる」「ファウまき」と、頭に叩きこんでも、中々名前を呼ばれない。(ほぼ(1場面以外)同じ場面に登場。)
スタイルが良く、アーミー服も映えて、見劣りせずに「ゲリラ一員」。
結構目立つ「ゲリラ」のお二人・・・たまたま『チェ・ゲバラ組』?でもおいしい。
少人数なので、役名があり、舞台で「掛け持ち」も多く、活躍の場が多い。
ただ、本名が長くて、略したりするので、話の展開を追うのと判別の並行作業は難しい作品。(主要人物だけ追えば問題ない。でも、キューバ革命は個人的に画期的。)
「配役一覧表」では、分からなかった、人間関係と役の大きさ。
歴史を知っていたら、もっと楽しめたと思う公演。
というわけで、帰宅後、早速、本を借りて、にわか復習。
公演を反芻して、余韻に浸っていると、再度、挑みたい公演。
とはいえ、「@タカラヅカ」なので、
「轟様チェ・ゲバラ」と共に時代を生きた「月組生」の舞台は、熱く見応えがあった。
「轟理事様の挑戦は、まだまだ続く」
この二言に尽きます。
客席総立ちのカーテンコールでも轟様「クール」⇒ 「チェ・ゲバラ」でカッコイイ!
(芝居では、熱くよく喋る「チェ・ゲバラ」ですが・・・)
「月組JUMP」は、ほんのわずかに期待したものの・・・「クール」を貫かれた。
「轟理事様の株」(持ち株)が急上昇し、次回の大劇場公演が楽しみな「月組」。
「夢奈さん」VS「蓮さん」「彩音さん」VS「礼華さん」「天紫さんときよらさん」.etc
舞台上の月組生の方々の、「革命」達成感いっぱいの笑顔が印象的でした.☆゚・*:.。.☆
(どの組もどの公演も)
さいたまんぬ