『SMOKE』浅草九劇② ~ どっぷり深い「海」に「超」ハマる作品 ~

深い、奥深い・・・

密度が濃すぎ・・・

面白くてやめられない止まらない、危険なミュージカル『SMOKE』

 

作品の面白さ、

音楽の美しさ、

キャストの魅力(各キャスト✕役替わり✕組み合わせ).etc

 

難しくて理解できない上に、追い打ちをかける「キャストの芝居の違い」。

「超」「海」「紅」は、キャストによって、違う印象を受けるので、

頭の中で、自分なりの答え(解釈)が構築されかけても、

別パターンを観ると、ガラガラ崩れて、イチから考え直し。

そして「再び観に行く」スパイラルに陥っておりました。

 

「遠征(帰省)」による強制的禁煙で、断ち切ることができた魅力的な作品。

 

1回目の感想時点では、

キーパーソンの「海」は、「木内健人さん」しか観ていませんでした。

その後、「日野真一郎さん」「大山真志さん」「海」「超」を観て、

感想を大幅に加筆修正せねば!!

と、(誰にも期待されてませんが)思いました。

 

ミュージカル『SMOKE』東京藝術劇場 ⇒ 浅草九劇 ①~ 素晴らしく・・消耗する舞台 ~ - 清く、貧しく、美しく ~宝塚歌劇を糧に生きる~

 

「いいね!」を長押しか連打したい位、好きになった作品。

それに伴い、新しく知ったキャストの方々にも大注目 o(*▼▼*)o ワクワク・・

元々のキャストへの関心度、「役」そして「役の組み合わせ」で、

好みと感想が分かれること必至な作品。

 

個人的には、

「木内さん海」をうっとり見つめ(歌唱もツボ)、

「大山さん」の力強さと半端ない求引力にグイグイ引き寄せられ、

「木暮真一郎さん」に見惚れつつ、

④ 見事な歌唱とパワーで今後のご活躍が気になる若い「元榮菜摘さんが気になり、

 ( ⇔「池田有希子さんとの違いが大きい!!)

「日野さん」の鋭い刃のような「超」が気になり、

「紅」役(トリプルキャスト)の「高垣彩陽さん」を見損ねた未練。

(私の観た公演内)

 

☆.。.:*・゚☆観たキャスト全員、魅力的☆゚・*:.。.☆

(番号はほぼインパクト順)

 

「組み合わせ」パターン制覇は、無理無念 (/へ\*)ウゥゥ・・・

「役替わりキャストは観ておく」は正解でしたが、足りなかった時間とお金(涙)。

  限られた時間は、こちら(ヅカ)にもあるから、断ち切れた。

『SMOKE』は素晴らしい\(*T▽T*)/

 

コンパクトな「劇場」構造が、ヘビースモーカーになりやすい空間。

手を伸ばせば、触れられる位、舞台との距離が近い・・・

理解すべく、台詞を一言一句聞き逃すまいと、全身全霊で舞台に集中した結果、

肩凝り悪化ですわ・・・。

しかも、夜公演が多く、道に迷った分、帰宅が遅くなり、寝不足ですわ。

 

自分なりの結論は、

「理解する」云々より、大切なのは「感じ方」色々で、正解のない舞台。

言葉にしたら、ありきたりで、どの舞台にも当てはまる。

ただ、3名のキャストが、全力で熱くぶつかり合う舞台は、

詩人「李箱(イ・サン)」の精神世界。

激しい葛藤は共通していて、ビシビシ伝わりました。

 

観終わった時点での興奮と、

作品『SMOKE』とキャスト絶賛 d(≧▽≦*) !! の備忘録。

 

感想がネタバレに繋がる作品。

誤った解釈をしている可能性があるので、曖昧にぼかしつつ、

個人的に印象的だった事。

 

①「海」の変貌する瞬間がたまらないヾ(≧∇≦)ノ"

記憶喪失で、幼稚で無邪気に夢見る少年っぽい「海」が、

次第に追い詰められていき、

記憶を取り戻した瞬間の「海」の表情と声の変貌ぶりが見所!

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!(リピート時)

組み合わせキャストによって、ここの違いが面白い。

 

② やっぱり「海」

「超」「海」の関係性で悩んでいた感想①。

それでも「海」がキーパーソン=主役の作品と思いました。

「超」もトリプルキャストで、個々の印象は違うし、「海」との組み合わせでも違う。

「超」がインパクト巨大な時でも、

  最後のチケット(鍵)は・・・「海」なんですわ。

(「最後のチケット♬(を互いに押し付け合っている)」という歌がある)

 

個人的には、「木内さん」「大山さんにハマりました。

このお二人は、見た目から全く違うけれど、どちらも「海」そのものに見える。

乗り移ったような(憑りつかれているような)芝居。

「木内さんは、繊細で精神的に脆くて、なんだか危うい・・・

「大山さんは、書けないと物を破壊しそうな、繊細な心の持ち主でも強さがある!

 

歌唱が良く、繊細な「木内さん」に目が釘付けとなり、

舞台を引っ張る求引力が強くてインパクト大の「大山さんは、天晴れ感。

 

そこに、トリプルキャストの「超」「紅」が絡むと、力関係が変わり、

見え方も変わるので、面白い (*TーT)b

 

③「超」:「海」との力関係が違ってみえる面白さ

「超」「海」の全組み合わせを観ていないですが、ベストもないけれど、

  好みもない「組み合わせ」。

  観た中で、印象的だったのは、大きく違う、以下の2パターン。

 ①「木暮さん」✖「大山さん

  「木暮さん超」は、MY千秋楽時点では「繊細さが強めの焦燥感に満ちた超」

    なので、強さが印象的な「大山さん海」だと「脆さや絶望」が印象的。

 

    ②「大山さん」or「日野さん」✖「木内さん

   お二人の「超」は、焦燥感から主導権を握って強く引っ張る感じ。

      次第に「虚勢」に見えてくるのですが、「木暮さん超」よりは強い印象。

 

④「紅」VS「超」が見所。

 「高垣さんを観ていないのが、残念無念。

   包容力(母性)と力強さで、「超」「海」を説得して導く感じの「池田さん

   熱く、訴えかける姿の中に時々、切なさと健気さが滲む「元榮さん

   反発する、反対の立ち位置にいる「超」との対決?は、息を呑むド迫力。

 

 まだ反芻中で、書き忘れていそうな、沢山の魅力が詰まっている『SMOKE』。

 再演されたら、ぜひ観たい作品。

 キャストの方々の今後の舞台も気になり、手を拡げたら危険だと思いつつ、

 頭と行動が一致せず、開拓し始めた劇場と舞台。

 

今回は、ヅカの「紅」さん(どちらも「ホン」読み)が禁煙してくれました。

韓国ミュージカルへの興味が、また一段階上がりました。

 

さいたまんぬ

 


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