『FACTORY GIRLS』赤坂ACTシアター:カッコイイ女性たちのロックミュージカル!!
この季節、花粉症が辛いのですが、今年は個人史上最強。
加えて「花組大劇場公演」千秋楽で、燃え尽きました。
2公演続けて、退団公演は、寂しすぎる令和元年の秋。
忘れがちな秋の花粉症は、「明日海さん」と共に、もう忘れません。
「明日海さん」は、「花組トップスター」でした。
幕が下りるラスト、笑顔が消え、「妖精」より「薔薇の神」かと思った、美しく荘厳な「エリュ様」。
芝居の「エリュ様」に、「明日海さん」の「持ち味と魅力」を感じ、
ショーで「花組」を感じ、「花組トップスター」と実感し、ご卒業に涙しました。
・スーツ姿の花男様のタンゴ調の一糸乱れぬダンスの緊張感と気迫。
・「光」の場面、シャープな「V字」で並ぶ花組生とその頂点に立つお姿.etc
語り始めると止まらないようで、実際、語る言葉が見つからず。
素晴らしい「花組トップスター 明日海りお」さんでした。
長くなりそうなので、
昨日、千秋楽を迎えた公演。
最近観た、ヅカ以外の舞台で、個人的にどツボだった公演。
(。TωT)/゚・:*【FACTORY GIRLS~私が描く物語~】*:・゚\(TωT。)
世界で初演となる「新作ロックミュージカル w( ▼o▼ )w オオォォ!!」
チケット代(B席価格に驚く)以外は、文句なく素晴らしく、号泣(涙涙涙)。
チケット代も、舞台を観て、納得した、気合の入った公演。
実力あるキャストが集結し、楽曲と歌唱.etc 良かったです(*TーT)b
内容も読まず、キャストを見て、買ったチケット。
チラシのレトロな雰囲気のイメージを抱いたまま、行って、観て、ぶっ飛んだ公演。
ロックな歌唱で綴られ、ダンス場面も多くて、
超カッコいい「ファクトリー・ガールズ」ヾ(≧∇≦*)〃ヾ(*≧∇≦)〃
インパクトの残る楽曲が多く、個性豊かな人物たちが魅力的 (*゚▽゚人゚▽゚*) ♪
時代背景は、チラシの雰囲気、女性の地位が低く、労働環境劣悪の紡績工場で働く、「ファクトリー・ガールズ」。
貧しさから、働き口を求めて集まった彼女たちは、道具のようにこき使われ、使い捨て。
その状況から打開しようと、女性の権利を求めて、立ち上がる「ファクトリー・ガールズ」。
新作の割に、描かれる時代は、少し古い?と思ったものの、音楽がロックテイストで、斬新な舞台。
過酷な中でも、活き活きと、夢を語りあう、パワフルで魅力的な女性たち。
しっとり泣かせるナンバーも多く、ほぼ歌で綴られる、まさに「ミュージカル」。
多彩な楽曲が、どれも魅力的で、一目惚れで気に入りました\(*T▽T*)/ ♪
ぶっ通しで流れる、舞台奥のバンドの生演奏もいい (゚∇゚*)(。。*) 。
(ギターを弾きながら指揮)
どのキャストの歌唱も聴かせる、クオリティの高い舞台!!
女性たちは、工場へ来るきっかけとなる貧しさと其々に辛い過去を抱えている。
個性豊かな各キャストに見せ場があり、
適材適所な配役で、ハマり具合がすごい d(≧▽≦*) !!
立ち上がる女性陣のパワフルさ、切なさ.etc
感情を、歌とダンスで表現し、間延びする場面がなく、密度が濃く、熱い舞台でした。
リーダー的存在で、積極的に待遇改善を働きかける、直球勝負の行動派でまっすぐな「サラ」が「柚希礼音さん」。
充て書きかと思う程、ぴったりのキャラ設定。
過酷さを増す労働環境に疑問を抱き、次々と行動を起こし、突き進む姿に、生命力がみなぎり、大らかで男前な「リーダー柚希さん(サラ)」。
ダンス場面で、センターに立って踊る姿がカッコイイ (≧∇≦)b !
明るくて、強く逞しく、喜怒哀楽が分かりやすく、気性が激しい「サラ」。
「リーダー」にふさわしい存在感が際立っていました。
一方、正反対の性格で、常に冷静さを失わず、客観的に周囲を見ている「ハリエット」が「ソニンさん」。
人前では見せず、トラウマを抱え、板挟みで葛藤することが多く、精神が壊れそうな繊細さと不安定さを持つ、聡明な女性。
「ソニンさん」は、充て書きの印象はなく、緻密な芝居と、胸に沁みる歌唱で、舞台に登場するだけで、つい見入ってしまう存在感。
目標は同じでも、正反対の行動を取る、まっすぐで直球勝負な「サラ」と、冷静に判断して行動する慎重な「ハリエット」が、次第に対立してしまうのは、分かる。
大らかな「柚希さん」と繊細な「ソニンさん」。
正反対の魅力で、存在感の大きいお二人がぶつかり合う舞台は、迫力満点。
ひたすら突き進む、ハリのある力強い歌唱の「柚希さん」。
内面の葛藤が伝わる素晴らしい歌唱の「ソニンさん」。
役を自分に引き寄せて「柚希さんサラ」に見えるのに対して、役に自分を近づける「ソニンさん」。
互いに一歩も引かず、お二人が主役に見えました。
個人的な感想ですが、
終盤で、堪えてきた感情を一気に爆発させる「ソニンさん」の歌唱が、しっとり系から、いきなり力強い絶唱ぶりが、圧巻 (TmT)ウゥゥ・・・
舞台上のキャストの方々も涙を流しながら、熱演する舞台に、ハンカチ必須。
この場面をもう一度、めちゃ観たい、めちゃ観たい、めちゃめちゃ観たい・・・。
「ソニンさん」、改めて凄いと思いました。(語彙力不足)
他の「ファクトリー・ガールズ」も、其々にキャラ立ちして、魅力的!
「実咲凛音さんアビゲイル」・・・凛とした佇まいで、周囲に流されず、聡明で気品があり、芯の強さを感じる女性、カッコいい。
「清水くるみさんルーシー」・・・チャーミングだけで終わらない、印象が残るお方。
チラシに載っている女性陣は、ワンフレーズでも聴かせる歌唱の実力派。
(一括りにしてごめんなさい)
そして、
進行役も兼ねる「剣幸さん」・・・このお方が、芝居をぐっと引き締める、隠れボス。
包容力に溢れ、温かい人柄が滲み出る「お母さん」に、泣かされました(涙)。
穏やかで品があるご婦人で、時々チャーミングな部分を見せ・・・素敵な女性。
作品内容上、脇に回る男性陣ですが、
私がチケットを買った理由のお一人「原田優一さん」。
『マリー・アントワネット』の「ルイ16世」が魅力的で、気になっていた方と再会!
・・・同一人物とは全く思えない役柄 w(*゚o゚*)w
超個性的で、所作だけで笑いを誘う工場主「アボット」が、時折見せる、冷酷な雇用主の顔。
ゆるキャラと、冷酷さの切り替えが見事で、歌唱も抜群 (*`д´)b !
益々、気になる「原田さん」。
強さにおいては、「原田さん」と対等な迫力で鋭く力強い「平野良さんシェイマス」。
憎まれ役を一手に引き受け、威圧感抜群の「戸井勝海さんスクーラー」。
目が癒される、際立つ美青年「猪塚健太さんベン」。
イケメンも過ぎると、誠実な人物設定なのに、軽い男と疑りたくなる、罪なイケメン。
(持ち歌がなかったのが残念)
とにかく、魅力的なナンバーが多いので、CD化希望。
音楽は、ブロードウェイの新進気鋭ソングライティング・コンビ、他の作品も観たい。
芝居中、バックで演奏され、歌い手とのタイミングのあわせ方が見事な素晴らしいバンドの方々。
(ペン(文章)で戦おうと言いつつ、歌で戦っている)
圧倒的に歌う量が多くても、衰えないパワフルな声量の「柚希さん」と、緩急自在で情感豊かで聴かせる「ソニンさん」。
アカペラのハモリも多く、ロック調の楽曲を聴かせる「ファクトリー・ガールズ」の素晴らしい歌唱(しつこい)!!
そして、切れ味の良いダンス場面も多く、強くて「カッコいい」女性たち。
初観劇で、ハートを射抜かれた作品。
素晴らしいハマりっぷりのキャスト陣が、再び集結するのは、難しそう・・・
と思う位、豪華なキャスト陣と作品。
ひたすら、出会えたことに感謝し、号泣した作品でした。
(絶賛も過ぎると大袈裟!?)
さいたまんぬ