雪組『壬生義士伝』大劇場③~切ない大野家「彩風さん」「綾さん」(ぼやき)~

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七夕の短冊

「出演者全員が 何事もなく 千秋楽まで舞台を楽しむことができますように」

  他にも、うるっとくるものはありましたが、これはしみじみ思います。。

 

  みよさん(「真彩さん」)も、「吉村さんのご無事を祈ることを短冊に書く」って、

  仰っておりましたねぇ。

  私も、激しい殺陣をされている雪組生の、「草履」の違いなんぞ、見ております。

  来月も脱藩(脱さいたま)しようと企んでおるのに、少し滞在期間長くないですか?

  いんや、一度脱藩さ、したなら、戻っちゃいけねぇでがんす。

  ・・・おもさげながんす。

  

  整骨院通いの大先輩から、毎日湿布を頂戴いたすも、悪化したでござんす。

  なんせ、「望海さん」「彩風さん」「彩凪さん」「朝美さん」「新選組隊士」.etc 

  今日は、主に「彩〇さんアングル」なんぞ、勝手に決めて、観ておりますが、

  ・・・まっこと、絶妙な配役でござんす。(「凪七さん」は微妙。)

「凪七さん」の配役は、何か思うところがあるのかもしれませんが、

  私なんぞが、知るわけもねぇ。

 

個人的な感想なのでご容赦ください。

 

①「彩風さんアングル」を観ると、とりわけ涙がこぼれちまう。

  また、「佐助」調ですが、今回「彩風次郎右衛門様」は「堪え役」。

  おしづ様の「堪えてね、堪えてね」が浮かんでしまう(TmT)ウゥゥ・・・

 

  そもそも、「竹馬の友」を感じる場面が少なすぎねぇか・・・?

 「次郎右衛門様」、お侍の家来がいなくなると、すぐお優しい人柄をお出しなされる。

 「剃刀次郎右衛門」が妙に優しさを感じるので、インパクトが小さい・・・。

 「ギャップ萌え」部分が描かれていない気がするんでござんす。

 

 「吉村様」は「しづ命」で、「新選組」で長い間、華やかに活躍されておいでなので、

 「竹馬の友」の存在感が薄くなるのは仕方ねぇ。

   ただ「彩風さんアングル」の日は、「朝美さんアングル」の日に比べて、

 「吉村様」があまり視界に入らねぇので、ちょっと、切なくなっちまう。

 

  命ば賭けて、脱藩の手助けをすべく、通行手形を準備して、

  舞台上手の袖に、凛とお立ちになっておいでの時、

  涙が滲む程、「次郎右衛門様」の辛く切ない表情の、無言の芝居はいい (*TーT)b

  それなのに、

「吉村様」は、舞台下手へ向かわれ、

「ぽたり、ぽたり、~ ♬」

  と、「望海さま胸打ちソング」が始まっちゃー、「無言の芝居」は分が悪い (-_-) 。

  ぽたり、ぽたりと、「次郎右衛門様」に対して、涙が出ちまった (T_T) 。

  なんだか、「次郎右衛門様」の片想いの友情に見えてしまうのは、私だけですか。

  

  とはいえ、

  終盤、「吉村の倅様」の前での威厳、一言こぼす台詞、銀橋の歌には泣きやした。

「次郎右衛門様」の芝居は、懐が深く、温かみがあって、良がった (*゚▽゚ノノ゙☆

  ただ、「吉村様」が熱血で、「新選組」が華やかな舞台。

(おしづ様も、良い意味で、押し出しが強いお方・・・すごいw(*゚o゚*)w)

  その中で「堪え役」だと、やはり分が悪い・・・

  とても良いのに、割を食った感が切なかったのは、私だけですかねぇ。

「役」としては良かったから、「堪えてね、堪えてね」と思ったでござんす。

 

②「綾さん大野千秋」は、ぴったりなのが複雑。。

 「次郎右衛門様」のご子息なだけあって、控え目で、お優しい「千秋様」。

   儚げな雰囲気が、「武芸が苦手で知的」設定の役柄にハマっていらっしゃいました。

   ただ、「千秋様」は「吉村の倅様」と同い歳。

   派手に振る舞う闊達な「彩海さん倅」の方がインパクトが物理的に大きい・・・。

   子役ではない扱いでも、少し複雑な気分になりますねぇ。

   それは、「縣さん池波六三郎」(新選組)が「おいしい役」だからでしょうか。

   心を揺さぶるような熱い台詞を仰る方は、目立ちますねぇ。

   というわけで、

「綾さん」も、役柄の設定が、穏やかで大人しいだけで、良かったのに、

   若手「縣さん」や「彩海さん」が、熱い役で派手に目立つところが切ないですねぇ。

 

というわけで、「大野親子」は、良かった割に地味な役なのが、切ないですねぇ。

 

③「望海さん吉村貫一郎」は熱い!!

 「吉村様」は、人を斬る際の冷たい表情の目やオーラと、

   控え目な時の差が大きくなって、終盤の叫び台詞も熱く、

   もはやあっぱれ、カッコいいお侍様ですねぇ。

   思わず、周囲が息を飲む姿に納得の、

 「吉村、秘めたる南部侍魂」 全開のド迫力の芝居で、吸引力のあるお方ですねぇ。

  失礼ながら、いつの間に・・と驚いちまいましたが、

  元花男様の?「オラオラ度」が「ショー」でも全開でしたねぇ。

「吉村貫一郎」は、決して地味じゃねぇお方でしたが、素晴らしかったですねぇ。

 

  この「オラオラ度」に拮抗できるのは・・・雪組では「朝美様」かなと、

 「ショー」を観ていても、ふと思ったでござんす。

 「ほんわか雪男様」の起爆剤は、お二人(と「真彩さん」)でしょうか。

 「ほんわか度」の話です。

 「凪七様」も「ほんわか度」が高くて、謙虚さが強いお方ですね。

 (個人的感想です。)

 

④せっかくなので「彩凪様」  

  「斎藤一様」が目立ちまくってますが、「彩凪様土方歳三」は上手いですねぇ。

 贔屓目はご容赦願いたいですが、

 「彩凪様」も緻密に計算された振る舞いと、芝居の表情がいいですねぇ。

 「めんどくせぇ」と説明台詞以外は、無口な分、表情で語っておられましたねぇ。

   洒落た男前で、常に14時方向でお立ちになっていて、カッコいいですねぇ。

   という訳で、「スター」として目立っていたので、満足いたしやした(゚∇゚*)(。。*)。

 

 蛇足ですが、

 ・「斎藤一様」の「油小路 (*`д´)b」っちゅう台詞がしびれますねぇ d(≧▽≦*) !!

 ・「土方様」が「油小路」で刀を鞘に収める時、

  クルっと刀を回すのがたまらなくカッコいいですねぇヾ(≧∇≦*)〃ヾ(*≧∇≦)〃

 ・新選組で写真を撮った時、「谷さん」のクシャミが背中にかかった「沖田様」が

  「一くん」になすりつけていらっしゃるのが、可愛いですねぇ。

  (またそれを「一くん」が・・)

 

「大野家」から脱線しちまいましたが、

「彩風様」は今回、少し、出番は割を食ってしまいましたが、

  いい芝居だっただけに、切ないですねぇ。

  最期も「貫一」と仰る位、大事に想っておられるだけに、報われて欲しいですねぇ。

 

  長文のぼやきでした。

 

  さいたまんぬ

 


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