『エリザベート2019年版』帝国劇場:初観劇(花總さんエリザ&井上さんトート)

上半身が硬直して、痛みが我慢限界、諦めて整骨院へ行きました。

先生から「思い当たり」を聞かれ、「観劇(姿勢)」が浮かんだものの、無言。

背中全面を湿布と塗り薬で固める日々。

(手が届かない涙)

「湿布の臭い」がプンプン・・・

 

それはさておき、

ヽ(*゚▽゚)ノ~゚・:*【2019年版『エリザベート』初観劇】*:・゚ヾ(゚▽゚*)ノ

キャストは、

 エリザベート:花總まりさん

 トート:井上芳雄さん

 フランツ:平方元基さん

 ルドルフ:三浦涼介さん

 ゾフィー:涼風真世さん

 ルキーニ:成河さん

 

キャストが発表された当時、新キャストで若返りした印象を受けたものの、

舞台は重厚感があり、「死」の臭いがプンプン・・・暗く重たい世界でした。

 

キャストは華やかな面々ですが、各場面、少人数で進行し、

ヅカとはもう、別の作品として歩んでいる「東宝版」。

 

個人の感想なのでご容赦ください。

初観劇の、ざっくり第一印象です。

 

①「井上さんトート」が圧倒的な舞台!!

★,。・:*:・゚☆「主役」に見えた圧倒的な存在感の「井上さんトート閣下」★,。・:*:・゚☆

 「演出」か「井上さん力」か!?

 舞台が暗~く、退廃感から「死」が漂い、「不安」が常につきまとう舞台。

 (「トートダンサー」が見事に表現している d(≧▽≦*) !!)

 「井上さんトート」は、「死神」っぽく、まさに「闇の帝王」。

 傲慢で、感情にほだされず、プライドが高く、自信と貫禄に満ちた「トート閣下」。

 時々不敵な笑みを浮かべるけど、基本は感情の起伏がない、冷たい「死」。

 そして・・・圧巻の歌唱 (゚∇゚ノノ"☆(゚∇゚ノノ"☆(゚∇゚ノノ"☆

 感情はないけれど、情感溢れる歌唱・・・矛盾するけれど、

   (。TωT)ノ☆・゚:*:とにかく歌唱が素晴らしい:*:゚・☆\(TωT。)

 声量豊かで、周囲を制圧する見事な歌唱と表現力。

 貫禄と風格に凄みまで加わり、文句なく素晴らしかったです(゚∇゚*)(。。*)ウンウン

 

②「花總さんエリザ」に変化!?

 第一印象ですが、ソロ場面は多い割に出番少なめ ??(・_・*)(*・_・)??

 感情をあらわにする場面が多く、感情豊かで、人間味が溢れていました。

 「孤高の皇后」の印象が、「一人の女性」として嘆き苦しむ「花總さんエリザ」。

 「自己愛」が強く、家族への愛はあまり感じないものの、

 自由を求め、自らの境遇に嘆き葛藤する姿が、「共感」系の芝居になっていて、

 今までの「花總さんエリザ」と違う印象 w(*゚o゚*)w

 強くない、弱さを見せるところが多い、「嘆きのエリザ」でした。

 

③「ミュージカル」の世界で「役者」な「成河さんルキーニ」o(*▼▼*)o ワクワク・・

 再登板で、役の雰囲気を変えておられ、これまた興味深い「成河さんルキーニ」。

 一見、普通・・・いえ、一見から「ちょっと危ないおじさん」。

 「狂言回し」がホントに「狂言」で進行させている・・・

 この方が登場すると、「芝居」色が濃くなる舞台。

 歌唱力が前回より更に向上され、

 台詞を話すように溶け込んで自然さがさりげなくなくすごい。(狂ってるけど)

 生々しい「東宝版」の立役者。

 「ちょっと普通じゃない」感の「ルキーニ視点」に見える、退廃していく舞台。

 千秋楽まで、どう変化されるのか、気になる魅力的な「成河さんルキーニ」!

 

④美貌が超超際立つ、華やかで儚げさが絶品の「三浦さんルドルフ」

 登場した途端、目を奪われた、美しすぎる「三浦さんルドルフ」。

 「はく製」にしておきたくなる「美しさ」に見惚れました (*゚.゚(゚.゚*) ♪

 線の細さが、繊細で儚げで危うい美しさを醸し出し、

 精神がいかにも壊れそうでピッタリ!!

 「猫」問題を抱えた病んだ少年がそのまま成長した感じ。

 ただ、なぜか低音ボイスで、低音歌唱が惜しい・・・ルドルフの見せ場が(TmT)・・・

 (「トート閣下」の歌唱が圧倒的で強すぎた・・・)

 それ以外は、半端ないスターオーラで華やか~舞台で輝いてたお方☆゚・*:.。.☆

 歌唱次第(失礼)で「次期トート」!?

 「ハマり役」というか、私がハマりました。

 

⑤高貴な品と美貌の「涼風さんゾフィー」

 年齢不詳の美しさと色気が備わった「涼風さんゾフィー」。

 フランツ皇帝は、美しい母と妻と息子を持ち、美意識がお高い・・・。

 少しやつれた感が、「未来さんルドヴィカ」と姉妹でも、宮廷暮らしの差を感じる。

 若くて美貌のゾフィーは、高齢になってからの芝居も上手い。

 厳格さはあまり強くないけれど、

 最期のソロは、母の愛を感じ、不憫さに共感して、涙が出ました。

 見せ場は「主役」に見え、魅せる「涼風さんゾフィー」は美しく魅力的。

 

⑥優しい「平方さんフランツ」

   意外に、歳を重ねるにつれ、芝居が魅力的になっていった「平方さんフランツ」。 

   最終答弁?の場面(ちょっと若返る)での、苦悩する「フランツ」が良かったです。

   やや出番が少なめな印象。

 

⑦「闇の帝王」を取り巻くトートダンサーの存在感が大きい!!

  忍び寄る「死」の表現が見事で、しなやかな動きで美しいトートダンサー。

  台詞はなくても、存在感抜群 (*゚▽゚人゚▽゚*) ♪

 

⑧ 目を引く美形「植原さんエルマー」

  認識不足で、1幕終了後に調べた方。

  若手革命家では、新たに注目な方となりました。

 

⑨ 歌が上手く実力派で印象に残った

  「未来優希さんルドヴィカ/マダムヴォルフ」

  「真瀬はるかさんヴィンディッシュ(精神病患者)」

  「原慎一郎さんマックス公爵(シシィの父)」

 

⑩ 魅惑的な美貌とスタイルに見惚れた「美麗さん娼婦マデレーネ」

 

薄暗い舞台(しつこい)が、退廃的で、エンタメ系ミュージカルに見えない。

緊迫感が漂う、役者は熱いけど、冷たい舞台。

各キャストに見せ場が割と均等にある印象で、キャストの押し出し力を感じ、

ヅカ版「愛と死のロンド」とはかけ離れた『エリザベート』は新鮮でした。

 

キャストが変われば、舞台の雰囲気が変わりそう!

3ヶ月間、帝国劇場独占の舞台。

やっぱり観ると、「ええやん」の『エリザベート』でした。

 

終演後、再び上半身が硬直してしまった舞台。

「コリ」に懲りないです。

 

さいたまんぬ

 


にほんブログ村