『笑う男』日生劇場:感想② 観る度に魅力を増すキャスト
少し地味だけど、泣いてしまういい作品、いい音楽に涙・゚゚ '゜(*/□\*) '゜゚゚・
この印象は変わらず。
脚本に、少しツッコミを入れたくなる展開の早さ(描かれ不足!?)と、
第1幕がやや盛り上がりに欠けるので、
好みが分かれそうな作品(上から目線でごめんなさい)。
私は・・・ハマりました (*゚▽゚人゚▽゚*) ♪
キャストの方々が、観る毎に魅力を増して、磨きがかかるお芝居と歌唱!!
キャストが、作品を大きく膨らませている・・・魅力的なキャストヾ(≧∇≦)ノ"
最初の感想から少し変わり、魅力を増した方々、印象的な方々が多い。
あと1週間で千秋楽(TmT)ウゥゥ・・・短い公演期間。
初観劇の時から変わらず、圧倒的に素晴らしい「山口さんウルシュス」 (*TーT)b
今、個人的に最も熱いお方は・・・「石川禅さんフェドロ」 ヾ(≧∇≦*)〃ヾ(*≧∇≦)〃
一挙手一投足に目が離せない、緩急自在のお芝居。
目線の使い方、間の取り方、ニヒルさ、喝を入れる声のハリ、素晴らしい歌唱.etc
地味な役柄のはず?なのに、ミステリアスな存在感で、
いつの間にか、作品のスパイス的な役割を担っている !!(゚ロ゚屮)屮
かなり遅いですが、「石川さん」にハマりました。
「山口さん」「石川さん」・・・最強コンビ\(*T▽T*)/
そして、観る度に魅力的になる、主演「浦井さんグウィンプレン」がぴったり!!
剣さばき、俊敏な動きは、更に磨きがかかり、
軽い身のこなしで動きまわっている姿が、活き活きして似合ってる (゚∇゚*)(。。*) 。
カッコ良くて、ヒーローなのに、少し皮肉な台詞やおどけている時の姿の方が、
活き活きしてる!!
なのに、とても優しい・・・「優しい」が似合う・・・モテるだろうな。
個人的に好きなソロ曲(高らかに歌い上げる2曲)より、
最後のソロ「笑う男」(少し皮肉っぽく捨て台詞を吐く感じで歌う)が似合う。
前2曲は、役柄の設定上、唐突感のある感情を歌っている気がするからかも!?
そこを差し引いても「浦井さん」の「グウィンプレン」は、魅力的で好き d(≧▽≦*) !!
観る度に魅力的になっていると言えば、
艶っぽい歌唱と声色、あでやかな姿に磨きがかかる「朝夏さんジョシアナ公爵」。
気づけば、ソロ曲「私の中の怪物」が胸に響き、余韻に浸る・・・勢いを感じるお方。
感想①でも書いた、注目の「宮原さんデヴィット」は変わらず、素敵なお方。
悪役ぶりと、見事なバリトンボイスの歌唱に聞き惚れる (*゚▽゚人゚▽゚*) ♪
「貴公子」の雰囲気が漂い、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!なお方。
今回の大収穫、今後のご活躍に超注目o(*▼▼*)o ワクワク・・
段々、透明感と天使のような純真さを増している「夢咲さんデア」。
日程の都合で、リピートは「夢咲さん」が続いてますが、
ラストの芝居で泣かせる「夢咲さんデア」。
やっぱり、兄妹には見えず、恋心が強いけれど、どんどん「無垢なデア」になる(涙)
「夢咲さんデア」お姫様抱っこが余裕に見えてきた「グウィンプレン」すごい(失礼)
報われない、切ない作品だけど、貧しい中で「愛」が詰まっていて心温まる作品。
「ウルシュス」率いる一座の団員が、楽しそうで、仲良しで、みんなやさしい。
「盲目のデア」を慈しみ、大切にしている心が、美しくて、やさしい(TmT)ウゥゥ・・・
見えない「デア」に触れる時、細心の注意を払っている姿に「愛」を感じる。
しっかり者で、力強い歌唱と踊りがかっこいい「宇月さんフィーヴィー」。
チャーミングな「清水さんヴィーナス」。
お姉さん的存在のお二人が「デア」を励ます楽曲が明るくて好き☆゚・*:.。.☆
(「宇月さん」、貴族の役の時も美しくて、しかも華やか!!)
「リトル・グウィンプレン」(子役)は、トリプルキャスト制覇!
「豊島青空さん」のお芝居に心打たれました☆彡
何度見てもインパクトと存在感が、とても大きい「内田智子さんアン女王」。
美しいソプラノ歌唱だけでなく、威厳のある独特の台詞回しが印象に残り、
気になるお方です・・・。
最初、同一人物と分からなかった、色々な役を見事に演じ分けている「中山昇さん」
『マリー・アントワネット』でもお見掛けした・・・巧い d(≧▽≦*) !!(ツボ)
短いフレーズですが、子守歌の歌声が澄んでいて素晴らしい「石田佳名子さん」
(ネタばれ役)
リピートする内に、細部まで観始めて、ドツボにハマって、抜けられない・・・。
「生まれ落ちた星の運命には抗えない」と何度も諭す「ウルシュス」。
若い「グウィンプレン」が、納得できず、反抗したくなる気持ちは分かる。
(その割に「グウィンプレン」結構受け身で、棚からぼた餅感のある展開)
「盲目」「目が見えない」が、繰り返し台詞に出てきて、考えさせられる「テーマ」
「心の目で見ることを知った」という「ウルシュス」。
「目が見えない方が幸せよ」という「アン女王」。
見たくないものまで見えてしまう現実や、
見えることで生まれる欲望にえよって、周りが見えなくなる。
教訓や説教じみた台詞、
努力しても生まれ落ちた運命には抗えない現実を受け容れる大人の「ウルシュス」。
・・・少し、今の時代とのズレを感じる世界観。
でも、キャストの芝居や音楽が素晴らしくて、最後は泣いてしまう作品。
劇中で、「布」が沢山登場して、抱きしめる人が多くて、印象的。
そもそも、「布」にくるまれた赤ん坊(デア)を拾うところから話が始まり、
「俺は泣かない男だ」と言っていた「ウルシュス」が、
「布」を抱きしめて大泣きするので、
包み込む「布」が温かくて、愛情と切なさの象徴のよう。
音楽がドラマチックなので、原作者が同じでも「レミゼ」とは少し印象が違う作品。
貧しさの中で生きる人々の激情よりは、「愛」のぬくもりを感じる作品です。
さいたまんぬ