花組『CASANOVA』宝塚大劇場⑫ MY前千秋楽~「コンデュルメル夫人」の不器用な愛~
帰宅して、劇団公式ホームページのNEWを見て、ショック。
とはいえ、感覚が鈍ってきました。
こういう「慣れ」は嫌ですが。
蛇足ですが、「雪組」の「組レポ」で登場する「オードリー」なるお菓子。
私は当然知らなくて「雷おこし」はよく知ってます。
母に尋ねたら、「オードリー」を知っていた・・・これも、なんかショック。
さておき、
明日が『CASANOVA』MY大劇場千秋楽。
理屈抜きに楽しい作品!!
でも、随所の台詞が胸に沁みる作品。
・・・サヨナラ公演だから意識しすぎ!?
前千秋楽は、
ラストの「カサノヴァ様」と「ベアトリーチェ」の場面、
「いよいよ明日でカーニバルが最後ね」
「楽しかった?」
「あっという間だったから~」(多分)
(追)⇒ 大分違いました・・
が、ハマり過ぎて、我に返り、寂しくなりました。
「喜劇」かどうかは分からないですが、
帰り道、ハッピーな気分になれるので、「ヅカらしい」作品の1つと思います。
登場人物は、基本「いい人」ばかり。
前に、「地味にいい人ランキング1位」と書いた、
「ブラガディーノ卿」(カサノヴァの保護者)。
すっかり、お気に入りの方となり、お姿を追ってしまいます。
「十人委員会のメンバー」で、一人そわそわしている様子が、
可愛らしすぎるヾ(≧∇≦*)〃ヾ(*≧∇≦)〃
ついでに屋敷の従者(ルイージ?)も地味にいい人。
お二人のやり取りも好きです。(人差し指で交信するところ)
そして、
「コンデュルメル夫人」も、
「内助の功」で「コンデュルメル」を支えているので、「地味にいい人」。
多分、夫人が作ったと思われる「涙薬」や「カサノヴァ薬」。
・・・「コンデュルメル」ちゃっかり使ってる!!
「黒魔術」を疎んじている割に、妻の作った薬を信用して使ってるやん!!
この夫妻、すれ違っているけれど、根底に「絆」があるやん!!
と思ったりします。
「カサノヴァ薬」は、あわよくば「夫」が飲まないかな~と思って作ってるのかな??
作った薬の効き目も、強そうだし、悪い薬は、ご本人が飲んでいるので、
やっぱり「夫人」はいい人 (TmT)ウゥゥ・・・
「愛」の伝え方が歪んでいて、伝わりにくいところだけ「不器用」な人です。
黒魔術のクスリ(タダ)の方が、役に立っているのに対して、
「バルサモ」は商売にしているので「ペテン師」に見える・・・飽きない作品です。
個人的ツボが、細かく散りばめられていて(気づくのが遅い)、
作品に「愛」を感じますが、
それとは別に、
沢山のカップル、親子、友人・・・いろんな形の「愛」を感じる作品です。
「星組」公演とは、雰囲気が違いますが、
「様々な愛の形」を表現しているという点は共通していて、
「温故創作」なのかな、と思いました。
「星組」、「花組」、「月組」で終わることなく、「宙組」も続くのか・・・。
第105期生のお披露目公演でもある「宙組公演」。
一区切りの節目を感じ、新しい時代の始まりを感じる105周年です。
どれも大切なので、
まずは、明日の花組MY千秋楽。
さいたまんぬ