『ロミオ&ジュリエット』(東京公演)~斬新な演出・・・とキャスト!!~
「斬新な演出」が前回観た時、個人的に好みでないところがあって、
今回、観ようか迷ったので、運任せで、チケットが取れた公演。(気合いが低め)
観た結果、
「斬新な演出」への個人的違和感(抵抗感)<< 絶妙な配役で感動
やはり、「斬新な演出」で個人的に受け容れにくいところは気になる・・・
でも、芝居が進むにつれ、気にならなくなる位、魅力的なキャスト(*゚▽゚人゚▽゚*) ♪
最後は、(いつもの通り)感動して泣きました\(*T▽T*)/
「ロミジュリ」は、ツボではない「恋物語」の中でも、ツッコミが多い作品。
それが「やりきれなさ」へ昇華されて泣いた、「大人組」力もありますが、良かった!
(語彙力が少なくて、似た感想。感動も色々で抱く感情は違います。)
別キャストを取らなかった(取れなかった)ことを、只今、悔んでおります。
(来月大阪公演は観る予定 ⇒ 取った当時の自分を褒めた (*TーT)b)
「役」は、「若者組」(Wキャストとトリプルキャスト)と「大人組」があり、
「若者組」は、演じることができる時(歳)が限られている「役」。
「限りのある役」を「若くて、これから活躍が楽しみな俳優さん」が演じていて、
「若さ故の情熱」が舞台上で弾けて熱い!!
「熱さ」で突っ走るのがとにかく魅力的☆彡
「技術」は「若さの情熱」に惹き付けられるので、気にならない(゚∇゚*)(。。*)ウンウン
とはいえ、上手いです。
開幕してすぐの時点で観たので、「役」はこれから深みがでそう。
(上から目線で失礼します。)
「大人組」は、「様々な人生経験」から夢や希望を持たず、「今ある現実」の中で、
それなりにやり過ごして生きている「堅実」さを、実力あるキャストが手堅く、
舞台を引き締めていて、「若者組」とは対称的な魅力 (*゚▽゚ノノ゙☆。・:*:・゚☆
円熟味を感じる芝居や歌に惹き付けられます(゚∇゚*)(。。*)ウンウン
音楽は、名曲ナンバーが多くて、好みの楽曲 ♬(観たかった理由の1つ)
舞台が、現代~近未来の『ロミオ&ジュリエット』
前回、公演を観た時、衝撃的で、個人的には受け容れ難い世界でした。。
「携帯電話」が大事な役割を担っている舞台。
(「スマホ」じゃない!?)
「現代版」なので、冷静になれば、「斬新な演出」と思えるのですが、
舞台でキャストが「携帯」を使う『ロミジュリ』。
それ以前に、舞台で「携帯」を多用する辺り、アナログ人間としてはショック。
「現代」を舞台にした「現代作品」ではなく、
『ロミジュリ』だから抱いた違和感??
「スマホ」を日常的に使用していたら、違和感を抱かない??
永久追放されても、「携帯」で連絡を取り合える世界(-_-)
「斬新な演出」で、「現代版」に納得できるけど、個人的には違和感がありました。
「若者たち」(若者組)が中心の舞台なので、若さが弾ける熱い舞台。
若さを持て余すかのようなエネルギーを、熱い情熱的な激しいダンスで表現するので、
キレッキレのダンスに、迫力とスピード感を感じて魅力的!!
「音楽」は勿論、魅力的ですが、「ダンス」が欠かせない舞台。
「若者組」も、「モンタギュー家」組と「キャピレット家」組で、印象が違います。
「モンタギュー家」組は、青と緑が混在した衣装のように、少し個性の差を感じる。
(「ロミオ」と「ベンヴォ―リオ」と「マーキューシオ」中心)
「キャピレット家」組は、赤色・・・情熱的で「ティボルト」中心に大人っぽい。
(遠方席で見える色の印象)
どの「役」にも見せ場(歌)があり、見所が多くて、感想が長くなりそう。
開幕して間もない頃に観たので、
今回は、割と簡潔で、観た時点での個人的印象です。
私が観た日のキャストは、以下のとおり。
(敬称略)
ロミオ:大野拓朗
ジュリエット:葵わかな
ベンヴォーリオ:三浦涼介
マーキューシオ:黒羽麻璃央
ティボルト:渡辺大輔
死:大貫勇輔
大野拓朗 :金髪の美青年ぶりに驚いた。いい人感が滲み出ていて素直そう。ピッタリ。
頼りなさげで未熟さが「ロミオ」らしく、「死に際」の美しさをガン見。
葵わかな:後半になるにつれ、どんどん「ジュリエット」に見えてきた「演技派」。
「しっかりした少女(時々可愛いらしいあどけなさ)」が、いい!
三浦涼介:「個性的な顔立ち」から、「マーキューシオ」の方が似合いそうと、
思いましたが、観る度に「役」が大きくなり、歌唱も良くなってる!
目立つ役でした。(そんなに沢山観てませんが、順調に階段を上っている)
黒羽麻璃央:初めて知り、帰宅して、最初に調べた方!!
ちょっと危ない人物が上手くて美形!!注目度が一気にアップした方。
渡辺大輔:勝手に「いい人イメージ」だったので、色気発散で歌唱が良くて、
ドスをきかせた迫力の低音ボイスに、少し驚いた。
(ほんの少し「悪ぶり」に徹底できてない印象・・・まだ始まったばかり)
「大人」組は、(両家の両親、乳母、ロレンス神父、パリス、ヴェローナ大公)
ダンスがない分、芝居と歌が、静かに熱く、情感豊かで、深みがあって魅力的。
【印象的だった方々】
キャピレット夫人:春野寿美礼さん
最初は、目つきが鋭くて迫力があり、したたかそうに見えたのですが、
段々、「女として生きる色気」を感じ、迫力はそのままなので、
「ティボルト愛」への執着も、怖さがあり、「母」より「女」として生きる女性。
冷たく見えるけれど情熱的な熱い炎を感じて怖かった方。
乳母:シルビア・グラブさん
外見が個人的なイメージではなく、「乳母」にも「女性」にも見えた方。
「現実的思考」と「ジュリエットへの愛情」が共存していて、
処世術の上手さが印象的。(「役」の印象が強く残った)
ヴェローナ大公:石井一孝さん
眉間に皺を寄せて、「悩める中間管理職の役人」っぽく、
現代的な世界がしっくり合っていた方。威厳はあまり感じないけど手堅く上手い方。
パリス:姜暢雄さん
急遽、ジュリエットと結婚できると決まった時、目つきが一瞬鋭くなり、
この人したたかだ・・と印象的だった方。一瞬の場面だけど、印象的でした。
「ロレンス神父」「キャピュレット卿」は、上手と思いましたが、
それ以上の感想までは今回至らず、終了。
そして、最後は、
一番恐ろしくて、不気味で、真っ黒な衣装なのに、登場すると、目を奪われる存在感。
「影の主役」と言っても文句なく素晴らしかった方・・・
「死」:大貫勇輔さん
です。
ヅカと違って「愛」役がない分、「死」の存在感が不気味で、静かに大きすぎるので、
作品に、徐々に落ちていく感?を感じました。
見所が多すぎる公演です。
さいたまんぬ
黒髪「ロミオ」(チラシも)はやめたのですね。