様々な愛~星組『霧深きエルベ』東京公演~
個人的な感想なのでご容赦ください。
(良い印象に変化したことは、書いておきたかった。)
東京公演、
星組の舞台は、ひたすら熱い!
「紅さん」、目が据わって別人みたい。
コミカルな一面の皮を被っていたのかと思う位、感情大爆発で、熱い!
熱い情熱で全力疾走されていて、全エネルギーを注ぎこんでいるかのような熱い舞台。
(どの公演も熱いですが、熱さの雰囲気が違う)
舞台で感じた「熱さ」は、私の中の「紅さん」史上最高レベル。
名前が「紅」だったと、改めて思った位、「熱い」。
そして、「星組生」が皆、熱いので、とにかく舞台が熱い!
しつこいですが、それ位、インパクトがありました。
「芝居」は、「カール」と「フロリアン」の雰囲気が変わり、お二人共、より情熱的。
(個人的印象です)
大劇場公演時は、正直、消化不良でした。
東京公演で、個人的印象に、大きな変化を良い意味で感じたので、
大劇場の感想のままだと、自分の気が済まない、魅力が増して見えたお二人。
特に「礼さんフロリアン」の変化には、良い意味で、驚きました。
「フロリアン」でした。(表情と歌に、心情が滲み出ていて、良かった!!)
「カール」は、より熱い荒くれ男になり、
「紅さん」と「カール」が一体化して、見えました。
熱い情熱を思うがままに外へ爆発させ、ぶつけてくる「カール」と、
内に秘める想いが今にも爆発しそうな位、熱いのに、
「マルギット」の前では、抑えて優しい兄に徹する「フロリアン」。
感情の「熱さ」「高ぶり」がビシビシ伝わってきて、
二人の男性の情熱的な「愛」と「やりきれなさ」の気持ちは同じでも、
正反対の形で、くっきりと表れ、より強く感じました。
作品の世界に違和感なく溶け込んでいるお二人。
お二人が、特に印象が変わって見えましたが、他の方々も、馴染んでいました。
「役」の人物に見え、「役」が生きてました。
これは、個人的な初観劇時の印象(マイナス)から、
かなり変わって見えただけです。(印象の変化が大きかった!)
印象的だった方々は、ほぼ同じですが、主要キャストは、より深みを感じました。
個人的にツッコミが多かったので、東京公演では、良い印象へ変化したことから、
そこは、改めて書いておこうと、思いました。
「カール」「フロリアン」、それぞれの想いは、切々と伝わり、
「カール」のやりきれなさには、「カール」と一緒に、涙がでました。
「フロリアン」派ですが、「シュザンヌ」の立場で見ると、「聖人」には見えません。
男性としては、「アンゼリカの夫(ロンバルト)」の愛が温かく感じたり、
女性なら、「ヴェロニカ」「ザビーネ」「アンゼリカ」「シュザンヌ」
に共感します。
「マルギット」は、「カール」「フロリアン」の愛が強い程、無邪気さが魅力的で
眩しい存在なんだろうな、とは思いました。
眩しい位、美しく、純粋で澄んで見えます。
そして、「ベティ」は、よく理解し、自分に合う素敵な男性(トビアス)と結ばれて
幸せそう。この二人が、個人的には一番幸せそうに見えました。
二人の旅立ちは、作品の世界から離れてしまい、涙で見送ります。
カーニバル場面によって、お祭り騒ぎのように、束の間の夢物語に見えました。
改めて観ると、切ない恋愛が多く、「様々な愛」が描かれていて、
しんみりする作品ですが、舞台は熱いです。
「ショー」は「オラオラ感」まで感じる、熱い星組です。
さいたまんぬ