退団公演が「オリジナル作品」の良さ

「オリジナル作品2本立て」と書こうかと思い、

花組公演が浮かんだので、「オリジナル作品」。

 

主に過去の「トップスターさん」の退団公演に該当してしまいます。

「トップスターさん」の退団公演は、記憶に残ってる範囲内では、

比較的、オリジナル作品2本立てが多いです。

『ミー・アンド・マイガール』(天海祐希さん)

『エリザベート』(一路真輝さん)

・・・退団公演としても印象深かったので、

「オリジナル作品が良い!!」とまでは言い切らないです。

「有名作品」だと、再演されるので、より印象に残る作品ですが、

「退団公演の作品だった」という印象よりは、

「有名作品」は一人立ちして、歩み始める感じがします。

(ちょっと寂しい)

 

実際、観ている時は、どんな作品でもあまり変わらないです。

少し後になって、思い出す時、

記憶が薄れていく中でも、「一場面」浮かぶのは、

「芝居」なら、「去り際(と台詞)」だったり、

「ショー」なら、

群舞(『ESTRELLAS』の「星サギの夜」の場面系)やデュエットダンス、

銀橋を渡る時に歌っている姿や、ゆっくり踊りながら渡る姿.etc

 

そういう場面は、公演を観ている時、

退団される「スターさん」のお姿に、

 

去り際なら、その「スターさんらしさ」が、凝縮されているように感じます。

 

長い場面なら、

「あの役の時、〇〇な印象だったなぁ」から、

「あの役の時、当時、自分は〇〇について悩んでた時期だったなぁ」まで、

いろんな思い出が走馬灯のように頭の中を駆け巡ります。

 

だから、その場面はより泣けて、より印象に残ります。

 

「退団公演」の「オリジナル作品2本立て」は、

発表された時、

最初は、個人的に、正直、感じが悪いですが、

「劇団、予算かけずに儲けようとしてる」

と思ってしまいます。

 

実際に公演を観たら、

シンプルな作品や、いかにもピッタリすぎるイメージで、

同じ印象を抱くこともありつつも、

必ず、上に挙げた印象的な場面のいずれかがあります。

そして、「サヨナラ」を感じて涙します。

 

その「スターさんらしさ」を舞台で感じることができるのは、

その「スターさん」と共に作品を作り上げてきた演出家先生だから書くことができて、

そういう場面や役を設けることができる(再演作品でも同じ)と思うので、

「タカラヅカ」でしか上演できないような作品(名作の意味ではない)でも、

そこに独特の良さを感じます。

(「スター」でなくても、見せ場が設けられている。)

 

そういう場面が、

自分の思っていた「スターさん像」と合っている時と、違う時があっても、

「このスターさんは、こういうイメージの方だったんだな」

と思い、意外さが加わって、印象に残ることもあります。

(自分のイメージは、勝手に創り上げた妄想なので、違ってもおかしくない。)

 

そんなことを考えてしまう公演真っ只中です。

(トップスターさんでなくても、退団でなくても、

   変化を感じる公演が重なっている。)

 

さいたまんぬ

 

(追)「お披露目公演の良さ」がセットで、魅力の「タカラヅカ」なので

   そちらを書かないと、しんみりしすぎでした。

 


にほんブログ村