「明日海さん」の男役像は「永遠の少年」!?~『CASANOVA』に思う~
諦めては、ダメ~ダメ~ダメ~(by 瀬戸さんコンスタンティーノ)
ハッピーエンドなミュージカルで、最後にはカップルが沢山できますが、
『瀬戸さんコンスタンティーノ』カップルが一番好きです。
同じ台詞でも毎回、笑ってしまう楽しい作品。
退団公演であることを忘れてしまう公演。。
蛇足ですが、
諦めず、新たな「花美男子様」を、オペラグラスで探しています。
やっぱり、パレードのWトリオの男役さん(侑輝大弥さん、太凰旬さん)カッコいい。
今回は、B席だと超難しい、「若手さん」の判別。
冒頭の「市民男」で、「鳳月さん」発見!!
(プログラムを見れば、載ってました・・・)
この場面は、「明日海さん」「柚香さん」中心の場面なので、「市民男」まで見てませんでした。
『ファントム』同様、「オペラグラス」を使用すると、犠牲が多い、悩ましい作品。
そして、音楽が、作品と花組トップコンビに合っていて、超魅力的。
本題ですが、現時点での、あくまで個人的な印象です。
今回、初観劇では、個性的なキャラがそれぞれに動くので、
昨年の『ポーの一族』『MESSIAH』とは違う雰囲気を感じた「花組公演」。
「明日海さん」の役の求心力に、花組生が引っ張られる印象が残った昨年の2公演。
今回「明日海さん」の「カサノヴァ」は、稀代のプレイボーイ役。
でも、作品内の「明日海さんカサノヴァ」は、大人の色男よりは、
憎めない茶目っ気のある、少年のように無邪気な心を持ち、自由に生きる人。
「ベアトリーチェ(仙名さん)」は、作品内で、自由を求めながらも、
大人になっていく(成長する)のに対して、「カサノヴァ」の心は、多分変わらない。
(恋と冒険を求め続ける)
周囲の人も同様に変わりますが、
「カサノヴァ」だけは、変わらない=歳を取らない ≒ 成長しない、
「永遠の少年」のような印象です。(何か夢を追い続けるイメージ)
「オレ」より「ボク」が似合うイメージ。
『ポーの一族』の「エドガー」が「明日海さん」の持ち味にハマってたと思います。
「ロミオ」も似合っていたけれど、実力と経験を積み「エドガー」が「真骨頂」。
「トート」も今なら、また違う雰囲気で魅力的だろうと、すごく観たいので、
「非人間的」な役が似合い、それが「明日海さん」の「男役像」!?
と思ったりしていたのですが、
「少年」も、時に「中性的」な感じがします。
「永遠の少年」だと、「中性的で非人間的」な感じがします。
「明日海さんカサノヴァ」を観ていると、
「非人間的」より「永遠の少年」の方がしっくりきて、
「明日海さん」の「男役像」かな!?
と思いました。
なので、包容力のある男役さんタイプではないので、
母性を感じる「仙名さん」とのコンビでの作品がハマっていたのかな、
とも思いました。
「仙名さんベアトリーチェ」は、今回の作品では、まさにヒロイン。
退団公演の役としても、これまでの寄り添い系から脱却したような役で、
魅力全開ですが、
「明日海さん」との関係は、「母性」を感じ、変わらない印象。
「明日海さん」の「少年性」の持ち味が活かされるのは、
相手役としては「仙名さん」の「母性」が合っていたのかな!?
とお二人のコンビに対しては、思いました。
「明日海さん」は色々な役をされているので、意外性のある役が、今、思い当たらず、
一番しっくりくるのが「永遠の少年」です。
(「レットバトラー」は、意外だけど、似合わない感じ)
冒頭の「異端審問」でも、白の衣装が、全然罪人に見えず、
ちょい悪天使(少年)っぽく、悪気なさそう。
逆に「トート」っぽい黒の衣装は、何を表してるのか、目下の「謎」。
という訳で、
今回の「明日海さんカサノヴァ」から、
「明日海さん」の「男役像」は、
掴みどころのない、神秘的な魅力を持つ「永遠の少年」かな!?
と思いました。
その神秘的な魅力に惹き付けられるという点では、
昨年の2作品の「明日海さん」のオリジナル作品と変わらないかな
(演出家先生も、「明日海さん」への印象から作品を書かれるとしたらの話)
と、かなり苦しいですが、思いました。
さいたまんぬ