宝塚オリジナルミュージカル初演!?~『CASANOVA』楽曲に思う~
個人的な感想(妄想)なのでご容赦ください。
『CASANOVA』は、ヅカらしいけれど、音楽や主要キャストの少なさ、
ストーリー展開が、「海外ミュージカル作品」と似ている感じがします。
(『1789』『スカーレット・ピンパーネル』『ミー&マイガール』.etc)
小池先生演出の「1本物ミュージカル作品」と雰囲気は似ています。
ただ、個人的には、「音楽」がやや弱い印象(失礼)。
(語れる程の記憶と自信はないので、あくまで個人的印象です)
『オーシャンズ11』『るろうに剣心』 (原作あり)
『All for One』(オリジナル作品)
(追)『NEVER SAY GOODBYE』(ミュージカル)忘れてました。
曲は良かったですが、「芝居」の印象が残っている作品。
(フランク・ワイルドホーン氏全曲書き下ろし:オリジナル作品)
『音楽』の使い方がそう感じさせます。
『CASANOVA』の楽曲は、外部の「ドーヴ・アチア氏」作曲なので、
(『1789』しか知らない)
「海外ミュージカル」っぽく感じるのかもしれません。
私が観てる範囲内で、人気の海外ミュージカル作品(ヅカ上演作)の印象は、
・主要キャストが少ない
・主要キャストに「ソロナンバー」がある
(登場すると、その曲がBGMに流れたりして、キャストのイメージソングっぽい)
・音楽が親しみやすくて、何度も聴きたくなる
・同じ曲がアレンジされて、繰り返し、BGMで流れたり、歌われる
ちょうど、『ファントム』を観て、パンフで「ミュージカルナンバー」を見た時と、
今回『CASANOVA』で気に入った曲を、パンフで見た時、
自分の行動パターンが似てる・・・と思い、よぎった個人的妄想です。
劇団は「ヅカ発のオリジナルミュージカル」に挑戦している作品なのかな!?
と、思いました。
この作品を成功させて、海外へ輸出しようとする訳ではなく、
ヅカらしい作品なので、
「タカラヅカのオリジナルミュージカル作品も、海外ミュージカル並のレベルを誇り、
且つ、タカラヅカらしい作品」を創るという方向性での、第一歩の作品。
『CASANOVA』は、ヅカファンでなくても親しみやすい作品(分かりやすい)。
ヅカのオリジナル作品の醍醐味と思う、キャストの配役の多さや充て書きが、
一見あるようで、あまりない印象(主要キャストが少ない)。
若手さんの活躍が少なく、個人的に判別しにくい印象です。
ただ、物理的に、判別しにくい、とも思いました。
「1本物作品」で、何度も再演されたり、話題作になるのは、
海外ミュージカル作品か、有名な漫画等が原作の舞台化作品が多く、やっぱり人気。
上演権、著作権のコストが高いから、オリジナル作品を上演しよう (≧∇≦)b
というよりは、
今後は「タカラヅカブランド」のオリジナルミュージカル作品も創り、
世界に通用するレベルの作品で、勝負しよう(*`д´)b というイメージです。
「タカラヅカ」の舞台でしか観られないミュージカルが、一般人も観たくなる作品
なら、「タカラヅカブランド力」は上がるし、強みにもなりそう。
かなり壮大なスケールですが、
今後、「宝塚歌劇」がミュージカル界で、生き残るだけでなく
拡大することを目指すなら、オリジナルミュージカル作品への「挑戦」は考えそう。
とっかかりは、「真似すること」から始めるなら、「音楽」は重要なので、
海外の人気作曲家に依頼するかな。。
今回『CASANOVA』の楽曲は、(パンフと記憶の範囲内)
ソロナンバー:「明日海さん」「仙名さん」「柚香さん」「鳳月さん」
デュエット:「トップコンビ」「柚香さん&鳳月さん」「綺城さん&飛龍さん」.etc
その他:合唱とBGMを含めて、多い。
「この曲いいわ~」と思っても、パンフに載っていない曲もかなり多くて、
同じ曲が、アレンジされて、繰り返し歌われたり、流れるので印象に残ります。
そこが海外ミュージカルっぽく感じるのですが、
座付き演出家生田先生のオリジナル作品の楽曲の強みもあります。
⇒ 歌い手や番手?に合わせた楽曲
パンフに載っている曲が、作品の主なミュージカルナンバーと思います。
・「鳳月さん」の役は、確かにトップコンビの次に、聴かせるソロ曲があります。
⇒ 見事な歌唱なので、作曲家が褒めるのに納得。
・「柚香さん」は、パンフに載っている曲以外の曲も、かなり歌われている。
柚香さんの歌唱に合っていて、いい感じ!!
⇒ 「歌い手」によって、アレンジできる(少し失礼)。
・「若手スターさん」はデュエット・・・色々(番手)考えられていると感心・・
調子を変えて繰り返される辺りが、印象に残り、キャラのイメージに繋がる。
(海外ミュージカルっぽく感じる点。作品がより分かりやすくなる=一般受け)
「あっ、コンデュルメル(柚香さん)が登場する」みたいな印象。
(ネタばれになる、ラスト「宮殿の場面」が個人的に分かりやすかった。)
ソロ曲や登場場面の曲が、キャラの登場と共に繰り返し流れるので、
印象に残り分かりやすい。
楽曲数が圧倒的に多いのは、「明日海さん」
(次が「仙名さん」・・・2幕のソロ「自由になりたい~」が好き!)
「明日海さん」の歌唱で、魅力的と思うのは、
どんなテイストの曲もしっくり合うところ!
「役者」の印象の方が強いけれど、まさに「ミュージカル俳優」で超魅力的。
ヅカ風からポップ調、ロック調、タンゴ調!?・・・ラップ!まで歌われている!!
個人的には、「クラシカルでヅカ風の曲」もいいですが、
「現代風(シャウトやドスをきかせたロック調.etc)≒ 新しいミュージカルに多い?」
の歌唱が好きです。
(ビジュアルとのギャップ萌え分も含まれそう。)
そして、やはり「ミュージカルソング」が魅力的な方。
(芝居の中で、「役」の人が歌う曲)
どんなテイストの曲もしっくり合うので、
今回のフレンチ・ロック系の作曲家が
生田先生の依頼で作りあげた楽曲(色々な曲調)の歌唱が、超魅力的な「明日海さん」
同じ印象の「仙名さん」。
お二人のコンビだからこそ、今回の楽曲が更に魅力的に感じるし、
このコンビの歌唱の魅力に合わせて作られた「新作ミュージカル」(音楽)とも思う。
今回の作品への貢献度がものすごく高いと思う、この「音楽」。
「ヅカ風」な曲もちゃんと入っている辺りが、「書き下ろしの楽曲」の魅力☆彡
「ミュージカルは、音楽が魅力的であることが重要」だと実感する作品です。
ヅカ風でもあり、斬新さもあり、親しみやすい音楽 (*゚▽゚人゚▽゚*) ♪
「カサノヴァ」が特に色々な曲調なのに(難しそう)、
「カサノヴァ」らしく、軽やかに歌われる辺りに「明日海さん力」を感じます。
作品がコミカルで明るいだけに、軽く流してしまう数々の場面も、
後からじわじわ、「明日海さん力」を感じる気がします。
ただ、この作品は、再演できそうだし、全く違う「カサノヴァ」が現れそう。
その時、今回は「初演オリジナルキャスト」になるので、
キャストがしっくりハマり、作品の成功を左右する重要な初演。
そう考えると、今回の作品は「明日海さん」の起用は外せない (゚∇゚*)(。。*)ウンウン
〇〇役は、「おいしい役、当たり役」とか、言われるような名作になるかな・・!?
「モモロ(羽立さん)」は、花組歌手お披露目のように、目立って印象的 (*`д´)b
魅力的な楽曲について書いた割に、自分の好きな曲には、ほぼ触れずじまい。
「音楽」の視点から、作品を観て、妄想が膨らみ過ぎましたが、魅力的な音楽です♬
絶賛し過ぎた感が(割と)ありますが、楽しい作品です☆゚・*:.。.☆
さいたまんぬ