雪組『ファントム』東京公演①~「エリック君臨」と雪組生~
東京公演初観劇(「朝美さん」シャンドン伯爵/「彩凪さん」アラン・ショレ)
あくまで、個人的な感想なので、ご容赦ください。
前回(大劇場公演)観た時より、更に「望海さん」がパワーアップされてましたd(≧▽≦*)
大好きな「望海さんツボ歌」(高らかに歌い上げる歌唱)満載で大満足 (*゚▽゚人゚▽゚*) ♪
私の「望海さんツボ歌」原点~花組『愛と革命の詩』~ - 清く、貧しく、美しく ~宝塚歌劇を糧に生きる~
ただ、少し思ったこと・・・
⇒ 「望海さん」圧倒的な一人舞台
(「真彩さんの歌唱」が「望海さん版ファントム」に大貢献してるし、
「真彩さん」ご自身も「歌」で本領発揮され、相乗効果。)
大袈裟に言えば「支え」に徹している感のある、邪魔しない「雪組生の芝居」
(手堅く締める脇役の皆様・・・少し印象が薄い(カルロッタ以外))
⇒ 「トップ」を支える「雪組生たち」・・・に見えました。
作品と「望海さん歌唱」がハマりすぎて、圧倒的に見えた?
(高らかに歌い上げられるので、インパクトが強く残る。)
これまでの2作品は、「雪男様」もそれぞれに活躍されていて、魅力的でした。
今回は、「望海さんの魅力の歌唱炸裂」で、「君臨」されていました。
勿論、「彩風さんキャリエール」も良かったです。
「真彩さん」のお芝居は、本来の快活な明るさを抑えた感じの変化を、
大劇場公演の後半に観た時、思いました。
「クリスティーヌ」役に対して、私が勝手に抱いている「少し守りたくなる健気な可憐さ」
に近づいていて、「役へのしっくり感」と「共感度」が上がり、作品上は良い感じ(゚∇゚*)(。。*)ウンウン
と思いつつ、少し疑問が残りました。
なので、一番最初に歌う「HOME」が「真彩さん」に似合っていて好きです。
後に続く、圧巻の「歌唱」の数々も素晴らしい・・・に尽きます。
「芝居」でもラスト、涙を誘い、共感度が上がりました。
「望海さんエリック」は完成度が高く、そのまま、パワーアップされていたので、
「君臨」されている印象が残りました。
過去の公演の記憶は、
トップコンビと共に、
「樹里咲穂さん」「出雲綾さん」「彩吹さん」「蘭寿さん&壮さん」.etc
の名演が記憶に残っています。
舞台セットに違いがあっても、名演技は変わらず、印象に残ります。
だから『ファントム』は「歌」中心の作品だけど、「芝居」も良い作品だと、
最初「銀橋」場面だけの記憶から、徐々に蘇ってきました。
(過去の公演は、美化されている部分が、私個人にあると思います。)
今回の「望海さん」&「真彩さん」率いる雪組公演は、素晴らしい『ファントム』!!
「歌唱」の「トップコンビ」の魅力が最大限に活かされてる!!
過去のトップスターさん(と組子生)も、それぞれの魅力が活かされた『ファントム』だったので、
作品に対する個人的印象の残り方が違うのだと思います。
本領発揮の圧倒的存在感で大劇場を魅了させている「望海さん」はすごいに尽きます。
ただ、他のキャストの方々も、上手いのに、印象が「薄め」に見えてしまった群衆芝居。
個人的に「調和の雪組」のイメージが、個人的にあったので(私が観てる範囲内)、
今回の「望海さん」は、圧倒的な歌唱と存在感を示して、
他の雪組生はそのままの印象なので、「元花男力?(アピール度高い)」を感じました。
(⇔「個性」がぶつかりあう月組芝居:魅力の違い)
「彩風さん」も「彩凪さん」は「ギラギラ感」をそんなに感じさせない方々。
「彩凪さん」は、「アラン・ショレ」だと、より舞台に溶け込んで見えます。
上手いな~と思うものの、「スター」<「役者」「調和」な印象。
(個人的には、調和型「彩凪さんアラン・ショレ」好き)
「ギラギラ感」を感じる「朝美さん」は「フィリップ伯爵」と持ち味が少し違う。。
でも、歌唱はレベルアップ⤴⤴・・・力強いお方です。(上から目線で失礼します。)
というわけで、
各キャストの「個性」が光っていた『ひかりふる路』の時に比べて、
「スターさん」が
「望海さん力」炸裂の舞台の「支え」になっている印象を受けました。
(「望海さん」の押し出しが、今回強く見えた。)
「真彩さん」「舞咲さん」も素晴らしいですが、
やっぱり「望海さんの舞台」に見える・・・
「トップスター」が魅力的な作品は、すごくいい!!
「トップスター力」を感じさせてくれる舞台も、「さすが」と感じるので、いい!!
ただ、今回、あまりにも「望海さんパワー」が強すぎた結果、
良い意味でも悪い意味でも、「雪組生」の調和を、個人的に感じました。
組が一丸となって、「望海さん(と真彩さんコンビ)」を支えるのは、いい感じ!!
でも、個々の「スターさん」も「個」をアピールする方が、
「スター」としては、いい感じで、より「舞台」が活性化する気がします。
群衆芝居も華やかさがヅカらしく、まとまりがある舞台に見えるので、悪くない。
ご本人の気迫を感じる芝居でも「望海さん独断場」に見えたので、物理的に仕方ない!?
(他の方々が「歌」で拮抗する程、出番がない・・・ので「キャリエール」の銀橋場面が重要。)
今の「トップコンビ」にすごく合っている作品であることは間違いないです。
過去の公演の印象と違う点は、
「トップコンビの歌唱の、素晴らしさが最も印象に残った」
(銀橋場面の感動は変わらず°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°)
それを意図してリボーンされた『ファントム』の結果であり、
「望海さん歌唱」の魅力が最大限に活かされてるので、
「素晴らしい!!」と思いながらも、ふとよぎりました。
この「望海さん」の「君臨」感 は、次の公演でも続くのかな!?
「君臨」されつつ、他の「スターさん」も魅力的に輝く舞台がいいなと、思います。
今回は、「海外ミュージカル」作品(配役数が少ない)であり、
「歌比重の高い作品」で、「役」がハマり過ぎていたからか?
今回、「トップコンビ歌唱」がすごく良すぎた!だけに、
次回以降も同じ雰囲気(歌ウマアピールの舞台で周囲の印象が薄くなる)が続くのか、
気になりました。(次は、「雪美男様」も魅力的なだけに活躍されまくってほしい:芝居は良さげ)
とはいえ、今回の『ファントム』は、心に残る
「望海さん」「真彩さん」コンビの魅力が活かされた、素晴らしい作品です☆゚・*:.。.☆
さいたまんぬ
「作品軸」と魅力が違うと、アタマで分かっていても、やっぱりよぎる・・・宙組「初演」・・
(離れかけた大蔵大臣(母)が一時的に戻ってきた「姿月さん」宙組時代と「花總様」には御恩がある)