雪組『壬生義士伝 / Music Revolution! 』東京公演~MY千秋楽(雑感)~
とと様(吉村貫一郎:望海さん)の熱さは、東京でもご健在で、その熱さで舞台を求引され、「新選組1番隊組長」に見えました。
(一番多く且つ重要人物を斬っておられる「とと様」・・伊東さんは20両ですか?)
「新選組」は、東京公演でも、更に幅をきかせていらっしゃいますね。
個人の感想なので、おもさげながんす。
明治まで生き残った「斎藤さん(朝美さん)」と「池波さん(縣さん)」、特に「池波さん」の芝居は、明治時代との差が出て、熱さも更に加わり、思わず見入ってしまいました。
⇒「縣さん」は、存在感をぐんと増しておられました。
「ショー」の「ジャズ場面」で気になっていた、立ち位置が左右対称の「綾さん」と「縣さん」。
「縣さん」には、センターで踊る箇所があって、目立つでござんす。
ダイナミックで、活き活きしておられて、眩しいでござんす。
「綾さん」には、フィナーレ前に、銀橋でのソロ歌という「おいしい場面」がありまする。
ただ、少し声量が小さくて・・・残念で、応援しております。
(個人的感想)
「綾さん」のダンスは、「カノン」の場面でも惚れ惚れする「美しさ」に対して、「縣さん」は「押し出し」が強く、勢いを感じます。
そして、とと様のご子息「嘉一郎(彩海さん)」も芝居達者で、「とと様」の倅らしい、熱い芝居にお血筋を感じ、立派に成長なされております。
宝塚大劇場公演時からの「大野家が切ない」問題は、「倅殿」が立派になられる程、「もやもや」してしまいます。
「とと様のご母堂様」へのお悔みを、「お組頭様(彩風さん)」が仰っている最中に、遮ってお話しされるのは、たとえ火急といえども、身分的には至極失礼!
などと、「大野次郎衛門様(彩風さん)」の下女(=私)としては、思いつつ、倅殿の切実なお気持ちが伝わるだけに、複雑な気持ちで見守っております。
「とと様」がお亡くなりになり、「書付」を見つけた「千秋(綾さん)」に対して、御父上が読むように命じたはずが、下男の「佐助殿(透間さん)」が読むのも、気になります。
(下男は字が読めないはず・・・)
佐助殿は、佇まいもとても良い方でいらっしゃるので、文句はございません。
脱線しましたが、今回の芝居はやはり「斎藤さん(朝美さん)」抜きでは語れねぇ。
「斎藤さん」は、「芝居心」があり、ちょいワル(恰好良くワル)っぽさと、目力の強さで熱い役がお似合いでハマり役!!、実に魅力的でござんす。
細かい仕草も巧く、「鋭い眼と表情」で心情を語り、(一応)無口設定なだけに、熱い語りには、心を揺さぶられちまう。
(普段無口な人が熱く語ると注目してしまう感じ)
「オラオラ感」の熱さにおいて、今の雪組体制で「とと様」に対抗できるのは、「朝美さん」でしょう。
とはいえ、劇団は厳しい。
どんなに努力しても、芝居で「ソロ」は、中々もらえねぇ。
「斎藤さん」の語りは、BGM付きで「羨ましい~」(誰目線?)
一方で、「松本良順先生(凪七さん)」には、芝居で「ソロ」が「締め」にある辺りに、「差」を感じて気になるでござんす。(しかも泣ける「歌唱」)
「凪七さん」の「歌唱」は、やはりとても素晴らしい!!
もっとご活躍されてほしい!!
「雪組トップコンビ」のような「歌唱売りコンビ」の「後継コンビ」を求む!!
でござんす!!
今「ダンス」を得意とされる方が多いので、
「望海さん」や「凪七さん」系の、「歌唱売りスターさん「待ち」」でしょうか!?
改めて「凪七さん」を追いかけると、「ショー」では、立ち位置も優遇されていて、今後が気になります。
「瀬戸さん」「鳳月さん」の前に、「凪七さん」の東上公演主演がありましたねぇ。
年功序列でしょうか!?
「別格スターさん」の筆頭でしょうか?
微妙なお立場で、よく分かりま「専科」から、脱出してもっと舞台に立って欲しいでござんす。
(「姿月あさとさん」系でトップになられた気がしてならない、抜擢の仕方は難しい)
⇒ 暴言を色々失礼いたしましたが、個人の感想ということでご容赦ください。
「トップさん」と「2番手さん」が同じ武器(歌唱)だと、「ショー」が地味になるので、「彩風さんはダンス」と棲み分けされている辺り、バランスが良いでショー◎。
「歌唱売り」にはならなそうな「彩風さん」。
未来のお嫁さんには、未知数なものの、華やかな月組「蘭世さん」を期待したりしつつ、「彩彩コンビ」をまだ観ていたいので、やはり「望海さん」にはもうしばらくご活躍願いたいです。
とはいえ、4人兄弟の次男(永久輝さん)が「花組」へ旅立たれ、変化の兆しが表れ始めたので、「朝美さん」の今後のご活躍ぶりは気になります。
「朝美さん」には、勢いとパワーを感じるものの、ポジションを中々変えない、劇団は厳しい(2回目)。
「彩凪さん」も「別格スター」より「3番手スターさん」据え置き状況!?にも、何となく、納得しつつも、ハラハラが続きそうな「令和初の夏の陣」の終わり。
「ショー」の「威風堂々の中詰め」での貴重な麗しき「並び」も見納めでした。
「凰華さん」のダンスも見納めでした・・・ご卒業おめでとうございます。
さいたまんぬ