花組全国ツアー『メランコリック・ジゴロ/EXCITER!!2018』埼玉公演:感想②『メランコリック・ジゴロ』

すでに感想①で書きましたが、「正塚先生作品」の魅力は、私にとって理解が難しい。

「正塚先生作品」ファンはいらっしゃるし、考察本まで出ている位だから、ハマる魅力があるんだろうなと思います。

 

よって、個人的感想なのでご容赦ください。

「正塚先生作品」で自分が観た範囲内でのイメージです。

現代っぽさやリアリティのある世界より、夢の世界に浸れたり感動する、分かりやすい話が好きです。

「正塚先生作品」のイメージは、主人公は、暗い過去(闇)を抱えていたり、ミステリアスで無口系、2番手格の男役スターさんがフォローで明るいけど、全体的には落ち着いた静かな舞台。(今回は違う)

華やかでない感じ。

オチが腑に落ちないまま、終わる印象。

これは多分理解できてないと思います。

それでも、ラストは、少しだけ胸が熱くなる、後味が悪い印象はないです。

しばらく「正塚先生作品」を観てないので、そのイメージ定着のまま今に至ります。

 

「夢の世界」を「宝塚」に求めるので、「現代的な台詞・間」に「もやもや」します。

「くそったれ」「ちくしょう」とか、他の作品でもある台詞ですが、「ジェンヌ様」から聴きたくない。「王子様」がいい。

 

ただ、今回、再演が繰り返されてるし、『コメディ作品』なので、久しぶりに観たら、印象は変わるかもと、期待して行きました。

 

ただ、『コメディ作品』は、元々あまり好きではない、単に「笑いのツボ」が分からないだけです。

 

笑えないのに、周囲が笑ってる場合、

自分だけ浮いてる感と、どこが面白いか、「疑問」が残り、余計笑えないサイクル。

更に『コメディ作品』は、演技も難しそう。

万人受けする笑いを取るには、絶妙な「間」と「リズム」を臨機応変に客席の反応を見ながら、心を掴む・・・「天然キャラ」で笑いを取る方が比較的演じやすそう。


これは、笑えない自分を他人のせいにしてる部分もあります。

 

という訳で、『正塚先生作品』『コメディ作品』は、個人的に難しい。

 

長い前置きでしたが、その偏見に加えて、

「まっすぐ素直な印象」の「柚香さん」が演じる・・・あまりイメージが合わない。

「柚香さん」は、「芝居」と「ショー」での印象が、個人的に違います。

「芝居」に関しては、アドリブとか苦手そうで、堅いイメージの「柚香さん」。

逆に、その辺りは上手く演じられそうな柔軟なイメージの「水美さん」。

 

その印象で観た結果、同じ印象で終わりました。

「ジゴロを演じるのが憂鬱?」な、いい人が滲み出まくる「柚香さん」

「ちくしょう」「くそったれ」なんて言葉を「柚香王子様」が仰ってる(TmT)ウゥゥ・・・

真面目で好青年な「柚香さんダニエル」でした。

「水美さんスタン」は、早口でしゃべりまくり、笑いを取るのも上手。

 

大劇場より大きな劇場に感じたホールのため、1階席と2階席で空気感が違う印象。

どっと笑いが起きている1階。

これが、「大劇場芝居」の難しさなんだろうな~とか、別の世界へ意識が飛ぶ。

 

「全国ツアー公演」は、劇場の広さがきっと違うので、小さい劇場の方が人数も少ないので、合いそうな作品。

 

「笑い」については、もう自分に諦めました。

登場しただけで、カッコいい「柚香さん」ヾ(≧∇≦)ノ" ♪♪

そこは「ジゴロ」で生きていけそうと説得力があり、見とれておりました。

「水美さんスタン」は、リズム感あるな~、大劇場で感じた「静」より「動」が似合う方だなぁ~と思いました (*`д´)b !!

 

チェックしていた「注目株男役さん」の「全国ツアー組」

「飛龍さんバロット」と「一之瀬さんマチウ」

役柄が割と正反対(不良だけど間抜けキャラのバロット、真面目だけど情けないマチウ。共通しているのは、憎めないキャラ)。

演技や笑いでは、「飛龍さん」の方が良かったかな~、出番も多かったです。

「ショー」でも同じ印象を受けた「飛龍さん」。

目立つし、器用で、一歩リードしてるものの・・・??(・_・*)(*・_・)(*~^~)/??

「一之瀬さんマチウ」は、演じ方で、観客の心を掴めそうな役!!・・・少し惜しい。

 

主要キャスト以外で目立つ若手さんの役は、このお二人。

演技次第で、大きな印象を残せる「マチウ」役の方が「おいしい」

それだけに、少し惜しい印象。

でも、「大劇場公演⇒東京公演」での化けっぷりから、その可能性大。

試されてる感と切磋琢磨感が残る若手お二人でした。

「太凰さん」は見つけられず、後からパンフ見ても、思い出せない役。。

 

となれば、「良い印象」を作品に抱いたのは、脇を固める上級生陣の貢献度の高さ!

ラスト、じ~んとくる場面の立役者、

「高翔さん組長」「冴月さん」「羽立光来さん」の3名のお芝居が良かったことで、

ヒューマンドラマになってました(*TーT)b !!

 

特に「羽立さん」は、「ショー」でも目立ち、これまで印象にない(失礼)だけに、

今後、脇を固めていくのに欠かせないお方になりそうな予感。

後は、「バロットの妻役」の方、綺麗で上手いな~と後で調べた「真鳳つぐみさん」

 

つい、新公学年以下をチェックしていきます。

無意識下に新たな「注目株さん」を見つけても、新公学年より上級生だと、難しいかな、と失礼ながら思っている自分に気づいた公演でした。

 

「和海さん」は、『MESSIAH』で、紳士的な感じが素敵 (*゚.゚(゚.゚*) ♪と認識した方。

美形で感じが良い「兄妹」と思ってましたが、学年(研11)だけで今回、横置き。

でも、「ショー」を観ると、舞台を締める役割を担い、やっぱり素敵 (*゚.゚(゚.゚*) ♪

「羽立さん」も「研11(94期)」・・・「仙名さん」も。

「94期生」に注目し、やはり「ポスト明日海さん体制の花組」のイメージを抱かせる公演でした。

(一気に脇も若返っても、ちゃんと、後任はいるよ~な印象)

 

忘れてはならないヒロイン「舞空さんフェリシア」は、しっかりしてそうなので、「持ち味」と「キャラ設定」が違うけど、違和感はなく、すごく良かった印象も残らず。

「清潔感」が漂うフレッシュな印象でした☆゚・*:.。.☆

「ショー」で大化けされる方 o(*▼▼*)o

「華さんティーナ」は、おバカだけど憎めないキャラで、可愛い役。

ただ、ド派手な衣装で、準ヒロインキャラにも、少し見えにくい3枚目設定!?

それとも役創りなのか、分からないです。。。

同じ位のインパクト(役でなく印象)でした。

(個人的印象です)

過去の作品の「フェリシア」「ティーナ」役を観てみたくなりました。

 

結果的に、憎みきれないキャラと、ハッピーエンドで気持ちが良い作品。

だから、後味が良いのかも。

 

長々と書いた割に、結論としては、

やはり、『EXCITER!!2018』の方が本命っぽさを感じる「全国ツアー公演」でした。

  

さいたまんぬ

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