『マリー・アントワネット』帝劇:感想④~「ソニンさん」の変化とすごさ~

自己満足の観劇忘備録です。

そして個人的感想なので、ご容赦ください。

 

「マルグリット」役もWキャストで、まだ「ソニンさん」しか観てません。

観た時の、アントワネット役は、

「笹本さん」⇒「花總さん」⇒「笹本さん」

「花總さんアントワネット」の時、「ソニンさんマルグリット」がいい人に見えた

と書きました。

再び、「笹本さんアントワネット」✖「ソニンさんマルグリット」パターン。

ソニンさんマルグリット」いい人に見えました。

1幕は、「ソニンさんマルグリット」に共感し、ほぼ主役に見えました。

2幕は、「笹本さんアントワネット」の母性愛場面に感動して、同情で泣きます。

とはいえ、「ソニンさんマルグリット」への共感は、継続。

 

全幕通して、「ソニンさんマルグリット」に共感しました。

国民(民衆)が悪い人に見える。

ソニンさんマルグリット」も強くて、結構悪い事に加担しているので共感できない

という初観劇時の感想。

 

今回、「マルグリット」は、「正義」を信じて行動しているのが分かりやすく、且つ、「アントワネット」への憎しみも弱く見えました。

罵りあうような口争いは、「笹本さん」とは、やはり対等で、迫力があります。

・・・「アントワネット」が「皇后」にしては、強すぎないか?、

あれ位強くなきゃ、宮廷で生きていけないのか?

ここは、まだ腑に落ちてないです ?(゚_。)?(。_゚)?

 

ただ、「笹本さんアントワネット」は、庶民的(失礼)なので、

どうして、「生まれ」の違いだけで、境遇に差が出るのか、打ちひしがれる!?

「マルグリット」の気持ちは分かります。

「笹本さんアントワネット」の庶民的で強いところは、個人的に違和感あります。

ただ、長年「花總さん皇后像」に心酔してきたので、偏見が多少入ってるかもしれません。

 

脱線しましたが、「ソニンさんマルグリット」。

舞台の0番(センター)に立って歌う回数が、一番多いです。「キメポーズ」も。

加えて、触れたら火傷しそうな気迫と歌唱に、説得力が加わり、「主役」でした。

 

最も、印象が変わった点。

「マルグリット」は、

・クーデターを企む「オルレアン公(吉原さん)」

・オルレアン公を利用してのし上がろうと企む「ジャック・エベール(坂元さん)」

に、利用されます。

更に、民衆も最初は、お金欲しさで、彼ら2人に従います。

 

「正義」を信じて、2人に加担したのが、利用されたことに気づき愕然とするところ。

それに気づいた時には、民衆は革命に盛り上がり、冷静さを欠いてお祭り騒ぎ状態。

2幕で、民衆が「アントワネット」を責める場面は、「アントワネット同情場面」なだけに、民衆が意地悪(悪者っぽく)に見えました。

 

元々、悪の根源は、前述したお二人。

「マルグリット」の内心は想像ですが、

私はもしかしたら間違っていたのかもしれない。

「正義」と思って行動した事は間違っていないと思う。

ただ信じる人を間違えて、利用されていた!!

 

そのことに気づき、愕然として、「自分の正義」が揺らぎ、動揺する場面。

動揺と焦燥感を全身で表現してます。

白熱した民衆を止めようとする必死さと動揺ぶりがすごいです。

「すごい」しか語彙力がなくて、すみません。

 

悪者は、お二人と民衆に押し付け(表現が悪いです)、「マルグリット」は、民衆の中で、ただ一人「正義」を信じて行動した人に見えました。

 

強くて賢い人、時に「アントワネット」に同情して、「いい人」

と、一気に「マルグリット」の好感度がアップし、共感度高い人物に変身⤴⤴⤴

 

・・・演技が変わったのか、私が今頃、気づいたのかは疑問です。

・・・パターン的には後者かな!?

 

二人の「アントワネット」が違っても、ぶれない「ソニンさんマルグリット」

でした。

「笹本さんアントワネット」は強くて、1幕は少し共感度が低い分、「ソニンさんマルグリット」目線で、作品を観てしまうので、主役に見えました。

 

みずぼらしい衣装や小柄なんて、ハンディにならない、すごい迫力と熱量の「ソニンさん」に圧倒されました。

「役を生きてる感じ」で、「ソニンさん」か「マルグリット」なのかよくわからない。

『1789』の時も同じ印象だったので、「憑依型」の女優さん!?

 

ただ、この2つの役は似てます。(革命の民衆側)

多分、「アントワネット」は似合わないし、配役されないと思う。

なので、「役者の持ち味」と「役」が一致した時、

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!━━━━(゚∀゚)━━━━!!━━━━(゚∀゚)━━━━!!

と感動します☆゚・*:.。.☆

今回、「ソニンさん」にひれ伏しました (*TーT)b !

 

ところで、ぶれない「佐藤さんルイ16世」。

今回は、「原田さんルイ16世」で、1回しか観てないので、感想は「?」。

「佐藤さん」、今まで観た舞台は、どの役も全く違うキャラでしたが、どれもしっくりハマってました。

そして、歌で感情が伝わってくる「佐藤さん」、やはり好きです(*゚▽゚人゚▽゚*) ♪

「田代さんフェルゼン」も今回、いつもと少し印象が違って、魅力的 (*゚.゚(゚.゚*) ♪

 

「どっちも好き」でいいのに、「どっちが好きかで悩む」、しょうもない悩みは続く。

まだ、キャストが出揃ってないので、他の方々(昆さん、古川さん)も観たいです。

 

というわけで、楽曲も憶えようと思わなければ、良いです!!

意見を覆します(開き直り)。

 

 

まだまだ「ソニンさん」の変化も観たいけど、Wキャストは両方観ておきたいところ。

 

ハマると、その公演が終わると、力尽きます。

でも、『ファントム』『蘭陵王』・・・力尽きてはいられない。

基本はヅカ!!そこは、ぶれないです。

 

(蛇足)

今回、隣のおばさまとちょっと、ご贔屓が似ていて話してました。

前回の初演は、「面白くなかったから1回しか観てない」

と仰ってました。(新演出版は、かなり変更されてます。)

ちなみにこの日で4回目?

あと数回リピートされるらしい。

「名曲だから」って仰ってました ∑( ̄[] ̄;)

というわけで、好みは人それぞれです。

 

さいたまんぬ

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