『マリー・アントワネット』帝劇⑪:全体感想(後編)「謎」の答え
『マリー・アントワネット(M・A)』観劇から、大分時間が経ってしまいました。
途中で、「宝塚」の世界へ戻り、そちらにのめり込んでました。
ただ、『M・A』感想の最初の方で、「新演出版の謎」を探り中と書きました。
『マリー・アントワネット(新演出版)』の謎(豪華キャスト.etc)探り中(つぶやき) - 清く、貧しく、美しく ~宝塚歌劇を糧に生きる~
自分なりの答えが出たので、書いておこうと思った、自己満足です。
分からなかった「謎」は、多分、分からないので、「放棄」しました。
ただ、今回感じたのは、「ミュージカル界」(私の観ている範囲内)で、
「東宝」と「ホリプロ」は友好関係を築いている(協定を結ぶ感じ)、という印象。
以前より、舞台が豪華(セットやキャスト)になっている気がします。
「ジャニーズ」の方も、
「劇団☆新幹線」や「東宝」の舞台に出演されているので、
「ミュージカル界」に、芸能界が、注目し始めた模様。
(テレビ離れ!?・・どこかの記事で読んだかも。2.5次元ミュージカル人気もあり)
自分なりの答えなので、
個人的感想なので、ご容赦ください。
①何故、ミュージカル界における、希少且つ貴重なメンバーが顔を揃えられたのか?
この作品、「難曲」且つ「曲目が多い」です。
「脇」を固めるキャストでも、主役級のソロナンバーがあります。
「歌」で物語が綴られるので、とにかく「歌唱力重視」のキャスト。
上演期間が長いため、
「負担が大きい+集客率が良い+キャストの拘束期間が長い」から「Wキャスト」。
主役は「アントワネット」ですが、「マルグリット」もほぼ主役の作品。
( 新演出版は、「マルグリット」の曲がかなり増えた。)
再演とはいえ、「新演出版」で、ほぼ、「新作」ミュージカル。
「日本発」(東宝制作)ミュージカルなので、とにかく成功させたい!!
⇒ キャストは冒険せず、手堅く「歌唱力重視」で選ばれた。
※ホリプロ「堀社長」曰く、「作品」によりけりですが、「版権」が高い!!
自分のところで作った作品が、成功すれば、再演できた場合、
「版権を買った作品」を再演するより、結果的にすごく儲かる。
・新演出版の演出家が「ロバート・ヨハンソン」氏であること
・「クンツェ・リーヴァイ氏作品」は、「俳優さん」にとっても魅力的!?
⇒ 前述した「ホリプロ」とタッグを組んでいる印象が強い「東宝」
⇒ キャストを選ぶ際、「東宝」にこだわらない!?
ということから、稀少且つ貴重な方々が集結したと思いました。(妄想です)
蛇足ですが、
日本の観客は、まだ「新作」には慎重で「出だしのチケットの売れ行きが悪い」
という、「ホリプロ」の「堀社長」のインタビュー記事を、以前読みました。
(記事:SPICE エンタメ特化型情報メディアスパイス
株式会社ホリプロ代表取締役社長・堀義貴氏 ロングインタビュー<前編>
~快進撃ミュージカルの内幕~(2018月10月2日))
なので、舞台セットが、少し、使いまわし感がある気がしたのかも。。
(予算をさりげなく抑えてる!?)
②選ばれたキャストで、個人的に疑問な方が、選ばれた理由。
「オルレアン公」役の「吉原光夫さん」の出演。
(「レミゼ」以外は、あまり大作ミュージカルに出演されない個人的印象)
感想の中でも書きましたが、
千秋楽のご挨拶で、ご本人が、
「クンツェ・リーヴァイ作品に出演してみたかった」、と仰っていたので、納得。
(過去の感想)
『マリー・アントワネット』帝国劇場千秋楽~超ハマった「新たな名作」との出会いに大感動!!~ - 清く、貧しく、美しく ~宝塚歌劇を糧に生きる~
③何故、今、再演(新演出版ですが)されたのか?
これは、分からないです。
「ミュージカル」界を活性化させたい、
「日本発ミュージカル」を成功させたい
という、「東宝」、「ホリプロ」(最近、力を入れて参戦してきた)の想い??
④「花總さんブランド」と変わりゆく観客の感性!?
「アントワネット」役の「笹本玲奈さん」は「ホリプロ所属」で実力派。
そこに、「ホリプロ」感を感じた公演。
感想で触れたのですが、「涙」を誘うツボが違って、お二人共魅力的。
「ヅカファン」の私は、もし最初に配役を見て一択するなら、
「花總さん皇后派」です。
でも、「ミュージカルファン」の場合、他のキャストのファンも多いので、
「アントワネット」以外での「好み」も大きく影響した!?
(千秋楽近くになると、チケットの売れ行きに、「キャストの組み合わせ」の人気が
反映されだした!?と、少し感じました。)
個人的には、「花總さん」「ソニンさん」で、「ソニンさん」にハマりました。
⇒「堀社長」の仰る通り・・・
(新作は、開幕直後は、売れ行きが悪いものの、話題を呼びそうな作品は、
千秋楽近くになるにつれ、チケットの売れ行きが急上昇するらしいです。)
⑤「田代万里生さん」が、超ブレイクしない「もやもや」
私が知らないだけです。
『エリザベート』の前にも『ラブ・ネバー・ダイ』にも出演されるし、
「もやもや」は解決しなくても、私が「好き」ということで、解決。
⑥「佐藤隆紀さん」と「田代さん」で、どっちが好きか悩む「もやもや」
「どっちも好き」でいいことにしました。
⑦小池先生が『マリー・アントワネット』と『レベッカ』の演出をしない理由。
これは、私の知識不足でした。
『マリー・アントワネット』は、私が観た初演から、演出を変えて行き、
韓国(今回の演出家版)で上演されたものが、今回上演されたので、
最初から、「小池先生」は携わっていなかったからです。
・・・答えになってない。
たまたま、「依頼されなかった」か、「小池先生」に思うところがあったか、
分からないです。
『レベッカ』は「原作」が、「小池先生作品」としっくりこないイメージ。
⑧小池先生作品に比較的出演が少ない「佐藤さん」「田代さん」
「小池先生」の演出作品は、若手俳優育成の印象がありますが、
「作風」と、「お二人の持ち味」が違うかな・・・と思いました。
以上です。
最初に「面白くない」と、マイナスな事を書いて、かなり心の中で謝罪し、
お詫びのつもりでリピートしました(ここは嘘)。
個人的には、最初、とっつきにくい印象がある作品ではあります。
でも、素晴らしい名作として「私のミュージカル史」に刻まれました°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
そして、「演出家」や「制作陣」に興味を抱かせてくれた作品でもあります。
「オタク度」は増し、観たい作品もまた増えましたが、
ホームグラウンド(宝塚歌劇)の予算も、大幅にオーバーしたので、
「2018年さいたまんぬ観劇決算」は、計上したくないです・・・。
さいたまんぬ