「仙名さんの退団記者会見」に思う②~劇団の商業主義への転換期~
個人的印象と妄想で、夢のない面白くないのつぶやきです。
昨今気になる「スターさん」の去就。
「仙名さん」の退団会見で、答えが、少し見えた気がします。
「宝塚歌劇」は、商業主義へ本腰入れてきたなぁと。
「宝塚歌劇」の位置づけは、「阪急阪神ホールディングスグループ」の「エンタテインメント」事業の1つです。
「企業活動」=「収益を上げる」ことが最重要課題。
でも、「劇団員」は「社員」と呼ばず、「生徒」です。
とはいえ、研6、7辺りで、「タレント契約」に切り替わるのですよね!?
それなら、夢がないけど、リストラは当たり前の世界。。
他の劇団はもっと厳しい。そこは「生徒」として「守られてます」。
「宝塚歌劇」は、「劇団員」を「生徒」と扱い、「文化」にもなっています。
そして、「スターさん」とファンの密着度が、特殊で、マネージャーもファン任せ。
そういった伝統は「スターさんとの距離の近さが魅力・独特」と「宣伝」に利用し、残っているが故に、ファンの意識はあまり変わらないです。
今の理事長は、経営目線で「劇団」を客観的に見る視点は持ち、「独自性」を大切にすることが、生き残っていく上で重要なことを、充分認識されてる方。
同時に、個人的に「宝塚歌劇」を愛されており(多分)、職歴から「独特の世界」を認識されているからこそ、一気に商業主義へ舵を切らず、少しずつ、興行成績を重視する方向へとシフトしています。
でも、ここ最近、商業主義へのシフトの加速度が増した気がします。
今後は、「芸能事務所」のようになっていきそう。
そうなれば、「スターさん」も「商品」にすぎない。
(夢のない言葉で失礼します。)
使える人材は、都合よく使い、使えない「商品」は切り捨てる。
それを食い止めることが、以前はできた「熱いファンの支持」。
劇団も認めざるを得ないと判断した場合は、希望を叶えてくれる。
これも、「収入」をもたらすと判断された「スターさん」。
そして、ファンに「熱心に支持」(チケット購入)すれば叶う、と希望をもたせる効果、「相乗効果」があるからと思います。
「スターシステム」や「男役」「娘役」は、「宝塚歌劇の独自性」でもあり、「文化貢献」「集客力の源」であるので、残ります。
実際、非情な人事に文句を言いながらも、現実は集客率と知名度も上がっているので、問題ないと判断されたのでしょう。
「トップ娘役さん」も「コマ」の1つ。
宣伝効果がある人は、とことん利用する。
今後は、容赦なく、非情な人事が行われそう。
過去もありましたが、それでも、ファンはやっぱりついてきてます。
「仙名さん」が「ポーの一族」の「シーラ」役で退団を決められたのは、ご自身の意思か、空気を読んだのかは、分からないです。
ただ、理事長の「挨拶」だけで推察すれば、とりあえず「仙名さん」に与えられた任務は終わったのかな、と思いました。
任務は、作品の質を向上させること?。「明日海さんの相手役」は難しいけど、ファンは「トップコンビ」が好き。それを兼ね備えた「仙名さん」。
「小池先生」は「相手役は、都度変えた方がいい」という考えもお持ちな方。
(雑誌の寄稿文より)
ここは自信がないので、個人的妄想です。
「明日海さん」の「相手役」人選は難しいです。
劇団にとって「明日海さん」は、まだまだ使える劇団の「稼ぎ頭」のお一人。
彼女の意思を除けば、今後しばらくは在団してもらうことを望まれてそう。
長期在任になったとき、「仙名さん」を劇団はどう判断するでしょうか。
「仙名さん」に限ったことではないです。
「小川理事長」だけでなく、「理事」は沢山いらっしゃるので、総合的に判断されているとは思います。
ただ、「宝塚歌劇」は、もはや、一般の「芸能事務所」に近づいていると、認識した方が、今後の人事に納得がいきそう、と思いました。
ジェンヌさんの「贔屓差」や「抜擢」と育成の仕方の謎は、分からないです。
舞台で重宝できる「上級生スター」を曖昧な位置づけにしておくのは、扱いに悩んでるのか、曖昧な方が活性化するからか、分からないです。
小林一三先生の創設時の「歌劇団」から、大分変わっていると思います。
多少、変革時には、違和感を抱いても、しばらく経てば、慣れそう。
社会に適応しながら生き残っていくには仕方がないことです。
「夢の世界」にふさわしくないけど、現実を思い知らされました。
それでも、やっぱり、ヅカファンはやめないです。
個人的感想なのでご容赦ください。
さいたまんぬ