「仙名さんの退団記者会見」に思う①
個人的な感想なのでご容赦ください。
「仙名さん」の退団記者会見。
小川理事長の「紹介」、さっぱり簡潔でした。
小川理事長は、感情が表に表れやすい!?
語りに温度差があり、「熱血漢」の印象です。
体育会系気質が、宝塚歌劇の体育会系的要素と、ハマったのかもしれません。
小川理事長が就任してからの試み(改革)で、集客力は増え、その経営手腕は実績で結果を出してるので、認めざるを得ないところです。
宝塚歌劇への愛も、インタビュー記事の範囲内でしか知りませんが、感じます。
「仙名さん」は、「トップ娘役」としての活躍期間は短いですが、それまで様々な役で舞台を支えてきた点では、花組に大きく貢献した娘役さん。
その貢献度をもっと考慮した「紹介」をしてほしい!
厚かましいお願いですか?
記者会見を開くことで、充分、劇団としては配慮しているのでしょう。
でも、「愛希さん」の退団会見時の紹介、「凱旋門」の挨拶で熱く語られていた方。
それが印象的で熱かっただけに、あまりに「差」が大きい、定型文的な「仙名さん」の紹介(挨拶)。
「紹介」は、自由です。
退団記者会見で、あっさりした退団者の紹介は、生徒への愛情が伝わりにくい。
というより、「差」がありすぎ!!なのが引っかかる。
「記者会見」に来ている記者は、「歌劇」を詳しい人とも限らない。
記事を書くに辺り、「理事長の紹介」で「仙名さん」の経歴・功績・人柄をもう少し伝えても良いと思います。
だって、「熱い語り」をやろうと思えばされる方。
理事長も人なので、思い入れの強弱があるのは仕方ないです。
ただ、芸能事務所の社長でも、円満退社する時は、もっと贈る言葉をプロとして選びそう。
新聞や雑誌の記事は、目を引く部分を大きく取り上げ、見出しに掲げます。
記事を見る限り、「仙名さん」には、やはり異色の経歴が目立つ記事。
(新人公演のヒロイン経験のないままトップ就任32年ぶり。「異例「遅咲き」)
「彼女の人柄」が伝わらない。
確かにそんなこと、一般人は興味ない。
目を引く大きな記録や経歴・・・派手な事に興味を抱くのは普通。
だからこそ「劇団」がタカラジェンヌを「生徒」と位置づけているならば、調べても分からないような経歴じゃない彼女の個性を伝えてほしいと思うのです。
(「愛希さん」の時はあった・・・比較して失礼します)
前置きが長くなりました。
「仙名さん」は、就任当初から退団を意識されていたのですね。「ポーの一族」の時に「明日海さん」に意思を伝えた時点で、早い。
早めに伝えて、迷惑をかけない、周囲も覚悟できる配慮。(劇団にも伝えた前提)
逆に、早めすぎると、そういう方向で進められる、ある意味居づらい。
(会社のイメージです。周囲に伝えてないかどうか分からない中での想像)
「ヒロイン役が少なかったことを、負い目に感じないようにしようと思っていました。」の言葉に、彼女の本音が垣間見えて・・・重い。
そう感じる空気もあったのかな・・。。
「娘役さん」は、若くして「抜擢」される方が多いので、辛酸をなめた経験も多いジェンヌ人生だったでしょう。
やっと舞い込んだ「トップ娘役の座」も、実力から、安泰に見えても、万人が同じ意見であることはなさそう。
そして、相手役「明日海さん」の言葉、
『集大成として、一緒に良い舞台をつくっていきましょう』
お二人の間のことなので分からないですが、「仙名さん」の努力を側で見てきた方のお言葉。
「お疲れ様」に温かい気持ちが伝わると同時に、「明日海さん」のプロ意識を改めて感じます。
これは勝手な妄想ですが、「明日海さん」、舞台へのプロ意識がものすごく高い。
もちろん、皆様、高いですが、舞台(役)に没頭する「完璧主義型」。
それをよくご存じであろう「仙名さん」だから合わせることができ、絶妙な立ち位置に徹した部分もありそう。
「明日海さん」のプロ意識は、年々高まると同時に、劇団側の意思とも一致するものがあるか、劇団がそんな彼女を把握した使い方をされているのか、どっちか分からないけど、双方一致してそう。
だから、「相手役」が変わる負担は大きくても、プロ意識(自立心が強い?)で、彼女の退団は引き止めず、温かく受け入れる印象。
そう思うと益々、今後、相手役の人選は難しい。
やっぱり、もう、必要ないのでは?
『カサノバ』の出演者は発表されており、選ばれるなら、花組内か、「孤高の人」(不在)になられそう。
「カサノバ」後のヒロイン組替えは、花娘様が豊富なだけに、気まずい空気が生まれそう。。
また脱線しましたが、「仙名さん」見事な引き際です。
気の毒かと言えば、失礼ながら、遅咲きだけでなく、新人公演ヒロイン経験もなく、トップ娘役に就任され、ファンから受け入れられた点では、幸せだとも思います。
就任によって、周囲から何か言われたとしても、歴史に残る名誉ある「トップ娘役」就任。
就任するとしないでは、雲泥の差。
さいたまんぬも、トップ娘役さんになられていなかったら、「仙名さん」知らないままだったと思います。
知名度がもっと高いのに、もっと不遇だった方も過去多いです。
退団公演の作品が、これまた、女性が多く出てきそうな役。
せめて、退団公演は、目立つ役を配役してほしい、オリジナル作品。
結局、どんな役が好きだったか等、個を語ることが少なく感じられた退団会見。
「娘役像を追究し続けた」という姿勢は、さすが「明日海さん」の相手役。
できすぎた相手役で、惜しいです。
しかし、花組のバランス良さと屋台骨の一角が崩れてしまう・・
もう少し、舞台を観たかった、残念無念。
それでも、やはり「お疲れ様でした」と言いたいです。
そして、ありがとうございます。
さいたまんぬ