「仙名さん退団」~最後まで謙虚を貫く娘役さん~
頭真っ白。
昨晩のライブ中継の翌日に、まさか、こんな爆弾が投下されるとは・・・ショック。
驚きました。
と、同時に、ありえそうと、納得する自分もいます。
願わくば、ご本人が「宝塚人生」に満足した上で、決断された意思でありますように。
「仙名さん」は、路線系でトップ娘役に就任されていらっしゃらない方。
それだけに「トップ娘役の座」は、夢のよう。
「就任」時点で、「悔いなし」と思われていてもおかしくない。
空気をよく読み、知的な印象の「仙名さん」。
「明日海さん」とのコンビで、最も良い立ち位置をわきまえながらも、トップ娘役の任務はきっちり果たされる「スーパー娘役さん」。
ご本人の技量があるからこそ、なせる業です。
けど、半端ない実力だけ見ると、「寄り添い型」に徹するのは勿体ない。
「明日海さん」の相手役選びは難しい。
「明日海さん」は変幻自在ですが、カリスマ系で、君臨される感じが似合う。
作品ごとに相手役を変えた方がいいんじゃない?と思う方。
相手役いらないんじゃない?の方が、しっくりくるかな。。
でも、「トップコンビ」制度が好きで「宝塚の魅力」と個人的には思ってます。
なので、相反する気持ちを抱く「明日海さん」に、ピッタリ似合う稀少な存在。
どんなに「孤高の役」が似合っても、「相手役なしのオフ(オフじゃないですが)」は寂しい。
相手役は、特別な関係性で、同志としても「ほっ」としそう。
下級生なのに包み込むような優しい雰囲気で、寄り添う「仙名さん」の存在は大きい。
豊富な花組娘役さんたちの頂点に立つに、ふさわしい品格と実力の持ち主。
そして相手役「明日海さん」との関係性の保ち方が抜群に上手い娘役さん。
代えが、非常に難しい、文句ない「スーパー娘役」。
それだけに、惜しいです。
「愛希さん」とは全く違った、宝塚人生の歩まれ方です。
ただ、娘役さんにとって最大の夢と目標は「トップ娘役」。
就任前にすでに色々な役を演じられてきて、ついに「ヒロイン」になられた。
その時点で、ご本人は満足されたのかな、とも思うのです。
不謹慎ですが「明日海さん」の持ち味を最も身近で感じていたであろう「仙名さん」。
自分の役割と務めは果たした、とそんな空気を読んでいないことを願います。
同時退団せず、最後までは寄り添わなかった、と思えない去り方。
同時退団でない、この卒業のされ方が、「明日海さん」への寄り添い方と謙虚さが滲み出ているように思えてしまう。
「寄り添い型娘役」としての「宝塚娘役の美学」を貫き、究められた感があります。
明日の退団会見でも、きっと娘役「仙名彩世」を貫きそう。
でも、やっとご本人の言葉(気持ち)が聞けます。
(トップ娘役さんに就任するまで「仙名さん」を知らなかったので、失礼します。)
(就任後も、あまり知らない・・・記事見かけない!?見てないだけ?)
今朝、オリンピックの宝塚構想を妄想していた時、やはり「宝塚歌劇らしさ」をアピールするには、「トップコンビ」かな・・・それなら「絵になる」且つ「実力と一般受け」がよいコンビ・・・とあれこれ考えてました。
・・・よぎった「明日海さん」
で、帰宅したら、このニュース。
ショックです。
白紙です。
予測できない「スターさん」の去就。
「仙名さん」、やっと見つけた恋人に去られた気分、悲しいです。
さいたまんぬ