マイクが壊れた轟理事の機転とジョアンに思う~「凱旋門」観劇~
『凱旋門』観劇してきました。
作品の感想については、さておき、舞台上でハプニングがありました。
「轟理事」がベンチに座って、独り言を言っている場面(自問自答)。
マイクから、「ブチっ、ブチブチっ」
と音が漏れ、段々大きくなり・・・最後「バンッ」(破裂音)
と共に、壊れた感じ。
割と、小さい音から始まり、台詞と混じっていたので、独り言の台詞が怒った感じなので、効果音??
・・・にしては、違和感を感じ(数十秒の出来事です)
極めつけの
「バンッ」
で、あっ、壊れた Σ(・□・;)
と思いました。
確信したのは、その後の「轟理事」の台詞が地声になったから。
運悪く、ベンチにたった一人で座っている「轟理事」。
舞台上に、宿屋の女将(フランソワーズ)もいらっしゃったけど、確か宿の2階?と遠く、舞台セットも動いて離れていく感じでした。(多分)
というわけで、助けようもなく、実質お一人様状態でした。
結構長い台詞と場面。
ベンチから立ち上がり、壁に向かって叫んだりもしてましたが、地声。
意外と、B席後方でも聞こえたので、声量に驚きつつも、ハラハラ見守ってました。
ちょっと蛇足です。
昨日、「エリザベート関連本」で「一路真輝さん」のインタビュー記事を読みました。
その中で、『エリザベート』は、全編歌だし、歌詞が少しでも伝わらないと話が分からないので、今まで、マイクは胸元に付けていたのを、口元に変えたという話がありました。
その方が、台詞が明瞭に伝わるらしいです。
よって、今日の観劇では、オペラグラスで、マイクの位置に注目。
「轟理事」の左側の口元に付けてました。
宝塚大劇場公演で、観劇した日、「轟理事」は喉を痛めていらっしゃる感じでした。
本日は、快復されていたけれど、やはり、本調子じゃなさそう。
だからマイクが口元?
それとも、あのかすれた感じの声が、地声になったのかな!?
フォローすると、「望海さん」も同じ位置に付いてました。
付いていないように見える場面もありました。
よって、マイクの位置や形は、場面によって変わると思われます。(観察不足です)
加えて、「宝塚グラフ」の記事で、確か「芹香さん」が、以前マイクが舞台で壊れた時に、周囲の人のマイクでしのいだ事を書かれていた記憶がよぎりました。
周囲の人の近くで話すと、相手のマイクが、自分の声を拾ってくれるらしいです。
本題へ戻り、偶然、マイクの記事を見た、すぐ後の観劇でのハプニング。
誰か、ヘルプに来ないかな・・・
ストーリー上、登場しないかな・・・
と待ってました。
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
「真彩さんジョアン」です°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°。
さて、こういうハプニングの場合、どう助けるのでしょう?
①さりげなく、触れ合った時に、別のマイクを付ける。
②「ジョアン」のマイクに声を拾ってもらう。
「ラヴィック」LOVE♡♡な「ジョアン」。
密着度が高いので、①かな?と思っておりました。
でも、①は難しかったのでしょうね。
結果は、②でした。
そして、こういった場合、アドリブで二人の場面の仕草を変えるのでしょうか?
この二人の場面も、結構長い。
「ジョアン」とベンチで抱き合うような近さになると、「轟理事」の声は、マイク音になって、大きくなります。
少し、離れると、「ジョアン」の声は「マイク音」、「轟理事」は「地声」と、差が明瞭です。
二人の会話はそっちのけで、「ジョアン」のマイクの場所を探しましたが、見当たらない。
お二人以上に、勝手に動揺しておりました。
「ジョアン」は、普段通り、テンション高めな口調で、時にベンチを立って「ラヴィック」から離れて、無邪気に夢見がちな台詞で語りかけます。
「ラヴィック」も、役通り、落ち着いた声で応じます。
ただ、ベンチ上で、抱き合うような仕草で、「ジョアン」の右側の肩近くに顔を寄せ、「轟理事」が台詞を言ってたのは、台本通りですか??
舞台でお一人の時も、「ジョアン」と会話する場面も、変わらない演技の「轟理事」。
二人の場面は、距離が近いと「ジョアン」のマイクで台詞が聴こえるので、ほぼ違和感なし。
二人の場面が普段通りに見えるので、「フォロー」が分からなかったです。
ただ、普段通りに見えると、役柄上、「轟理事」がさりげなく、孤軍奮闘でリードして、フォローしているように見えてしまう・・。
役柄上なのか?、熟練度なのか?
そして、普段通りにふるまう「ジョアン」に助けてあげてよ~!
と思ってしまうのも、やっぱり役柄上のせいなのか?
きっと、舞台裏ではざわめいてそうだし、気付いているでしょう。
フォローされていると思います。(想像ですが)
「ジョアン」のキャラクターが、気付いてなさそうに見えるだけに、役損(?)と思ってしまいました。
舞台の展開に、支障をきたしてない点で、いいことです。
「真彩さん」に罪はないです。
表面上、全く動揺が見えず、咄嗟に機転をきかせる「轟理事」を尊敬しました。
さいたまんぬ