トップスターと2番手の関係~花組と星組が似ていると思った点~
今月の宝塚グラフ(2018年8月号)で、「柚香さん」が印象に残っている場面を紹介されています。
その場面の1つ。
「ポーの一族」の終盤で、「明日海さんエドガー」から「僕と一緒においでよ」と言われる場面。
その時の感想として、「明日海さんエドガー」の役を超えた迫力に、「アラン(柚香さんの役名)」として惹き付けられる日と、「柚香さん」自身が惹き込まれそうになる日があり、自分の中で抵抗しつつも惹き込まれる感覚が怖かった、みたいな事をコメントされていました。
「ポーの一族」を観た時、「明日海さんエドガー」に対して、「役を超えた人間じゃない感」に、背筋がぞくっとし、惹き付けられました。
なので、「柚香さん」のコメントを読み、「舞台上で一緒に演じていても同じように感じたんだ!」と、思いました。
そして、題名「花組と星組のトップスターと2番手の関係が似ている」が一面だけですが、よぎりました。
花組と星組は、他組と同様で、トップスターさんと2番手さんの持ち味は違います。
ただ、トップスターさんの持ち味は違うけれど、「努力で真似できない天性の素質」が特殊っぽく、突出している点は、似ていると思います。
(個人的感想です)
「明日海さんと柚香さん」、「紅さんと礼さん」は、魅力が全く違います。
「明日海さんと柚香さん」は、「美貌」に少し似ている点はあるかなと思っていました。
ただ、「ポーの一族」以来、「明日海さん」の「人間っぽくない」魅力度が増した(開花した?)のか、違いを感じるようになりました。
「柚香さん」も「妖艶さ」をビジュアル面では感じます。
でも、「演じている感」があります。(上から目線な物言い失礼します。)
そして、「人間を超える系の魅力が蕾状態」という感じもしません。
「柚香さん」の魅力は、今後さらにアップされても、「明日海さん系」にはならないと思います。
優劣はないので、全くもってOKです。
「明日海さん」の個人的に感じる魅力は、「人間を超えた感」で「憑依型」です。
もちろん、ご本人の緻密な役作りが下地にはあります。
なので、「明日海さん」の背中を見て、「緻密な役作り」等は学べても、「憑依型」や「天性の素質」は技術ではないので、学び取ることは難しいです。
「柚香さん」のコメントからも、妄想ですが、「すごい」という畏怖や尊敬を抱いてる感じが伝わります。
2番手スターさんは、トップスターさんの背中から、色々学んで吸収する時期です。
ただ、身に付けることが難しいものを魅力とするトップスターさんの場合、その点は言葉で伝えられないです。
なので、「自分の魅力」をひたすら自己研鑽しなければなりません。
その辺りが、似ていると思いました。
そして、「柚香さん」も「礼さん」もそれぞれ、ご自身の魅力に磨きをかけて、公演毎に成長されているのが、すごい!!点も、似ています。
作品名ではなく「百花繚乱」のジェンヌさんの中から、「御曹司」に選ばれ、期待通り成長されている点で、充分「普通」ではないです。
ただ、違う意味で『普通じゃない個性の魅力』を持ったトップスターさんの下で、「拮抗する関係」になりにくいにも関わらず、違った魅力で、舞台をより面白くしている点で、似ていると思いました。
毎度のことですが、偏見と個人的感想であることをご了承ください。
さいたまんぬ