星組初観劇③「ANOTHER WORLD」~「紅さん」の笑い考~

関西人、さいたまんぬ、東京公演初観劇してきました。

最初にお断りします。

大概、初回の感想は、理解力不足から、辛口で、徐々に絶賛へと変わります。

なので、あくまで、初見の感想です。

ついでに、関西人とはいえども、色々な種類の人がいるので、笑いのツボは、「関西人が全員一致」とは限りません。

ただ、移り住んで、関東と関西の笑いの傾向が違い、全員一致ではなくても、大枠のツボは似ていると感じております。

また、さいたまんぬは、昔から「お笑い番組」が笑えない事もご了承ください。

(テンポについていけない or コメディ好きではない)

以前、関東と関西で、作品内で笑いが起きる箇所が違う話を書きました。

ただ、今回は、東京が初観劇です。

比較はできず、あくまで個人的感想です

先に結論を申し上げますと、

「作品は面白かった」です。

でも、個人的には、「ツボではありませんでした。」

ここからは、少しネタバレしますので、まだご観劇でない方は、スルーしてください。

終始、「うまい台詞」、例えば、「来年の事を言うと鬼が笑う」、「ベルサイユの蓮」、「公演デザート名」を含め、よく思いついたなぁと、感心しておりました。

「笑える作品」と意識し過ぎて、真剣に「笑い箇所」を考えながら見るほど、笑えないものです。

きっとそんな感じだったのかなと、思いました。

と同時に、客席が笑う場面は、「うんうん、そこは笑う場面だよね」

と、思いました。

しつこく、繰り返しますが、個人的感想です

関西人でも関東でも笑える作品でした。

そう、無難に笑いが取れる、作品でした。

地域差がなく、みんなが笑える作品。

もちろん、面白かったので、全然問題ないです。

ただ、さいたまんぬは、「紅さん」の「笑い」に、いつもの精彩さが欠けているように感じました。

「紅さん」は、舞台上で笑いを取る「間」が絶妙です。

今回と、今までの作品で違うのは、「笑い」が「アドリブ(即興性)」か「台詞」かの違いです。

今回の「笑い」は「台詞」であり「形式化」されておりました。

「紅さん」の「笑い」の魅力は、個人的に、アドリブで即座に出せる点です。

勿論、あらかじめ、ある程度考えてはいらっしゃると思います。

ただ、即興性があり、「そこで、その間で、そのツッコミ  Σ(・□・;)」が絶妙でツボです。

なので、今回の「笑い」は、「枠」にはまっていて、「意外性」や「さりげなく素に出る」系ではなかった点で、他の方はともかく、「紅さん」に関しては、本領発揮と感じませんでした。

勿論、普段通り、台詞外に、即興で、ツッコミを入れていらっしゃる箇所は、良かったです。

ただ、「笑い」が得意な人に「笑える台詞」を準備して読んでもらった時、その人が一番最高の魅力を発するとは限りません。

どちらかというと、みんながワクワク、笑いを期待している中、「決められた台詞」で笑わせるのは、至難の業です。

もちろん、「紅さん」、悪くなかったです。

役柄も、憎めないキャラクター(これは全員に共通しますが)で、品がある笑いで宝塚歌劇らしく、客席も大いに盛り上がっておりました。

あくまで、初見で、開幕して間もないです。

今後、アドリブが増えて、益々面白くなっていく予感はしました。

ただ、「紅さん」がいつもより、窮屈そうな感じがしました。

なので、個人的には、「礼さん」「七海さん」「華形さん」等、関東出身組の方々に笑いました。

特に「礼さん」の成長ぶりに目を見張りました。

声音も台詞回しも明瞭で絶品。

勝手なイメージですが、アドリブの「笑い」が苦手そうな「礼さん」。

なので、「型にはまった笑い」はおそらくアドリブ系よりは苦手ではなさそう。

そして、普段お笑い系が苦手そうなスターさんが、真面目な顔でボケる辺りは、「萌えツボ」で、笑いました。

他の方々も同様で、正統派スターさんたちが「笑い」に走っているという「意外性」が面白かったです。

「七海さん」も、あの学年で、若々しく、キャピっとしている点に「萌え」

「華形さん」も、上手いなぁ~と思いました。

笑いより、感心する方が勝ってしまったのは、「先入観」が大きかったのかもしれません。

あと、上品さが勝り、「落語」を知りません。

あれ位のテンポなのでしょうか!?

「紅さん」の「笑い」は、ツッコミのスピードが早いです。

なので、今回の舞台は、ハチャメチャしてましたが、ゆっくりなテンポに感じました。

ただ、繰り返しますが、「台詞」は「よく思いついたなぁ」という位、よくできていた事には、ものすごく感心しました。

面白かったです、ただ、「正統派」の面白さでした。

関西弁ではないですが、めっちゃ面白いことを、

「ケッサクやわ~」と笑います。

「傑作」の意味は、

①優れた作品 

②言動などが突飛でひどくこっけいなこと(goo辞書引用)

があり、上記の「ケッサクやわ~」は②で使います。

今回の作品は「凱旋門」とは違いますが、「傑作」と思います。

ただ、「紅さん」への違和感は、次回の観劇でもう一度、確認します。

 

さいたまんぬ

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