星組『霧深きエルベのほとり』②~作品とキャストのざっくり感想~

本日2回目の観劇。

2回の観劇で、同じ印象を抱いた点について、「ざっくり」のつもり。

 

さいたまんぬは、

「ヅカ好き」ですが、

超現実的思考で「恋物語」は苦手です。

(「ヅカ」は「夢の世界」= 「非現実的な世界」 ⇒「恋物語」OK)

「恋に夢見る乙女心」が欠落しており、

目下の興味は「老活」で、只今コツコツ準備中。

その点をご認識いただき、

ご興味があれば、

さいたまんぬの「ざっくり感想」を読んでいただければ幸いです。

 

あくまで、個人的感想(ちょい上から目線!?)なので、ご容赦ください。

昨日同様「べらんめぇ口調」で綴ります。

よく知らないので、関西弁とバイリンガルです。

 

「紅さん」の「カール」、「紅さん芝居」比、かなり良い感じと思ったわけよ。

「上田先生」と「紅さん」に、心から「拍手喝采」したわけよ。

 

 ただ、「カール」の「冗談っぽい」台詞の時、「笑い」が少し客席から漏れるのは、

  多分「紅さん」の普段の「笑い」を彷彿させるからで、割と多かったわけよ。

  これ、もう「紅さん」が演じてるから、微妙だけど、仕方ねぇって思うわけよ。

 

    ただ、「紅さん」じゃなけりゃぁ、起きない気もするだけに、微妙なんだよ。

 「カール」の人物像と、作品の雰囲気が、ちょっと変わるわけよ。

 でも、それを差し引いても、「紅さんカール」は、すごく良いと思うわけよ。

 

    先に言わせてもらうと、

 現時点で一番、作品にしっくりくるキャストは、

  ヴェロニカ(英真さん):酒場の女のボス

  ヨゼフ(一樹さん):マルギットの父親

   と思ったわけよ。

   濃い、もう「ねっちょり濃厚な芝居」が、ええ味出してはって、作品に合うんやわ。

 

   これ位「濃い」感じが、この作品に合う気がしたわけよ。

  今のジェンヌさんはさ、「爽やかさ」が漂うと思わん?

  私は、前回までの公演当時の「ジェンヌさん」は知らねぇよ、

  そして、今の「ジェンヌさん」を愛してるんだよ、

  けどよぉ、この作品の質(しっとり重め)とは、少し違うかなと、思ったわけよ。

 

   つまり、芝居が少し、薄く(爽やか)、「減塩醤油」っぽく見える訳よ。 

  「学」はねえから、自信はねぇよ。

    あくまで、個人的な印象よ。

 

   話が脱線しちまったけど、大事な部分だと思っちまったんだから仕方ねぇ。

 

  「綺咲さん」の「マルギット」は、

 深窓の令嬢で、無邪気に男心をくすぶり、結構ひとい発言で傷つける罪な女よ。

  「綺咲さん」すっげぇ綺麗でよぉ、全体に暗い色調の舞台で、尚更輝いてるわけよ。

 全然共感抱けない女なのによぉ、「美しさ」で納得させてる辺り、すげえよ。

 あんまり歌わねえんだよ・・・「ショー」もだよ・・・おいしいよ(失礼)

   

 ただ、「ぶりっこ」な口調で演じてる辺りが、気になるわけよ。(失礼)

 もう少し、そこが変わったら「天然」で流せるのに、引っかかる位の違和感よ。

 惜しいねん。

 

 それでも、

  「紅さんカール」と「綺咲さんマルギット」の美しさには、惚れちまうわけよ。

 だから、基本は合ってると思ったわけよ。

 

  「礼さん」の「フロリアン」、この役、すごい魅力的な男なわけよ。

  「カール」もいい男だけどおばちゃん(さいたまんぬ)からしたら、「フロリアン」!

 

  「マルギット」は世間知らずで、絶対うまくいかない恋に、のぼせきってるのを、

  「舞台上の皆」が思ってるのに、分かってない辺りに、イラっとくる女なわけよ。

 

 だから、分別のある「フロリアン」は、なんであそこまで、コケにされても、

 愛してるのか、「女はやっぱり顔か?」って、よぎるんだけどだよぉ、

 「座談会」で予習したから、そんな「薄っぺらくない」愛と「時代背景」で、

 理解したわけよ。

 

 でもよぉ、「礼さん」の「フロリアン」、

  「優等生」に見える演技と、見た目が「弟」なのが、少し惜しい感じがするわけよ。

 

  「カール」のラフに着こなす「タキシード」姿が、これまた「絵」になるんよ・・・

   「ミーアンドマイガール」みたいな作品ならハッピーエンドになるのにな(ぼやき)

 

 「フロリアン」は、知的で、包容力があり、且つ上流階級で「見た目貴公子」

 かなり「要求水準」が高い役だけど、これ、当たれば、大ブレイクなわけよ。

 もう、ブレイクされてはるけどさ・・

  

 現代でも、金持ちで、性格もよくて、一途に愛してくれる貴公子は、モテるわ。

     残念ながら見かけへんから、「カール」に共感する、個人的境遇。

  (私は「カール系ええ男」にも、ワンコにも、愛されへんけどな)

 

  「カール」はすごくいい男だけど、下衆野郎(自己申告)だから、

  「結婚するならフロリアン」って、56年前でも、今でも通じるええ男や。

  「礼さん」の魅力はよぉ、

  「現代的」(⇔クラシカル)「少年風」で、「大人の色気」が漂う男とは、ちと違う

 これは、個人的な感想で、単に「魅力違い」なわけよ。

 

    だから、「演技」で「フロリアン」の魅力をみせつけるのは、

   「礼さん持ち味」からは、相当難しい役ってなわけよ。

  背中に「哀愁」漂わせる場面が、結構あるねんけど・・・応援したくなるわけよ。

   「ショー」では無敵なのに、思わぬ「試練」を突き付けられてもーた気持ちやわ。

 

  学年、経験や持ち味で「成熟した男役さん」なら、違和感を感じないだけに切ない。

 

  「紅さん」の柄にかなり合わせた作品。

 なんとか「見た目マルギット」で面目を保ち、後は「礼さん」応援中なわけよ・・

  

  「礼さん」は「優等生なフロリアン」だけど、

  「フロリアン」は「優等生」だけではないし、「包容力」に溢れ「耐え忍ぶ男」。

   

  「礼さん」悪くはねぇ。「ええ男」を演じとる。

 ただ、少し「単調」に見えちまうわけよ。。

 表情にすこーし、心情が浮かんでるけど、全身から滲み出てないわけよ。。 

  

  「再演」は、やっぱり、全てがぴったりハマるのは、難しいな。

 柄には合わんけど、「二枚目男役」は「トップスター」に必須と思うわけよ。

 すごく「いい役」だから、頑張ってもらいたいわけよ。

  「ショー」での輝きを見たら、ほんま思うねん。

  

  逆に、「七海さん」

  出番が少ないけど、ええ役(「大人の哀愁漂う渋くていい男」)を

  バッチリ決めてきて、「退団」を意識させる去り際で、見事「有終の美」やな。

 「3番手」なのに、「ショー」での目立つ場面が少なくね?

     と思っただけに、

   ほんま、良かった・・・。佇まいも「七海さんの男役集大成」や。

 

 「有沙さん」シュザンヌは、共感できるし好感度高かったわ。

   ただ、現時点ではそつなくこなし、「ぶりっこマルギット」(失礼)と比較すると、

  衣装が地味で(そこがええ役なのかもしれん)、印象もちょい薄めなのが、気になるわ。

 

   逆にもっと少ない出番の「音波さん」アンゼリカが結構ええ役やねん。

   やはり、上級生程、役柄がしっくり合ってることに、考えさせられたわ。

  

   結構、退団者の出番が目立つ(華鳥さん)のは、ええ演出や。

   ただ、次からの公演が気になるっちゅうことや。

 

   他のキャストは、もっとざっくり感想や。

   それ位、出番が割と少ないわけよ。

 

    「水夫」は、入隊試験が「ビジュアル?」って思う位、イケメン揃ってたわ。

    それぞれ、キャラの違いがあるけど、すごく目立つのは「七海さん」の役やな。

 「瀬央さん」は「ショー」程目立たんかったけど、勢いあるから注目や。

 

    「麻央さん」はキャラが合ってない気がしてん、結構注目してるのになぁ(ぼやき)。

 

   2日連続で、注目した「若手」は忘れちゃいけねぇ、「ヨーニー」って少年よ。

   2階席やから、帽子被って顔見えにくいけど、中々声量もあるし、気になってん。

  「天飛華音さん」って名前や。

   あと、物理的出番で、目立っとったのは、「水乃ゆりさん」(カールの妹)やな。

 

    「若手娘役注目株」は、本公演でも、「らしい」役、でおいしいね。

    「極美さん」「星蘭さん」は絵になるカップルやな・・・細いわ。。

  

  以上です。 

  個人的な現時点での印象なので、ご容赦ください。

 

 さいたまんぬ 


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