「新専科制度」の終焉か再編成か!?~「凪七さん」主演に思う~

現在公演中の宙組公演で退団される(2018年6月)「専科」の「星条さん」(86期生)

2018年2月雪組公演で退団された「専科」の「沙央くらまさん」(87期生)

スター路線を走られ、途中から、組で「番手別格」ポジションとなり、脇を固める欠かせない存在へと路線変更され、「専科」に異動された感があります。

(星条さんは微妙でしたが、新人公演で主演は経験されているのでこの枠に。)

現在、「専科」に在籍されている方で、この系統の方々は

「華形ひかるさん」(85期生)

「凪七瑠海さん」(89期生)

・・・なんか、人員整理されたのか、減ってる気がする。

そもそも「新専科制度」が導入されたのは、2000年(平成12年)6月です。

その時、専科へ異動された方々は、

花組匠ひびき、伊織直加

月組紫吹淳初風緑

雪組香寿たつき汐風幸

星組絵麻緒ゆう彩輝直

宙組湖月わたる樹里咲穂 

(「さん」省略、失礼します)

当時の劇団の植田紳爾理事長の言葉は以下のとおりです。

・「よりよい舞台をつくるために、競争原理を採り入れた」

・「組の中では、準トップや三番手はトップの敵役ばかり務めることになり、お客に飽きられてしまうこともある。各組を回ってさまざまな経験をすることで、実力も伸びる」

・「二年間舞台の仕事がなかったら、辞めてもらう」

(「Astand 2012年11月22日の記事より引用~新聞記事についてのコラム~)

astand.asahi.com

当時の記事では、「五つの組から準トップと三番手の男役スター計十人を専科に移す大規模な改革」と書かれておりました。

「準トップスター」って、2012年2月14日に「霧矢さん」退団後の次期トップ発表時、

「明日海さん」は「準トップスターに就任」とありました。

「準トップスター」というポジションは、公式では、それが初めてだったと思います。

でも、すでに当時の植田理事長は使用されていた「用語」だったのですね。

ファンの間でも、当時、不安やら不評やら色々物議を醸し出した「新専科制度」。

いつの間にやら、18年の月日が経ち、現在、専科に在籍する「スター路線系」の方々は、退団発表されている「星条さん」を除けば、お二人Σ(・□・;)

「制度」が軌道に乗らなかった時、わざわざ、「訂正」を発表する事はないです。

それに、まだ、お二人の今後は、分からないです。

でも、お二人は「準トップ」から「専科」へ異動した経緯ではなかったと思います。

よって、「新専科制度」は事実上、廃止され、中途半端に残っている感があります。

そして、「沙央さん」「星条さん」「華形さん」については、専科移動後に「バウホール公演」等、外部で主演されたことはないと思います。

そんな折、年末の花組公演「蘭陵王~美しすぎる武将~」主演:凪七瑠海

なんで~?なんで~?

失礼ながら、ヅカ平熱で観劇していたので、

「沙央さん(87期生)「七海さん(89期生)」「凪七さん(89期生)」のお三方は被って見えます。(ファンの方、ごめんなさい)

それなりに「舞台を引き締める実力」、「スター路線でも問題ない立ち姿の美しさ」を兼ね備えていらっしゃいます。

で、組替えや専科へ異動する経歴?が似ておられます。

 

「沙央さん

2009年:「雪景色」(バウ・日本青年館公演)で、早霧せいなとバウW主演

2011年:『ロミオとジュリエット』乳母
2013年3月1日付で、月組へ組替え
2014年12月28日付で、専科へと異動

2018年2月 退団

 

「七海さん

2013年:「the WILD Meets the WILD-」(バウ公演)で、蓮水ゆうやとバウW主演 
同年、「風と共に去りぬ」で、スカーレットを朝夏まなとと役替わり
2014年:「ベルサイユのばら」(全国ツアー)で、オスカル役
2015年4月21日付で、星組へ組替え。 
2017年:「燃ゆる風-軍師・竹中半兵衛-」(バウ公演)で、バウ単独初主演

 

「凪七さん」

2009年:月組公演「エリザベート」に特別出演し、エリザベート役 
    「カサブランカ」で、新人公演初主演。
2010年:「ジュ シャント」で、バウホール初主演。 
2013年1月29日付で、月組へ組替え。
2014年:「THE KINGDOM」(日本青年館・ドラマシティ公演)で、美弥るりかとW主演
2015年:専科公演「オイディプス王」(バウ公演)では、轟悠の相手役(ヒロイン)
2016年9月5日付で、専科へと異動

2018年11月12月「蘭陵王」(シアター・ドラマシティ・KAAT神奈川芸術劇場主演

(また「Wikipedia」を参考にしました) 

毎度ですが、さいたまんぬの観劇は、原則、大劇場公演なので、その他の劇場公演での評判は知りません。

経歴だけから、判断しておりますことをご了承ください。

 

このお三方に共通するのは、

・スター路線でも、バウ公演にw主演という比較される、劇団が吟味する感じの公演

・組替え前の在籍組では、スター路線本命から外れた感あり(失礼)

・「専科異動」(「沙央さん「凪七さん」)時は、さらに異動先の組でも「番手別格扱い」感あり(失礼)

「専科」への異動は、「新専科制度」導入時の意図とは外れておりますし、元々の専科の存在意義(一芸に秀でた集団)によって、異動した感じも受けません。

 

参考までに、「華形さん」の経歴については以下のとおりです。

2009年:「フィフティ・フィフティ」(バウ公演)で、真野すがたとバウホールW主演
2012年:専科公演「おかしな二人」(日本青年館公演)の再演で、轟悠の相手役
2014年7月6日付で、専科へと異動

 

よく、理事「轟さん」の相手役を務めたヒロインは、娘役トップスターになれる可能性が高い事は、言われてます。

男役さんだと、専科へ異動するのかな?

・・・お二人なので、「傾向」までには至らないですね。

「轟さん」から「この人は、なかなかできる。」位の評価は戴いてそうです。

 

先に挙げたお三方(「七海さん」「沙央さん」「凪七さん」)と「華形さん」を別にしたのは、

・単に、立ち姿や雰囲気が似ていない事(さいたまんぬの偏見)

「華形さん」は着々と、専科(一芸秀でた組)街道を歩み始めた感があること

からです。(主に後者)

「七海さん」は「専科」じゃないよ!!

そのとおりです。ただ、「凪七さん」が専科で、「七海さん」が星組である意味が分かりません

同じく「89期生」「七が付く」以外にも、お二人は、さいたまんぬには、同じ位の活躍ぶりに見えるからです。

星組「ベルリン、わが愛」で共演された時に、思いました。

「似てる」と。

ヅカ友がいないと、尋ねられないのが、哀しきところ。

「人気が全然違う!!」とかなら、無知ゆえ、失礼の数々をお許しください。

 

話は、「凪七さん」主演に戻します。

「七海さん」も星組で主演されているため、「同じ感じ」感でいけば、違和感ない・・

いえいえ、大ありです。

劇場規模が大きい Σ(・□・;)

「専科」だからかなぁ、というのも「なし」です。

「専科」のバウ公演もあるからです。

さいたまんぬの中で、最近の「専科」は「新専科制度」を撤廃の方向へ向かいつつあると思っていたのに、「凪七さん主演」で、「専科脚光☆彡」と逆戻りしたのかと思ったわけです。

「凪七さん」が「スポット」を個人的に浴びる「ワケあり」なら別です。

ただ、現在は「95期生台頭&トップ就任時代の夜明け」

煽りを受ける上級生の受け皿として「専科」の存在が頭をよぎりました。

なので、「専科制度」を再構築する可能性を考えておりました。

そこにきて、「専科」の「凪七さん」の主演公演の意味合いは興味深いです。

「凪七さん」の今後の進退が気になるところです。

それはそうと、「蘭陵王」は観たいところです。

 

さいたまんぬ

 

saitamannu.hatenablog.com

 

 

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