愛希れいかさんが「女帝」と呼ばれないのは何故?②~独断と偏見による完結編~
①で「花總さん」が「女帝」と呼ばれた理由は、さいたまんぬなりに結論が出ました。
・花總さんのハマり役が、気位が高くて、男役をひれ伏させる役が多かった事
・それが素顔の時も「孤高の人」のイメージとして定着した
・「相手役」とのスタンスの変更がちょっと「主導権」を感じさせた
しつこく、申し上げますが、個人的な意見です。
愛希れいかさんが「女帝」と呼ばれないのは何故?①~花總さん「女帝」の推察~ - 清く、貧しく、美しく ~宝塚歌劇を糧に生きる~
上記が「女帝」と呼ばれる所以であれば、「愛希さん」は当てはまらないです。
「愛希さん」は、大劇場のお披露目公演で存在を意識したので、「歌劇」なども、さらっと読み、「じゃがりこ好き」しか記憶がない、というお粗末な知識です。
その中での考察なので、偏見だらけなのは、ご容赦ください。
「愛希さん」の印象は以下のとおりです。
①ダンサー
②ショースター
③エンターテイナー
④中性的(女の色気を感じさせず、透明感を持ち続けている)※良い意味
⑤娘役の寄り添い感があまり感じられない(娘役らしくない)※良い意味
⑥無理せず、等身大
(男役から娘役へ転向しても、娘役を意識しすぎず、自分らしさを貫く)
①~③
いきなりですが、「愛希さん」の「代表作」は、現時点では、記事などで、プロフィールから見ると、多分、
「1789のマリーアントワネット」と「All for One のルイ14世」です。
またもや、「代表作」論ですが、さいたまんぬは「愛希さん」は
・代表作がなくても「スター」と呼ばれる人
と思っています。
で、上記2作品は、確かに「代表作」ですが、
系統の、「役柄がまるで憑依したかのような」演技評価の高かった意味ではないと思います。
「1789のマリーアントワネット」は、今まで演じてきた役ではない挑戦的な意欲作。
「All for One のルイ14世」は、元男役でもあり、充て書きで、似合っていた役。
確かに、後者は、彼女以外の人が演じるのは中々難しい点では、ハマっていたので「代表作」です。
ただ、彼女は、「代表作」の作品以上に、「ショースター」としての魅力の方がしっくりくるのです。
「愛希さん」自体が魅力°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
本命「グランドホテル」を観ていないのが痛いですが、「お芝居」に惹き込まれるというよりは、「愛希さんの舞台」に魅力を感じます。
どんな役もそつなくこなす(悪目立ちしない)分、「愛希さん」を観てる感覚があります。
それが、最も炸裂するのが、「ショー」です。
2013年月組全国ツアー「仁/Fantastic Energy!」は、さいたまんぬが埼玉へ移住して、まだ「宝塚帰りたい病」でクサクサしていた時期(今も!?)に、埼玉に来た公演。
なので、印象深いのですが、「ショー」でカッコよく踊る「愛希さん」に目が釘付けになりました°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°。
元々、娘役さんが、カッコよく踊る(キレッキレなダンス)のに、萌えます。
(ちょっと昔ですが、月組の「風花舞さん」のダンスが好きでした。)
月組は、割と娘役さんが自由に振舞える印象のある組です(観てきた中では)。
「歌」に関しては、「龍さん」は譲らないと思います。
でも、「ダンス」に関しては、「愛希さん」は伸び伸びと、色んなダンスを魅せて下さいました。
なので、「愛希さん」は「ショースター」。
それに対して、「花總さん」は「お芝居の人」だと思います。
俳優としての「花總さん」論は、本論から外れるので、省略。
「ショー」が「代表作」となるのは、
・「ショー作品」自体がよくできている
というように、「作品」の名作度合いと、それに主演して、且つ、輝いていたという事で、「お芝居」ほど、「代表作」色は薄いです。
タカラジェンヌは、「スター」。
なので、「ショースター」でも「お芝居の人」でも「スター」です。
「女帝」と呼ばれなかった理由①
「愛希さん」が「ショー」で男役トップスターを凌ぐ活躍ぶりをしても、「男役」をひれ伏すような場面で、特に輝いて見えた訳ではない。「個人」は輝いてましたが、それによって、「男役さん」が脇で地味に見えた訳でもなく、「ショー」なので、各スターさんはそれぞれ、個性を発揮して輝いてました。
「女帝」と呼ばれなかった理由②
お芝居の役柄が、「気位の高い役」や「男役をひれ伏す」系が似合っている訳ではなかった。
前述したように、「お芝居」で印象的な2作品。
・「1789のマリーアントワネット」は、「似合う」というより、「演じこなせるすごい人」という「すげー感」
・「All for One のルイ14世」も、「男と女を巧みに演じ分け、楽しそうな余裕さえ感じさせた」という「すげー感」と「キュートさ」
が印象に残りました。
「マリーアントワネット」がハマっていたら、「姫役者」などと、違う評価になりますが、あまり、「お姫様系」の役が回ってきていないので、そのイメージはないです。
色々な役柄を演じるのに、明るい雰囲気のオーラが基本あり、その系統の役で印象が残るため、「エンターテイナー」っぽく感じます。
④中性的
個性と思いますが、「風と共に去りぬ」の「メラニー」でも弱々しい「女性」、「マノン」でも男を魅了する「女」役なのに、「女性らしさ」や「色気」の印象は残りませんでした。
彼女のお芝居での印象は、
「透明感があるので、どんな役もそれなりにこなすなぁ」
と、上手下手とは違う次元で、「透明感」が印象に残りました。
役者としては、「個性的」な方が当たり外れは大きいですが、「透明感」も貴重な人材です。
「娘役らしい」のは、好き嫌いが人によって分かれる為、「透明感」は嫌われないです。
「女帝」と呼ばれなかった理由②
役者として「透明感」があり、「娘役」を主張しないことが、万人受けする魅力に繋がった。
⑤娘役の寄り添い感があまり感じられない(娘役らしくない)
これも、個性かもしれませんが、男役トップスターさんを上級生として、立てていらっしゃいますが、「恋する」というより、体育会系の上下関係として、爽やかに見えました。
「龍さん」に対しても、「尊敬」「感謝」という言葉が多く、「珠城さん」に対しても「支えたい」という言葉が目立ち、「恋するラブラブオーラ」は感じませんでした。
これも、個人的な印象です。
「恋するラブラブ」系は、娘役さんに、ヅカファンは自分を投影するので、共感しつつも、個人のせいではありませんが、時に批判を招くこともあります。
その点で、無難な姿勢でした。
また、「龍さん」「珠城さん」ファンにとって、その姿勢はOKだったのかもしれません。
これも、周りに尋ねる人がいないので、個人的な印象です。
⑥無理せず、等身大
男役から転向した学年が早かったこともあるのか、
「娘役らしさを出遅れた分、頑張らなきゃ!!」
という気負いもなく、マイペースに、自分の娘役道を歩まれました。
それが、さいたまんぬから見て、
「自然体で、爽やかで、且つチャーミング」
で、時々ショーでキレッキレのダンスで「カッコ良さ」を魅せてくれる。
同性受けの良い人です。
女子校育ちのさいたまんぬから見て、「憧れの先輩」になりうるお方です。
よって、
「女帝」と呼ばれなかった理由③
女性受けの良いツボを押さえていらっしゃるお方(自然体で)
以上が、愛希さんが「女帝」と呼ばれなかった理由かと思いました。
長文になったので、一応、まとめておきます。
「女帝」と呼ばれなかった理由
・「愛希さん」が「ショー」で男役トップスターを凌ぐ活躍ぶりをしても、「男役」をひれ伏すような感じではなかった。
・役者として「透明感」があり、「娘役」を主張しないことが、万人受けする魅力に繋がった。
・女性受けの良いツボを押さえていらっしゃるお方
「愛希さん」の「代表作」は変わるかもしれませんが、「魅力」については変わらないと思います。
以上、偏見に満ちた、長過ぎるつぶやきでした。
さいたまんぬ