「朝夏まなとさん」インタビュー(婦人公論8月28日号)の感想

「朝夏さんの軌跡を想う」の方が内容に合ってる感じがする位、「朝夏さん」について知らなかった分、改めて調べて、思ったことの感想になってしまいました。

長過ぎる自己満足な文章なので、スルーしてください。

そして、個人的偏見と感想に満ちている点はご容赦ください。

 

朝夏まなとさん」表紙の「婦人公論」。

婦人公論」愛読誌です。

スキャンダルなど、世間で騒がれたニュースも時が過ぎれば、忘れ去られます。

婦人公論」は、当事者が、その当時を振り返って語るインタビュー記事等、「本人」が語る点で、興味深いです。

宝塚を退団された元トップスターさんも、登場し、宝塚時代を語ることがあります。

今回は「朝夏まなとさん」。

 

退団後に誌面に登場すると、大概の方は、力が抜けて、やわらかい雰囲気になられています。

在団中ふんわりしたイメージの方でも、やはり「男役」を常に意識し、トップスターという重圧を背負っているからか、張り詰めたオーラがあります。

「男役」が好きなので、女優のスタート時点に立たれたやわらかい雰囲気の元男役スターさんは、お疲れ様と感謝の気持ちは抱きつつも、「ヅカファン」としては、寂しさと共に複雑な気持ちを抱いてしまいます。

張り詰めた緊張感のオーラが、限定感があって好きなのかも。

「娘役さん」が女優になられても、同じ気持ちです。

薄情ですが、私は「ヅカファン」で、「男役」「娘役」を演じているジェンヌさんが好きなので、卒業されたら、別の「女優」さんと思うことにしてます。

お許し下さい。

 

「朝夏さん」を認知したのが、宙組へ異動した最初の公演『銀河英雄伝説』。

トップスター時代中盤期位から、「推しメン」となり、舞台を熱心に観たのは、終盤の頃なので、「もっと居て欲しかった方」です。

就任後、公演毎の成長度が高すぎたこと、若く見えて学年を意識しておらず、認知度が低かった為、「抜擢」のイメージを勝手に抱いておりました。

改めて経歴を見ると、華々しいです。

全然「抜擢」ではないです。

超トップスター路線で、障害もなさそう。

むしろ、若くから抜擢されていた割に、個人的に印象が薄い方が「謎」。

若くから抜擢されていた割に、トップ就任が、意外に遅かった気がします。

そして、トップ就任後の成長度の高さがすごい⤴⤴

早くからの抜擢に対して、意外に「遅咲き」な印象があります。

ヅカ熱が低かったとはいえ、華々しい経歴の割に花組時代の印象が薄すぎる疑問と、「遅咲き」が惜し過ぎたお方。

なので、「歌劇誌」など、在団中もほとんどノーチェックです。

その辺りも、気になり、未練のあるお方です。

宙組時代の印象は、良い意味で、退団まで「若手スター」に見えるまま、「爽やかな青年」で、大らかで、太陽のように明るいイメージ。

元「花組」なのに、「花男」っぽさがあまりない、キザな印象のないお方。

花組から異動してきたのが研11。

男役11年目なら「花組色」に染まりつつある学年。

それも、「意外で謎」の1つです。

 

というわけで、今回の記事は、「朝夏さん」の「謎」に迫る!?良い機会でした。  

 

印象に残った部分は、

「悩んだ時期はありました。研7の頃くらい。バウ公演という劇場で主演をして、客席が埋まらないことで人気がはっきり分かったり、実力がついていってないことを自覚した。」

というくだりです。

今、バウ公演といえば、即完売。超人気のチケットです。

なので、この発言に、色々な点で驚き、考えることがありました。

①バウ公演が、売れない時期もあったの!?

②「朝夏さん」でもチケットが売れない事があったの?

③研7は、新人公演卒業前で、その時期にバウ主演ってスター街道爆走中ちゃうの!?

 花組は、男役生産工場のイメージなのに、そんな悩みを抱えていたのかぁ。

 

①~③の前に、他のスター候補生と自分を比較して落ち込んだりすることもあると思うのに、そういった部分に触れない辺り、意識しているかは分からないですが、「朝夏さん」に抱いていた「大らかで明るい若者」イメージは、変わらなかったです。

 

①バウ公演が、売れない時期もあったの!? 

10年前ってそんなに状況が違ったのか。

今は、「バウ公演」というだけで売れる気もします。

人気があるジェンヌさんが主演されるから、というのは勿論あると思います。

「遠征組」が増えたり、若手ジェンヌさんファンが増えた?

SNSの普及や、戦略・経営手法が変わり、「ヅカファン」が増えました。

トップスターさん人気は変わらずですが、「有望株ジェンヌさん」のファンが増えた気がします。

そして、「有望株ジェンヌさん」が、劇団の戦略で増えた気がします。

トップスターの在任時期も短くなり、トップスターでさえ、次は「誰!?」とドキドキする位、「満を持して就任」度が少し低くなった気がします。

よく言えば、戦国時代状態、悪く言えばどんぐりの背比べ状態。(失礼)

でも、結果的には「宝塚歌劇」の人気は上昇している点では良いと思います。

「スター」が多いと、作品の役柄が増えて、面白くなり、見所も増えます。

「昔は良かったわ~」というのはよく耳にします。

それは、「青春」のようなもので、実際良かっただろうし、

「今の良さ」と優劣はつけられないです。

 

確かに、ヅカファンなりたての頃の「宝塚」は良かったなぁと思います。

「大好きなスターさん」がいて、グッズを集め、うっとり見ていた幸福な時間でした。

でも、今もヅカファンで、今の「宝塚」の方がいいと思う面もあります。

宝塚歌劇」も「タカラジェンヌ」も「スター」も少しずつ変わっているものの、変わらない部分が、軸にしっかりあるからこそ100年以上続いていると、「創業当初から変わらない味を守る老舗」の要素みたいなものをふと感じました。

「バウ公演のチケットが売れない」から、話が飛躍し過ぎました。

 

②「朝夏さん」でもチケットが売れない事があったの?

花組は、「男役生産工場」つまり、若手時代は「有望株」が多く作られ、競わされることで互いに切磋琢磨し、生存競争が厳しく、トップ候補まで上ってきたジェンヌさんが複数いた場合、他組へ輩出するイメージがあります。

研7は、花組でなくても、今後の去就が気になる時期。

自分自身の中での葛藤は、誰もが持っていらっしゃると思います。

ただ、花組の場合、特に、周囲と比較しつつ悩みそう、と勝手に思ってました。

「朝夏さん」は、記事の中で、研7の時期に悩んだ内容で、仲間のありがたみに触れていて、周囲と自分の比較などの悩みには触れてません。

それについて、

・わざと触れなかった配慮

・周囲を意識せず、自分との戦いの人

・自分との戦いに集中できる環境下だった

パターンを思いました。

 

「朝夏さん」の花組時代は、知らないので調べてみました。(また、Wikipedia参照)

「朝夏さん」は、「凰稀かなめさん」が2012年6月に宙組トップスター就任時、異動して2番手になられました。

異動時に、「朝夏さん」は劇団推しが強い方なのね。

と思った程度の認識です。

 

さいたまんぬが知らないだけでした。

「朝夏さん」88期の経歴は、華々しい°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°

新人公演(新公)を2005年研4で初主演して、4回主演されています。

花組時代のバウ主演は、3回。

・2008年バウ・ワークショップ『蒼いくちづけ』(真野すがたさん85期とW主演)
・2010年『BUND/NEON 上海』(バウホール公演) 
2010年『CODE HERO』(バウホール日本青年館公演)

3作品共、「望海さん」89期が2番手(蒼いくちづけは3番手)で出演されているのも興味深いです。

悩んだという「研7」のバウ作品は、『蒼いくちづけ』の事でしょうか?

小池先生演出で「紫苑ゆうさん」の代表作の1つでもある有名な作品。

人気ありそうなのになぁ??

超上級生の代表作、且つ名作の再演は、プレッシャーだっただろうなぁ。

しかも、上級生とW主演、期間を分けての上演は比較されるなぁ。。

そこ、「客席の埋まらなさと実力が伴っていないことを実感」に留めてます。

短いけど、重い言葉。。

 

さておき、研4で新公初主演してから、新公卒業まで2回、主演されていません。

その時の主演は、「華形ひかるさん」と「望海さん」。

「華形さん」の新公主演は1回。

「望海さん」も「朝夏さん」の1期下なので、新公主演は研7の2回。

花組も「一人っ子政策時代」があったのか、と思う位「御曹司」です。

「柚香さん」も「御曹司」ですが、もう少し、揉まれている感があります。

あくまで個人的印象ですが、当時の花組新人世代は、今程、戦国時代でない印象です。

ほぼ「朝夏さん一強」

 

新公卒業後の本公演において、

上級生スターは「愛音羽麗さん83期」「華形さん85期」「真野さん85期」。

上の3人の方は、1回ずつ新人公演主演されております。

ただ、「愛音さん」は学年が離れております。

85期同期お2人も「朝夏さん」程、「御曹司」育ちではない印象です。

下級生で目立つのは、「望海さん89期」「鳳真由さん91期」。

でも、当時はまだ、「望海さん」はそんなに目立ってなかったです。

「朝夏さん」は、新公時代、新公卒業後しばらくの期間、ポジションに危機感を感じさせる存在があまりいらっしゃらない感じがします。

(個人的感想です)

 

異動前の時代の状況を振り返ると、

2011年花組公演『ファントム』は、「フィリップ伯爵」・「アラン・ショレ」・「セルジョ/若き日のキャリエール」が役替わり(愛音さん・華形さん・朝夏さん)です。

「朝夏さん」研11は、「フィリップ伯爵」と「セルジョ」を役替わりで演じられてます。

「愛音さん」と3番手格の役替わりとはいえ、ほぼ3番手のポジションに近かったと思われます。

言葉は悪いですが、順調に上級生スターさんを追い抜き、スター街道を歩まれてます。

 

ただ、個人的に気になること。

これだけ、順調な「御曹司」なのに、「愛羽さん」「華形さん」は記憶にある割に、「朝夏さん」は殆どない Σ(・□・;)

超恵まれている「御曹司」で危機感のなさが、大らかさを生んだのか、成長を遅らせたのか!?

 

「朝夏さん」を注目したのは、宙組異動直後の『銀河英雄伝説キルヒアイス役です。

この役も、等身大で、爽やかさが、ハマってる感がある好演の印象でした。

そのまま、個人的印象は停滞。

そして、トップ就任後、「推しメン」に急上昇⤴⤴

「朝夏さん」を語るには外せない、『翼ある人びと』を観ていないのですが、2番手だから目立つのは当たり前とはいえ、宙組で、ブレイクされた印象です。

 

トップ就任後、高度成長期を迎えたような、「遅咲き」ながら、「成長率が超高い」お方でした。

学年を感じさせない若さと、透明感が失われない、良い意味で「正統派の若者」が似合う方でした。

 

花組で印象に残らなかったのは、その「透明感」という個性かなと思いました。

「朝夏さん」、元「花男」の割に、キザっぽさを感じません。

太陽のような屈託のない明るさや爽やかさの方が印象的です。

 

少し異動前の時代へ話を戻すと、

その頃から新人公演で、「柚香さん」95期がじわじわ目立ってきておりました。

「望海さん」がブレイクするのは、ほんの少し先なものの、

「柚香さん」「望海さん」に比べると、「花男度」が低い印象の「朝夏さん」。

「芹香さん」93期が、2012年4月に花組へ異動してこられ、

「朝夏さん」は6月に宙組へ異動されました。

「芹香さん」が花組へ異動で来られても、学年が離れている(5期)ので、「朝夏さん」の異動は、余程早く、トップ就任させたかったのか!?

当時2番手の「壮一帆さん」も後に雪組へ異動され、「明日海さん」が花組へ異動で来られたりと、謎の多い人事で、さいたまんぬ的花組迷走時代です。

 

「芹香さん」も星組の「御曹司」。

花組に異動して来られた時、花組も似合うなぁと思ったものの、宙組へ異動されると、宙組にしっくりされてます。

「朝夏さん」と「芹香さん」の醸し出す雰囲気、明るさや爽やかさが似ています。

そして「大らかさ」と「透明感」。

 

 

お二人が似ていると感じた、「大らかさ」「明るさ」「爽やかさ」、そして異動した組に溶け込む「透明感」が、「宙組」に似合うと、なんとなく感じて、「宙組」への異動が腑に落ちました。

 

異動が多くなり、「組カラー」が薄まってきたように思えて、やっぱり「組カラー※」はあると思いました。

(※組カラー:その時のトップさんによって多少違っても、変わらない雰囲気)

そして、歴史が新しい「宙組」も「組カラー」が20年の間にできていると思いました。

 

「朝夏さん」については、ヅカ熱が低く、トップスター時代の舞台しか知りません。

ただ、記事を読み、改めて軌跡を追って、考えた結果、「宙組」が似合うトップスターさんだったなぁと思いました。

 

考えがまとまらず、時間がかかった割に、文章も短くまとまらず、長くなってしまいました。

最後までお読みいただいたなら、自己満足な文章にお付き合いいただき、ありがとうございます。

 

さいたまんぬ

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