「代表作」について~紅さんから思ったこと~
今回は、先に申し上げておきます。
「あくまで、個人的な意見ですので、偏っているのは、ご容赦ください。」
いきなり、出だしに書くなんて、まるで「誹謗中傷します」宣言をしているかのよう。
誤解です。
前置きが長くなり、本題までに力尽きて、誤解だけ与えないよう、先に書くことにしました。
「紅さんの代表作は?」
・・・・・・現時点では「スカーレットピンパーネルのパーシー??」
これまた先に申し上げますと、本命「うたかたの恋」を観ていないのです( ;∀;)。
前回「明日海さんの代表作」の記事で書きましたが、「紅さん」は、
・代表作がなくても「スター」と呼ばれる人
だと思います。
さて、「紅さん」について。
さいたまんぬは、「紅さん」には、思い入れがあります。
さいたまんぬの第4次宝塚ブームを起こしかけそうになったお方です。
さいたまんぬは、お財布事情により、原則、「大劇場観劇」のみです。
よって、バウホール公演は観劇回数が少なく、「非常時」でもある為、よく憶えています。
その数少ないバウ作品の1つが、
紅さん初主演「メイちゃんの執事」でした。
「紅さん」に、目が釘付けになったのは、『太王四神記IIのチェムチ役』。
肉眼で発見したという事はかなり良い席だったと思います。
舞台上手に、『超カッコイイ』人がいる°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
と、観劇後、プログラムでチェックし、お名前をインプット。
その後、「スカーレットピンパーネル」のDVDで、お姿を探しました。
さいたまんぬのお財布、今より、羽振りが良かったですね。
なので、新人公演「スカーレットピンパーネル」主演も後から知りました。
その時、自分の「華男役感度」の良さに酔い、新たなスター誕生に喜びました。
当時、職場の先輩に、ヅカファンの方がいました。
「ヅカ友ゼロ」と言いつつ、当時はおりました。
その方と、星組論を語り合い、
さいたまんぬは「紅さん♡」、先輩は「真風さん♡」でした。
ヅカファン歴も先輩なので、一応立てるべきと尊重し、お二人を見守ることにしました。
その後、
・「ロミオとジュリエット」で、よく分からない音程を残念に思う(失礼)
・「鳳稀さん」の美しさに浮気
と、やや、情熱が薄れかけてきた頃に、
紅さん初主演「メイちゃんの執事」↗↗↗で再浮上。
♡♡♡キタ━━━━(゚∀゚)━━━━♡♡♡
と、原作ファンだった事もあり、ポスターに釘付け。
迷いなく、観に行きました。
作品の内容には触れません 彡彡彡(TдT)彡彡彡ヒュルルル...
原作は「連載中」。
結末が非常に難しい作品で「連載中」だから、あれは仕方ないです。
ひたすら、「紅さん」の「ビジュアル再現度の高さ」、「美しさ」を堪能した作品でした。
そんな時、悲しい出来事がありました。
「真風さん♡」の先輩が亡くなりました。
同世代で若かっただけに、ショックでした。
それ以降、星組を観る時、
「真風さん」を見ると、先輩に「トップスター姿」を見て欲しかったなあ。
「真風さん」が活躍されると、「先輩は正しかったなぁ」と切なくなる。
でも「紅さん」の美しさは棄て難い。
柚希さん輝く星組が、「心の中に切なさが滲む組」となりました。
・・・予想通り前置きが長くなりました。
で、やはり美しい「紅さん」。
「ごぼう抜き」で、柚希さん時代に2番手まで一気に駆け上りました。
さいたまんぬの「紅さん」のツボは、「正統派の男役としての立ち姿の美しさ」です。
舞台写真で見ても、やはり「美しい」「麗しい」
すっとした「立ち姿が美しい」°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
しかし、劇団の「紅さん」推しは、「お笑い」に焦点を当てました。
気付けば、「コメディエンヌ」として、不動の地位を確立されておりました。
確かに、「紅さん」の「お笑い」は絶妙です。
同じく関西出身なのに、トップスター柚希さんは比較的、笑い系のアドリブは苦手と見えました。
3番手!?の「真風さん」もあまり笑い系を得意とはされておりませんでした。
そんなわけ?で、何の使命か、責任感か、お笑い部門を「紅さん」が一手に引き受けることになりました。
「笑い」を磨かなくても、もう充分なので、他を磨けばいいのに、長所を伸ばすことに決めたのか、周囲の期待を汲み取り、応えることにしたのか、分かりません。
気にせず、自分の理想の男役像を追究すればよいのですが、周囲への気遣いあふれるインタビュー記事を読むと、協調型の人柄が垣間見え、ご本人の理想の男役像については、資料不足です。(単に研究不足)
劇団は、将来のトップスター絶対候補に対して、「悪役」を充てず、「友人役」等を充てることで、「白い」イメージを保つ傾向が多いと、思う事があります。
あくまで、個人的な印象であり、偏見です。
なので、トップスター柚希さんに敵対する役は比較的少なかったと思います。
と書きつつ、「ロミオとジュリエットのティボルト役」など敵役もされてますね。
やはり、「コミカルな役」の方が印象に残ってる、つまり劇団の思惑は正しかったのでしょうか。
さいたまんぬが、2番手時代の「紅さん」で好きな役は、「オーシャンズ11のベネディクト(敵役)」です。
薄皮剥けた感がありました。
やがて、「北翔さん」時代が到来し、引き続き2番手を務める「紅さん」。
評判が良かった他の劇場作品を観ず、「大劇場公演」だけで、評価するのは、やはり、「紅さん」論を語る資格がはないです。
だから、極論に走りすぎなのは、ご容赦ください。
「紅さん」は「コメディエンヌ」としての芸を磨かれていきます。
「美しさ」とのギャップに、「ギャップ萌え」で、突き進まれました。
一般論で「理想の男性に求めるもの」の関西人の1位は「面白い人」です。
でも、さいたまんぬにとって、宝塚歌劇は、現実逃避する夢の世界。
素顔の時、「面白い人」は、好感度大です。
ただ、舞台上で、理想の男性像として観たい男役の姿は、
「面白い人」より「カッコイイ人」むしろ「真面目過ぎる位、誠実な人」
です。(あくまで、さいたまんぬの希望)
なので、「紅さん」の舞台は、面白い役を楽しみつつ、劇場の帰り道は、「立ち姿の美しい場面」を浮かべて、胸キュンしてます。
お披露目公演「スカーレットピンパーネルのパーシー」で、胸キュンした場面。
それは、肖像画を描いてもらう場面で、マルグリットが切なく歌っている時、パーシーが女性陣に囲まれて、椅子に座り、脚を組んで微笑んで会話している場面です。
(立ち姿ではなく、座り姿ですね)
そう、「紅さん」は、本来、「超正統派男役」血統の後継者と思うのです。
いつの時代を「星組らしい」というかは分かりません。
超正統派「紫苑ゆう」さん系。
「耽美派」でもいけると思います。
「お笑い」は封印しなくて構わないです。魅力的です。
でも、もし「正統派」路線を走られていたならば、かなり違うトップスターになっていたのではないかと思います。
2作目も、お芝居「ベルリン、我が愛」より、ショー「Bouquet de TAKARAZUKA」の「モンマルトル」の燕尾服での「立ち姿の美しさ」に圧倒されました。
タカラジェンヌは、元々、美の集団。
その中でも、「正統派男役としての美しさ」は際立ち、「お笑いレベル」より高いと思います。
「喜劇は難しい割に名作になりにくく、コスパが悪い」と以前書きました。
なので、「紅さん」は、おそらくお芝居が上手いと思います。
「美しさ」に注目、次に「笑い」に意識が向く為、「芝居」まで辿り着けない。
ただ、「お笑いセンス」の上手さが、他の方より目立ってしまったため、そちらの路線を走ることになってしまった、「喜劇の中に秘めた悲劇」。
なので、「紅さん」には、「大劇場公演」で「悲劇」を演じて欲しい。
星組のコスチュームプレイがめちゃくちゃ似合う「紅さん」。
だからこそ、「うたかたの恋」が「大劇場公演」にならなかった事に涙しました。
まだ、トップ就任2作品しか観ていないので、残りの作品に「悲劇」か「正統派」作品が上演されることを切望します。
「立ち姿の美しさ」を連発しましたが、「紅さん」は、以前小池先生が仰っていたように、「喋らない方がいい」は、的を得ています。
「喋りの上手さ」が突出して「美しさ」が隠れてしまう「悲劇」が起こるからです。
さいたまんぬの第2次宝塚ブームのスターさんに少しだけ被る「紅さん」。
なので、いろんな意味で「思い入れ」があります。
長くなりましたが、紅さんの代表作が、「悲劇正統派系」作品となる日が来るか、引き続き見守ります。
さいたまんぬ