月組「BADDY」東京宝塚劇場
眠らずしっかり観ました。
第一印象は、前回、夢うつつながらに抱いたものと変わらずでした。
最初の、愛希さんの登場は、もはやトップスターに見える貫禄とキラキラオーラ。
やはり、彼女はショースターですね。
あの方のダンスが好きなのですが、特に、時々見せるキレッキレの男役のような手足の使い方をしてる時が好きです。今回なら、ラインダンスの時でしょうか。
顔、小さくて、スタイル良くて、トップ在任6年目でしたっけ?
就任当初から変わらず、清潔感で透明感があって、色気やしっとり感はないのですが、それが彼女の魅力であり、さいたまんぬ的には好きです。
月組は、娘役さんが活躍しやすい土壌があり、恵まれてますね。
逆に、色気が滲み出まくる美弥さん、お芝居と雰囲気が似てましたが、独自の世界観を確立していて、いいですね。徹底ぶりに、もうどんどん追究していって欲しいです。
不思議なのは、前より女役は似合わなくなったなぁと。
女性的なフェロモン系(おねえ系)男役と女役は、やはり違うのですね。
独自の男役像を確立してきているからでしょうか。
「フェアリー系男役」って呼ばれる方々には、2パターンあります。
・男役にしては可愛らしいので少年っぽさが残っている成長途上の方
・中性的な男役で完成された方
美弥さんは、前者から、セクシー系の男役へと開花された感じがします。
もうフェアリー系ではないです。妖しい男役です。
月城さんは、3枚目役でしたが、芝居といい、柄に合ってなくて、役不足でちょっと割をくってました。新たな魅力の発見に繋がるので、意外なキャスティングを充てるのはいいです。ただ、コメディー面はそんな得意な感じもしないし、そちら方面を鍛える必要は、こちらの麗人に関しては、正統派スターなので、あえて必要ないと思うのですが。。
なんで、名前が「ポッキー」?分からずじまいでした。
王子様の暁さんは、髪型がちょっとへんてこでした。
可愛らしさがまだまだ似合うのが、複雑ですが、ダンスは愛希さんと並んでキレッキレで格好いいですね。
ダンスを踊っているときは、「ザ・男役」って感じです。
ターンもお見事で惚れ惚れしました。
早乙女さんは学年を感じさせない、若い王女様がお似合いで綺麗でした。
さて、珠城さん。
チョイ悪男がとても似合ってました。
髪型とスーツ姿が格好よくて、大柄なので、悪どもを率いてセンターで踊るとき、バランスがよく、しっかりトップに見えました!!
衣装の色も似合ってますね!!美弥さんも!!
歌は粗削りながら、堂々として、声量とハリが出てきて、次回のトートで鍛えられたら、化ける・・かも!?
良い意味で鈍感力があるのでしょうか?
萎縮せず、マイペースに、力をつけていってるのかな、ちょっと急かしたいですけど、在任期間が長ければ、いい男役に大成しそうですね~。
美弥さんと5学年違い?ですか、美弥さん、辞めずにいてくださいね。
愛希さんを失うのは、今の月組には大打撃必死です。
瀕死の白鳥状態ですが、瀕死の白鳥を踊れる方が去るので、美弥さん、申し訳ないですが、踊って下さい。
フィナーレのデュエットダンスも良かったです。
緊張感があって、対等な関係性のトップコンビを表していて、且つリフトができるのもいいです。
画期的なショー作品で賛否が分かれそうっぽく言われてましたが、確かに、宙組の20年前のショーを観た後だと、目新しさを感じますが、中途半端感はなく、立派なショー作品ですね。
芝居と違って、ショーは各スターさんの個性を見せるという点では、各スターさん、自分に役を近づけてましたし、さすが座付き作家さん、且つ上田先生、よく個人を分析してますね。珠城さんの魅力を引き出し、愛希さんと美弥さんの良さを最大限に魅せてました。
しかも、今の月組にぴったりだったのが、さすがです。
「ようわからんけど楽しい」ショーでしたが、それでいいですやん。
ショーの解釈は小難しいと、想像力に乏しいさいたまんぬには分からないので、結局、歌と踊りとビジュアルを楽しむことで満足します。
だから、「ショー」に求めるものを満たし、今の月組の体制に合っていて、楽しめたなら、大成功ですやん。
ショーに文学的解釈は求めてませんので、オッケーです。
ポップな作風に上田先生の引き出しは、ドラえもんのポケット並みで、益々好きになりました。ギャップ萌えですね。
スターは、元々の素質に、舞台数をこなしてセンター慣れするのが、良いと思います。愛希さんがまさに典型ですね。
珠城さんも、周囲のプレッシャーに負けず、せっかく若くして就任されたのだから、体力を活かして、頑張っていただきたいです。
あと一回は観たかったのですが、お財布と物理的に千秋楽近いし、無理ですね。。
あぁ、年間パスポートが欲しい。。
さいたまんぬ