『エリザベート2019年版』帝劇③:「ゾフィー」の最期(剣さん・涼風さん・香寿さん)
東宝版『エリザベート』は、
「ゾフィー」の散り際に、センターでソロ ♬(しかも台の上)がある。
さすが元宝塚トップスター様、魅せて下さり、涙を誘う(TmT)ウゥゥ・・・
「ゾフィー」の素の姿を垣間見る感じがして、好きな場面 (*゚▽゚)(*。_。)ウンウン
トリプルキャスト「剣さん」「涼風さん」「香寿さん」は、それぞれに魅力的。
個人の感想なのでご容赦ください。
「香寿さんゾフィー」の千秋楽を迎えた、現時点での印象です。
①「剣さんゾフィー」
「皇太后」よりは、普通にいそうな(失礼)「厳しい教育ママ」度が強い。
普通っぽさが、「ルドヴィカ」と姉妹関係に納得。
皇帝の自覚を持たせるべく、「厳格な母」であることに疑問を抱かない。
なので、息子が自分の元を去っていく最期は、
「皇帝とは、公的な立場を最優先にしなければならない、
それ故の厳しさが息子には伝わらなかった・・・」
嫁によって変わってしまった息子と、「お国大事」故の憂いと切なさで落胆。
「厳しい母」の愛が伝わらない、「無念の想い」が切ない「剣さんママ」(涙)
②「涼風さんゾフィー」
高貴な気品に色気まで漂うプライドが高い、美しく気高い「現役皇太后」。
息子LOVE故に「シシィ」への嫉妬も垣間見え、「対抗心」を感じる。
「このわたくしを納得させるような息子の嫁、皇后になってごらんなさい!!」
という「厳しさ」の中に「女」としての「ライバル心」を感じる・・
なので、
最期は「愛する息子が私の元から離れてしまった寂しさ」いっぱいで切ない(涙)
「涼風さん」は、美しく色気が漂っているので(しつこい)、
「エリザベート」でもいいんじゃね?と思った、涙のヒロイン力と、
舞台空間を掌握する存在感と、押し出しの強さで、
「センターオーラ」をつい発している、魅せる「涼風さんゾフィー」。
(「ママ」の呼称がしっくりこない)
③「香寿さんゾフィー」
過去のゾフィー役者からの個人的なイメージでは、この方がしっくりくる。
「剣さん」寄りの「厳しい母」でも、最期の歌う姿に、
「皇太后の仮面を被り、厳しくあり続けたのに、理解されず、
息子の心が離れていった、母親の寂しさ」を涙の中に感じた「香寿さんゾフィー」。
(皇太后であり母でもあるので「ゾフィー」)
個人的印象です。
どの「ゾフィー」も説得力があり、最期に共感を抱いてしまう「ゾフィー」。
次、観る時は、また違う印象を抱くかもしれません。
ラストの歌で一気に「ゾフィー」派(お付きの女官)になってしまう、
魅力的な「ゾフィー」です☆゚・*:.。.☆
さいたまんぬ