「お披露目公演」の魅力

「退団公演」ネタで、自分がしんみりしてしまったので、

「お披露目公演」の個人的魅力を挙げて、自分を盛り上げます。

 

その前に、

春は、初舞台生の口上とラインダンスがあり、

私が育てたわけでもないのですが、親の気分で涙します。

公演によって、出番に多少差はあるものの、「ラインダンス」がメイン。

 

新人公演と本公演(と代役)と個人レッスン.etcで、1つの舞台で、

目が回りそうな位、お忙しそうな、若手ジェンヌさんに比べて、

1つの舞台で、出番が「ラインダンス」と口上だけの舞台とお稽古。

(裏方でいろんな仕事をされていたり、精神的負担は変わらず大きいと思います。)

かなり表現は失礼ですが、

舞台だけ観たら、若手では「一番暇」そう。

そんなわけは当然なくて、

「ラインダンスだけ」なので、それに懸ける気合いを感じます。

(普段の公演も気合いは入っているので、「入魂度の違い」が正しいかも。)

 

私は、初舞台生のラインダンスで、目立った方を「左から〇番目」と憶えて、

「ル・サンク」で確認しても、結局分からないので、

「集団」を「1つ」にして観る場面です。

 

作品内だけでも、色々見所があるのに、

ラインダンスの「左から〇番目」が複数いると、アタマのメモは「容量オーバー」。

 

というわけで、「1つの集団の場面」ですが、

ジェンヌさんにとっては、難関の音楽学校合格から、2年間の厳しい生活を経て、

憧れの夢の舞台に立つ瞬間の場面。

初舞台生の「ラインダンス」は、その努力と鍛錬の日々の集大成。

1ヶ月間ひたすら練習した、他の公演では、場面の一つの「ラインダンス」。

それが、一年でもっとも、注目の場面の1つになる「ラインダンス」。

 

「集団」(〇〇期生)で評価される?場面。(「評価」は適切ではない表現)

自分だったら、泣いて踊りそうですが、

「満点の笑顔」を作っていて、さすが、舞台人。

ゴールのように見えますが、厳しい舞台の真のスタートラインの一列並び。

 

ご卒業を見送っても、

初舞台生の「ラインダンス」で、心機一転、気持ちが盛り上がります。

「お披露目公演」と共に「感動の見所」です。

 

話が脱線しました。

「お披露目公演」の演目は、割と何でもOKです。

強く思い入れのあった「トップスターさん」の退団後のお披露目公演は、

観るまでは、複雑な心境になっていた時もありました。

 

ヅカ熱が平熱より下がる時もありますが、

見過ごすと、後から後悔する(現在進行形)ので、観れる限り観ます。

 

観ることで、「新生〇組のはじまり」を感じて、心の整理がつきます。

作品も、全てとは言い切れないけれど(『エリザベート』『グランドホテル』)、

門出にふさわしい演目が多い気がします。

(『スカーレット・ピンパーネル』『天は赤い河のほとり』『SUPER VOYAGER!』)

・・・オリジナル作品の方が、「門出」を意識した作品が創られる良さはあります。

(オリジナル作品なら、「芝居」か「ショー」のどちらかで、必ず感じます。)

いずれにせよ、明るい未来への希望を感じる作品が、多い気がします。

 

「退団公演」では、退団される方が、個人的に「発光してる」と思う瞬間があります。

この「発光」は、「ジェンヌさん」としての舞台の最後の輝きなので、

これから始まる「お披露目公演」の輝きは、そこは敵わないです。

 

でも「初舞台生のラインダンス」の一列から、長い年月、ひたすら走り続けて、

その中で、選ばれたわずかの人しか立てない頂点に辿り着いた方。

フィナーレの大階段を降りてくる時の「トップスターさん」の笑顔は「眩しい」です。

応援していた方でなくても、感慨深いです。

降りてくる姿を見守るメンバーは、

新しい顔ぶれ(組替え)も割と多く、

同じ組なのに、雰囲気が違って見えて、

退団公演のような一致団結感は、あまり感じないこともあります。

でも、自然な一致団結感ではなく、

能動的に「一致団結して頑張ろう感」を感じます。

 

それが、自分も「頑張ろう」と前向きな気持ちになります。

段々、その「トップスターさん色」の組になるので、

「始まり」には、希望と同時に不安もありますが、

自分の日常を重ねて、「頑張ろう」と前向きな気持ちを舞台から与えてもらえるのが、

「お披露目公演」の良さです。

 

「退団公演」の後は、必ず「お披露目公演」があるので、

  ハマると、中々卒業できない、タカラヅカの魅力です。

  こちらも、「トップスターさん」で書きましたが、

「スターさん」の退団後の次の公演でも、感じます。

 

  さいたまんぬ

  


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