『ラブ・ネバー・ダイ』:感想⑥MY千秋楽~理屈なしで最後は感動!~
(。TωT)/゚・:*【作品の良さを心で実感したMY千秋楽】*:・゚\(TωT。)
最後まで、感想が変わり続けた作品。
というわけで、個人的感想なので、ご容赦ください。
先日観た3回目の感想、「頭で理解した感が滲み出てて理屈っぽい」
と、「MY千秋楽」を観て、改めて実感。
最後は・・・ドラマの展開にハラハラし、泣かされました(涙)。
「グスタフはこれからどうするの?」と、残っていた疑問も、
この終わり方でいいんだ、と納得 (*TーT)b
自分の中で、昇華(消化)され、心残りなく、感動の作品となりました。
同じ作品ですが、
キャストの人物像が違うので、
キャストの組み合わせによって、
作品の印象がガラッと変わりました。
作品自体を、3回目で、何となく理解したので、良さを感じた日が、MY千秋楽。
(遠回りしました。。)
「正解がない」と思ったWキャストの人物像。
(「鳳蘭さんマダム・ジリー」観たかった。)
「平原さん」「田代さん」は、1ヶ月前から、変化してました。
そして、3回目、ちょっと惜しい印象だった「石丸さんファントム」
ラストの組み合わせでは、「石丸さんファントム」、魅力的で良かったです!!
観た日のキャストは、
1回目:石丸さん・平原さん・田代さん・咲妃さん・香寿さん・熊谷俊輝さん
2回目:市村さん・濱田さん・小野田さん・夢咲さん・香寿さん・熊谷さん
3回目:石丸さん・濱田さん・小野田さん・夢咲さん・香寿さん・加藤憲史郎さん
ラスト:石丸さん・平原さん・田代さん・夢咲さん・香寿さん・大前優樹さん
振り返れば、似た組み合わせで観ています。
ざっくりキャストの感想です。(長いです)
①「石丸さんファントム」
やはり「市村さん」に比べて若いです。
「濱田さんクリスティーヌ」相手だと、「恋愛」(恋人のような愛)に見え、
「平原さん」相手だと「師匠」に見え、芸術を分かりあえる結びつきの絆が強く
見えました。(「敬愛」に見える。)
「小野田さんラウル」は強く、対等(「男」としてライバル)に見えたのに対して、
「田代さんラウル」は、「石丸さんファントム」に対して、劣等感と恐怖を抱いている
ように見えるので、
「ファントム」に、現役の「怪人」が垣間見えました。
「グスタフ」に対しても、息子への愛情よりは、「グスタフ」の持つ「音楽の才能」
に魅かれているように見えます。
なので、執着度がやや弱く見えました。
それが、ラストでは、効果的!
「怪人」は「息子」にどう接したらいいのか、戸惑うように見え、
「愛」を知らない「怪人」に説得力があり、感動のラストになりました。
「市村さん」は、「息子」として執着していたように見えました。
②「平原さんクリスティーヌ」
「濱田さん」に比べて、若く見えるので、「ファントム」が「師匠」に見えました。
(「濱田さん」だと「男女関係」で三角関係の恋愛ドラマに見えた。)
その分、二人は「音楽」を通した師弟愛に見え、「芸術」の絆の結びつきが強く、
二人しか分かりあえない世界=「芸術」で、「オペラ座の怪人」のイメージでした。
歌唱のクラシカル度が高くて、同じ印象の「田代さん」だと、初回の印象と同じく、
ミュージカルが「クラシック音楽風」に感じます。
より歌唱に磨きがかかり、「ソロ」を歌い上げる場面は、素晴らしいに尽きます。
客席が、舞台の観客と、錯覚してしまう・・・
③「田代さんラウル」
登場した瞬間から「ラウル子爵」の品が滲み出て、酒浸りの男には見えない・・・。
ただ、「神経質で苛立ってる男」(イライラして怒りっぽい)になってました。
それが、「音楽」を理解できない=「クリスティーヌ」の心を自分のものにできない
失望と劣等感から、成り果てた姿で、切なさが滲みまくり(切ない歌唱)
・・・「切ないラウル」の印象は、初回と変わらないです。
「石丸さんファントム」に対して、恐怖を抱き、怯えている様子がより強くなり、
「石丸さん」も高圧的なので、「男の対決」が「負け戦」に見えました・・・。
「賭け」は「クリスティーヌが歌うか歌わないか」。
なので、「クリスティーヌ」の見事な「歌唱」に、「敗北」で崩れ落ちる「ラウル」
切なすぎる (TmT)ウゥゥ・・・。
「平原さん」は純粋に「音楽」という芸術を愛しているように見えるので、
それが理解できない自分(ラウル)、「クリスティーヌ」への愛を感じます。
④「夢咲さんメグ」は、更に切なさとやりきれなさの感情が強くなり、ラスト爆発!!
報われない「メグ」には、同情するので、「ファントム」への怒りに納得。
やはり「メグ」と「ラウル」への共感度が個人的に高いです。
⑤「香寿さんマダム・ジリー」も「石丸さんファントム」に対しては、
尊敬しているけれど、同時に、同じ年代の関係(対等な関係)にも見え、
少し強い態度に出ているように見えました。
観る度に、強さが滲み出て、ミステリアスというよりは、苦労人に見えました。
⑥「大前さんグスタフ」
芝居は少し幼いと思ったのが、歌えば、超クリスタルボイスで、聞き惚れました。
まさに、「音楽の才能を受け継いだ少年」。
芝居は幼いと思ったものの、ラストに泣いたのは「グスタフ少年」の行動(芝居)。
個々の印象と、組み合わせでの印象で、魅力が違いました。其々に魅力的。
個人的には、今日の組み合わせは、共感度が高くて、泣きました。
ただ、やっと作品が理解できて、共鳴したのかもしれません。
1ヶ月前に抱いた作品に対する評価が全然違うし、
「濱田さん」も共感度が高く、
「小野田さん」も強さが印象的でした(新たに今後要チェックな方)。
というわけで、
キャストが素晴らしく、美しい音楽と結末にも納得できて、作品にも自分にも満足!
リピートして良かったと、強く思いました。
再演されたら・・・観ると思います(つまり、良かった!)。
さいたまんぬ