『ラブ・ネバー・ダイ』:感想④役替わり「クリスティーヌ」(濱田さん、平原さん)、香寿さん「マダム・ジリー」

現時点での個人的な感想なのでご容赦ください。

 

「クリスティーヌ」のWキャストは、割とイメージ通りでした。

観た順番が、個人的に良かったと思いました。

「平原さんクリスティーヌ」

 若々しいため、母親にしては少し若め。(母親としての愛情深さは感じる)

 ただ、音楽への愛を語る時、『オペラ座の怪人』当時の面影が失われていない様子。

 瞳がキラキラ輝く辺り、母親になっても、少女の頃のときめきを持っている感じ。

 

「濱田さんクリスティーヌ」

 大人っぽいため、母親であることがしっくりし、10年の歳月の流れを感じ、

 「ラウル」との夫婦間の溝、心に封印したはずの「ファントム」への音楽以上の「愛」

 に、再び葛藤する心理描写に、説得力を感じたので、個人的に割と共感できる。

 『ファントム』との年齢差もあまり違和感を感じないため、二人の間の「愛」に、

 納得しやすい。

 (歳が離れて見えたら、個人的に「ファントム」が「ストーカーおじさん」に見えてしまう。)

 

 この作品を「人間ドラマ」として見えてしまった場合、

  「濱田さん」の方が、葛藤する心情が滲み出ていて、共感しやすかったです。

 だから、2回目に、「濱田さんクリスティーヌ」を観たことで、

 「クリスティーヌ」の「音楽」に対する「愛」=「ファントムへの愛」に、

 納得できる部分がありました。

 「クリスティーヌの音楽への愛」は想像できない位大きくて、「ファントム」とは、 

 お互いに共感しあえる印象。

 

 オペラ座の「プリマドンナ」として活躍しているので、圧巻の「歌唱」は前提。

 芝居中と、「劇中歌」の歌唱は、お二人共、さすがでした。

 ただ、個人的には、「劇中歌」だと、

 「平原さん」の「歌唱」がほんの少し「オペラ感が弱くなる」・・けど、上手い!!

 なので、

 「ポップス界の歌姫が、見事クラシカルな歌唱を歌い上げられた~w(゚o゚*)w」

 と、拍手喝采しました。(気のせいか、客席も拍手が大きかった)

 

 「濱田さん」だと個人的に、「見事に歌われるだろうな」と思ってしまうので、

 期待を裏切らない歌唱に拍手 (゚∇゚*)(。。*)ウンウン

 (とはいえ、「オペラ感」より、クラシカルな中にも「ミュージカル感」を感じた)

  

 『メリー・ポピンズ』でも、Wキャストだったお二人。

 徐々に、「平原さん」の「芝居」が良くなっている印象を受けます。

   (上から目線で失礼)

 

 「歌唱」については、お二人共、素晴らしい (゚∇゚*)(。。*)ウンウン

   なので、「愛」に苦悩する芝居の深さが、お二人の違い。

 「濱田さん」の方が、芝居に、現実味を帯びていて、苦悩が滲み出ていた分、

   共感できて好きでした。(母親としての葛藤が伝わりやすかった。)

 

  あくまで、個人的第一印象です。

 

 「10年後設定」なので、ベテラン「ファントム」を「恋愛」対象として、

 三角関係が絡む話なので、「大人」な方がしっくりくる「演者の芝居」。

 

 というわけで、「香寿さんマダム・ジリー」ですら「市村さんファントム」だと、

 若く感じてしまいます。

 「メグ」の母親としては、違和感がなく、迫力もある・・・

  ただ、「ファントム」に対する思い入れの深さがとても強く、尊敬して尽くす役。

  関係性と存在自体の「ミステリアス感」が、「香寿さん」だけ観ても、個人的には

 分からなかったです。

  なので「鳳蘭さん」は、「市村さん」と対峙できそうだし、なんだかすごそうなので観てみたい。

 

 ここが、『オペラ座の怪人』への思い入れの強さ(愛)で、感じ方が変わりそう

 と思い、私は・・・出直した方が良さそうと思いました。

 

 外観上は、大劇場より小劇場向けの「人間ドラマ」な作品。

   でも、音楽から、役者は、ハイレベルの実力を要求される、密度の高い作品でした。

 

 『ファントム』については、やはり「市村さんファントム」=「ファントム」

 に見え、色々な面で印象的で素晴らしかったです。

 「石丸さんファントム」は、「想定外のディープインパクト」が未だに残っていて、 

 ぶっ飛んだことや、初観劇だったので、

 他のキャストに比べて、感想が書けない・・・

 

  というわけで、主役『ファントム』の感想は、「市村さんファントム」になりそう。

 

  個人的自己満足な備忘録なので、ご容赦ください。(再度)

 

さいたまんぬ


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