『ラブ・ネバー・ダイ』:感想③役替わり「ラウル」(田代さん、小野田さん)

このWキャストは、個人的に贔屓目が入ると、思いました。

観る前の印象とテンション。

「田代さん」前から気になって注目中。惚れ惚れする歌唱と品が漂う感じが

       とても好き。

       ただ、見た目がほっそり、ノーブル感と知的さが漂うからか、

       私の観た役は割と同じ系統が多い。(爽やかな青年)。

       演技が、個人的ツボあと一歩感のため、応援中。

       そこに『マリー・アントワネット』フェルセン役が、ハマりまくり、

       演技もいい感じで少し違っていたので、超上方修正され、「推し」。

       歌唱がとても魅力的なのに、見た目と芝居!?のせいからか、

       大きい役(『レミゼ』マリウス!)や主演が回ってこない

       もどかしさを勝手に抱いている。(失礼。上から目線もついでに失礼します。)

       でも、とても好きなので、今後「芝居」に期待と注目のお方。

 

「小野田さん」:オーディション制の『メリー・ポピンズ』にも出演されていた方。

        『レミゼ』は「アンジョルラス」役で今度ご出演。

        『メリー~』は、3枚目脇役過ぎて、インパクトが残らず。

        チラシの写真(『レミゼ』も同様)では、そんなにイケメンにも見えな

        い(失礼)。だから実力がすごいと思われる。(失礼)

        (個人的に『レミゼ』出演者は注目株になる)

        なので、気になっているお方。

       

現時点での個人的な感想なのでご容赦ください。(失礼な発言もごめんなさい)
ネタバレが少しあります。そこに触れないと感想が書けないです。

理解力が低いので、感想の前に、「ラウル」の人物像についての個人的解釈から。

【 作品での「ラウル」の位置付け 】

 「クリスティーヌ」は結婚後も、パリ・オペラ座で「プリマドンナ」として活躍する

  一方、「ラウル」はギャンブルで多額の借金を作ってしまう(ついでに酒浸り)。

 「コニーアイランド」へ来たのは、コンサートに出演するため(借金返済目的)

   酒浸りで荒れているものの、息子「グスタフ」と、

   何より「クリスティーヌ」の事を愛している。

   愛する人を幸せにできない自己嫌悪と心の葛藤から、より酒浸り。

 (愛する人は「音楽」を愛しているけど、その理解(共感)が「ファントム」程、

   できない(音楽への理解があまりない)。「ファントム」への劣等感あり!?

   荒れた原因は「ファントム」と「クリスティーヌ」の見えない絆(音楽と愛)??

 

     作品のキーパーソンは、息子グスタフ !!(゚ロ゚屮)屮

  これが個人的に「人間ドラマ」に見えた理由。

 

 「ファントム」の作る「音楽」と、作品全体に流れる音楽の「差」が、

 あまり分からなかった私。

(曲調の差ではなく、ファントムの「音楽」は「超素晴らしい!!」メロディ

 だから、「ラウル」の気持ちに割と共感してしまう。

  (ラウル、音楽の素晴らしさがあまり分からない、と自己申告)

  (二人は幼馴染で、オペラ座での再会は偶然で、二人の愛は、音楽とはあまり深く関係なさそう)

 

 夫婦の関係性を『ファントム』によって忘れていたので、カッコ内に驚いた。

 だから『オペラ座の怪人』の知識不足を実感。

    観た当時、「ラウル」は、「王子様」に見えていたので、

    今回の設定にはショックを受けました。Σ( ̄ロ ̄lll) 

 

 というわけで、「ラウル」は、

 ・「クリスティーヌ」への愛と、今の(情けない)姿に自己嫌悪(自暴自棄)。

 ・「ファントム」との三角関係での対決。

 

 ・・・少ない。

 主要キャストの割に、出番(歌)少ない。

 

観た順番で感想を書きます。

【田代さんラウル】

 登場した時から、品があり「ラウル子爵」に納得。

   ギャンブルで借金を作った酒浸り男に見えない・・・。

   退廃した雰囲気も漂いが弱い・・・。

   かなり普通の人で、芝居が進むにつれて、どんどんいい人に見えてくる。

 演技は、『マリー・アントワネット』に引き続き、いい感じではある⤴

 (ただ、知的感が強く漂うのが、今回の役では邪魔!?

 子持ちのパパにもあまり見えない(見た目が若く、パパの包容力が弱い)。

 それだけに、「クリスティーヌ」への愛を切なく想う辺りに、共感を抱いてしまう。

 その気持ちが、ラストで特に強く感じてしまう。

 ホントに借金男だったの!?いい人やん・・・(TmT)ウゥゥ・・・

 ⇒ そう思う程、「クリスティーヌ」に共感を抱きにくくなる・・・

 

【小野田さんラウル】

 登場した時から、品があるので「ラウル子爵」に納得。

 退廃した雰囲気を漂わせている。

 酒浸りの中でも、「クリスティーヌ」への愛を感じ、自分が彼女を幸せにできない

 故の葛藤感が伝わる。

 見た目も大人っぽく、「父親」にも違和感なし。

 借金男だったのかもなぁと思わせ、改心して、「クリスティーヌ」への愛を貫く

 意志を感じる。

 

 お二人の「芝居」の違いと印象は、現時点での個人的感想です。

 このお二人の違いは、子爵から借金男になった「退廃感の漂い度」と「父親度」

 かなと、思いました。

 

 腐っても「子爵」の品を感じさせる辺り、お二人は上手い。

 ただ、元々そういう雰囲気が漂う「田代さん」とフィルターなしの「小野田さん」

  「芝居の上手さ」かどうかは、分かりにくい。(特に「田代さん」)

 

 お二人共「クリスティーヌ」への「深い愛」を感じ、切なさを滲ませる辺りは、

 同じ位で、共感度が高い。

 ただ、「ファントム」と対峙した時、ベテラン「ファントム」に対して、

 対峙していて、迫力があり、緊迫した場面に、見応えをより感じたのが、

 個人的には「小野田さん」。

 体格からも堂々とした、風格があり、見た目大人なので、力強い。

 「市村さんファントム」の迫力に、負けずに渡り合える強さ。

    父親役も違和感がないです。そこが「小野田さん、すごい・・・」と思いました。

 

 ラストの場面は、「ラウル」の愛をものすごく感じますが、

  「田代さん」だと、借金男に見えない分、より「切なく」感じて気の毒な「ラウル」

 に見えました。

  「ファントム」への嫉妬や葛藤に悩むけれど、

 心が少し弱かった、優しい「田代さんラウル」。

 芯の強さを感じた「小野田さんラウル」。

 

  「歌唱」は、お二人共、素晴らしく魅力的なので、「芝居」「漂う雰囲気」の差。

 個人的一番の見所は、「ファントム」との賭けをする「歌対決」!

 声量も歌唱も同じ位魅力的なので、やはり体格(見た目)と滲み出る強さの違い!?

 

 個人的に、説得力を感じて好みだったのは・・・「小野田さんラウル」。

 「田代さん」だと「若造め」という「ファントム」の心の声が聞こえる感じ(失礼)

 

 さいたまんぬ、「田代さん」贔屓なので、ここ、すごく複雑。

 なので、自分に言い聞かせたり、「クリスティーヌ」により共感を抱かなくなる

 ため、「あっ、贔屓目入ってる」と自覚しました。

 

 ただ、「クリスティーヌ」への愛や心の葛藤は、同じ位滲み出ているお二人。

 話の展開からも、お二人の「ラウル」に、共感しました。

 

 お二人がそこまで、ギャンブル男に見えないノーブル感は、設定上!?

 「子爵」なだけに、その加減が、よく分からなかったです。

 

 「小野田さんラウル」には、大人な雰囲気と迫力に魅了されました。

 「クリスティーヌ」「ファントム」役のWキャストは、年齢差を感じます。

   なので、「クリスティーヌ」の雰囲気と演技の印象が割と違いました。

  「大人」な「濱田さんクリスティーヌ」で「小野田さんラウル」を見たので、

 しっくりきました。(しかも、更に大人な「市村さんファントム」)。

 

  「若い平原さんクリスティーヌ」で「田代さんラウル」を見たので、

    若い夫婦に見えた辺り、夫婦関係で、キャストのバランスは合ってる気がしました。

 

  最初に観た方をベースに、2回目を観るので、やっぱりもう1回観たいと思う・・・

 「小野田さん」一気に、頭に「推し」が入ったので、お二人を偏愛なく観れそう。

 (帰宅して、最初に調べました・・・ええ男やねん。)

 (『メリー・ポピンズ』の「小野田さん」の役は、おとぼけキャラ。

  魅力を堪能するにはちょっと違う魅力の方向性。)

 

 初観劇の現時点での印象です。

 なので、変わると思います。

 

 さいたまんぬ


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