雪組『ファントム』大劇場④~「真彩さん」の歌唱と「真彩さんクリスティーヌ」に思う~

個人的感想なのでご容赦ください。

(部分的に辛口かもしれないので。)

 

「真彩さん」の歌唱は素晴らしいですが、特に「攻め」の表現力(自己アピール)が上手い方だなぁと思いました☆゚・*:.。.☆。

押し出しの強さで「持ち味」だと思います。

「役」によっては、すごく魅力的 (*゚▽゚ノノ゙☆

 

ただ、「クリスティーヌ」役の「2幕」で、必要な「母性愛」の表現力を伴う歌唱や演技(相手を包み込むような包容力)は、あまり合わないかな!?

と思いました。

ただ、そういう役柄な気もするので、少しよぎった個人的感想です。

 

 「カルロッタ」役は見事に歌い上げそうだけど、「ベラドーヴァ」の歌は難しそう。

 「きつい」訳ではありません。

「歌唱」が、「華やか」であって、「儚げ」ではない感じ。

 

そもそも「クリスティーヌ」は、「儚げ」ではないです。

優しいイメージなので、「2幕」の「クリスティーヌ違和感」に対する「謎」です。

「歌唱力」が高い方なだけに感じてしまうのは、贅沢なぼやきです。

 

「天真爛漫」な印象で明るい感じが似合う方です。

ただ、『ひかりふる路』の冒頭、「暗めの曲」ですが、見事に歌われていました。

割と、能動的な歌詞の歌。

なので「攻め」の歌唱!?

表現が難しいですが、包容力溢れる歌唱ではない感じ。

歌唱力がある方なだけに、「クリスティーヌ」の人物像を考えさせられます。

 

昨日、「真彩さんクリスティーヌ」を観て、思いました。

 

「真彩さん」の「歌唱」は、ハリがあり、高音域も軽々と見事です(*゚▽゚ノノ゙☆

「1幕」の「真彩さん」は、魅力的 ハ(^▽^*) ♪

オペラ座」の向かいにある団員たちの集まる場所で、披露する歌唱は、もう圧巻!!

(華やかなオペラの曲目)

 

オペラ座」で歌うことを夢見て歌う時も、「クリスティーヌ」の、希望に満ちた気持ちが伝わってきます☆゚・*:.。.☆

「真彩さん」の歌唱が、役に合っていて魅力的☆彡

 

「真彩さん」ご本人を知らないです。

個人的に、能動的な気持ち(前向き)の「歌」の時、とても魅力を感じます。

 

「2幕」で、

「キャリエール」から「エリックの顔を見ないと、本来の彼を理解できない」

と忠告を受けても、聞き入れないです。

「エリック」に「仮面を外した貴方が見たい」と切々と歌います。

「私は、あなたを、音楽を通じて、理解してるから~」みたいな歌詞です。

その「歌声」はとても美しいです。

「エリック」が仮面外してしまう気持ちも分かります。

(「エリック」世間知らず・・・自分のことは棚におきます)

 

ただ、前述した「1幕の歌唱」より、「魅力」度は、個人的に低め(真彩さん比)。

「エリックへの大きな愛(母性愛と包容力)」が不足していた事は、結果論です。

仕方ないです。

 

この時、「真彩さんクリスティーヌ」は、歌詞どおり、「エリック」に「愛」を感じて、全て受け容れる覚悟を伝えていたと思います。

ただ、あともう一押し欲しい感じ(物足りない)。(贅沢!?)

 

「仮面を外した素顔が見たい」が勝ってる感じ。

「演技」に「全てを受け容れる覚悟の母性愛」は、少し感じないです。

でも、美しい歌唱です(フォローと強調)。

なので、「エリック」が仮面を外した時に叫んで逃げても、意外性はないです。

 (ひどいとは思います (TmT)ウゥゥ・・・)

 

ラスト直前の場面で、「クリスティーヌ」は哀しげに歌います。

「もう一度あなたに会えたとしたら、私は全てを受け容れたい~」(概要)

この歌唱には、しんみりします。(とはいえ「エリック」同情が勝っているので微妙)

「クリスティーヌ」は、自分の行為を後悔しています。

・・・やはり能動的な感情。

 

「歌唱」より、「演技」に説得力が欠けていたのか、分からないです。

そもそも、「そういう設定」の役です。

ただ、劇中での歌唱は「演技」も加わるので、「持ち味」が勝ってしまった!?

もう少し、「演技」で「印象」が変わりそうな「クリスティーヌ」・・・

でも、若い頃の「キャリエール」も「エリック」の顔を見て、絶叫してたしなぁ。。

やはり、あれで、合ってるのかなぁ。

 

というわけで、個人的に「真彩さん」の「歌唱」は、

能動的な気持ちの歌の時、美しい歌唱に感情が乗り、より魅力的に感じます。

 

「1幕」はとても魅力的。

しつこいですが、「歌唱力」は素晴らしいです!!

それだけに、「2幕」の「クリスティーヌ」が共感しにくいのは、

「役の設定(脚本)」のせいだと思う一方で、

「演技」(と「持ち味」)が若干入ってる気もする「真彩さんクリスティーヌ」。

 

皮肉なのが、

共感できない「クリスティーヌ」ほど、

「エリック」の悲哀と「いい人さ」に共感度が増し、

「キャリエール」の良さも引き立つ。

 

「フィリップ伯爵」の株が上がる程、

「クリスティーヌ」の心が揺れ(ここ共感!)、「エリック」への愛が薄まる印象。

・・・「クリスティーヌ」役は難しい。

 

私が観た時点での感想なので、ご容赦ください。

演技は、日々変わっていくので、次に観たら、全く違う感想を言うかもしれません。

 

さいたまんぬ

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