宙組公演『異人たちのルネサンス』感想①~日ごと笑顔が出てきた印象の「星風さん」次第の作品~
ネタバレがありますので、ご了承ください。
本日MY観劇千秋楽。
帰省中、観ていた割に、感想が中々書けなかったのは、
これまで書いた内容(「カテリーナの謎」・「なつさん」が分からない)に時間を取られていたからではなく、感想が定まらない、適切な表現が見つからないからです。
ついでに「もう少し〇〇だったらいいのになぁ」が同時に頭をよぎってしまう。
せっかく観たので、現時点での感想を備忘録として書き残す事にしました。
個人的な感想なのでご容赦ください。
個人的な謎・・「星風さん」が頑なにこだわる「罪意識」
3回観た辺りから、謎も解けたと同時に、「星風さん」の演技が変わり始め、しっくりきて、よくなりました。
1回目観た時、「星風さん」表情が暗く、「微笑」どころか、目がすわっていて虚ろ。
「歌唱」も前回より、ハリがない・・・。
「日本物ショー」も同様の印象で、前回の公演に比べて精彩がない!?
「役柄」それとも「体調悪い」?の疑問から入りました。
金曜日(3回目)観た時から笑顔が見え始めました。
昨日「笑顔に確信」を持てたので「星風さんカテリーナ」像の印象ができました。
「歌唱」も日に日に、ハリと透明感を増してきました°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
個人的な印象です。
一貫して「笑顔なし」で暗い表情を浮かべていた初観劇日。
顔つきも、イマイチ・・・。
「役」に説得力がなく、「芸術品のような美しさ」と皆が称えることに首をかしげる。
魅力的で笑顔を浮かべ始めてからは、「真風さんレオナルド」が見たいと願い、「モナリザ」を微笑をたたえた構図で描いたことに説得力がありました。
日に日に、本来の「星風さんらしいチャーミングな笑顔」が見られるようになると、役が「充て書き」に見えて、「星風さんカテリーナ」魅力的☆゚・*:.。.☆
訳も分からないまま、強引にグイド司教に「修道院」から連れ出され、ロレンツォに貢がれた心の傷。
「愛人」とはいえ、「修道院」から連れ出された「純真で少女のような心を内に秘めている」設定が似合ってます。
「純真な心」のまま、籠の中に閉じ込められた鳥のように、愛でられつつも、植え付けられた罪意識と恐怖で、籠から抜け出すなんて考えも及ばず、ただ生きるだけ。
脆くて繊細な印象。
野心とは無縁で、「少女の心」を持ったまま、心を閉ざしている・・・権力者の「愛人」の印象は野心家で色気滲ませてる大人っぽさがあるイメージですが、「カテリーナ」の設定は「星風さん」に合わせてあり、違和感がないです。
唯一の違和感が、「宝石のように美しい」「本来の笑顔を取り戻した」点。
・・ここ数日で、笑顔が見えるようになり、解決です(゚∇゚*)(。。*)ウンウン。
「星風さんカテリーナ」、常に不安と闇を抱え、本来の笑顔を隠して、怯えている様子を、絶妙な表情で表している!
しかも、表情を巧みに使い分けているというよりは、等身大の自然な演技でぴったり。
①思わず守ってあげたくなる(真風さんレオナルド)
②独占していじりたくなる(芹香さんロレンツォ)
③操りやすい純真さ(愛月さんグイド司教)
④美しさに魅了される(桜木さんジュリアーノ):桜木さんも若く見えますが、兄の「愛人」に懸想する役も相手「カテリーナ」が少女のようなので、説得力あり。
思わず構いたくなる感で、①から④”宙組トップ4”の愛を独占するのもうなずけます。
(③は打算あり)
さいたまんぬ、この作品を観て、「多少不幸でもカテリーナになりたい!」と思った、羨ましすぎるイケメン男子の愛を独占するカテリーナヾ(≧∇≦)ノ"***
ロレンツォの妻、「純矢さんクラリーチェ」は、政治力にも長け、政略結婚と割り切っている女性。
嫉妬していても、ライバルにはなりません。
「宝石のような美貌」と絶賛で称えられる美貌の表現が、可憐で愛らしさが強めの「星風さん」に少し合わないものの、それ以外はいい感じ (*`д´)b
あらすじに、レオナルドと再会した時、
「美しく成長した彼女の眼に浮かぶのは心を閉ざすかのような謎めいた微笑だった。」
とあります。
「笑顔を浮かべてないよ~」の「ツッコミ」から入り、レオナルドと徐々に打ち解けていく内に浮かべるようになる微笑・・・。
「別人のように、笑顔を失った人形のような彼女だった」的な表現の方がいいです。。
というわけで、カテリーナがどう見えるか、「手に入れたくなるような女」であるかどうかが、作品に説得力をもたせるキーパーソン。
一見、彼女への「充て書き」のように見えたので、演じやすいだろうと思えたのが、初観劇で「微笑がない Σ( ̄ロ ̄lll)・・・最後まで続く印象」だったので、イマイチしっくりこない作品と役柄と思いました。
でも、生の舞台で、まだ開幕したてだし様子見・・・で期待どおり、「星風さんカテリーナ」が笑顔を取り戻し、作品に説得力が出てきました (゚∇゚*)(。。*)ウンウン 。
「日本物ショー」の「玉藻前役」は、「謎めいて、妖艶な笑みを時折見せる」程度がミステリアスでいい感じ。こちらも、日ごと、妖しげな笑みを浮かべ始めてました。
今回宙組公演、「芝居」と「ショー」が似た感じと言いましたが、「星風さん」の役は正反対の魅力で、且つそれが肝となる「キーパーソン」。
「おいしい役」でライバルなしです。
まだまだ成長しそうな、「星風さん」。
彼女が魅力的になるほど、作品が面白くなる重要な役柄です。
「芝居をひきずった感のあるフィナーレ」のトリを「星風さん」で観られなかったのは残念ですが、ご快復をお祈りします。
さいたまんぬ