宙組『異人たちのルネサンス』感想⑤~個人的・最優秀助演女優賞と優秀助演女優賞~

今週は、波乱万丈なニュースが多くて、観劇してた日々が随分前のよう。。

忘れない内に書かなければと思いつつ、忘れないであろう、名演技者たち。

先に、述べると「愛月さん」ではないです。

すごく上手くて、この方なしには、この作品の芝居が成り立たないのは事実。

ただ、役柄が想定内であることと、屈折した内面が深く描かれておらず、「謎」な人物止まりで、心打たれる演技とは少し違いました。

(個人的感想です)

「愛月さん」は『白鷺の城』の「松本悠里理事様」との場面の方に軍配上がります

でも「グイド司教」、陰で操る裏ボス度は素晴らしかったです(*`д´)bマカシトキィ!

 

で、少ない個性的なキャストの中で、個人的に心に残ったお二人。

ネタバレありです。

 

最優秀助演女優賞は、

(* ̄∇ ̄)/゚・:*【純矢さんクラリーチェ】*:・゚\( ̄∇ ̄*)

 

この方が登場する場面は、ついオペラグラスで「表情ガン見」してました。

台詞より、表情で語ってる・・・素晴らしい(*TーT)b

顔に感情を出さない方が、ホンモノの賢妻と思いつつ、芝居なので、そこ、考えない。

ラストの場面が分かりやすく印象的でした。

ロレンツォとの結婚は、政略結婚?と割り切って、「愛人」の存在は公認してます。

「愛がない」のも承知してます。

「私の方が正妻よ。」と、女性的な嫉妬で「愛人」いじめに尽力せず、権力者の妻としての役割を忠実に果たしてます。

政治家(権力者)の妻らしいふるまいで、駆引き上手なため、気は強い。

そんな自分の立場に心から納得できる人・・・あまりいないと思う。

その「心の葛藤」が表情に出てます。

「ロレンツォ」自体、政治的手腕がある人なので、自分の本音は見せない人。

弱音を吐くような人物に見えない、自信満々「俺様度」高くて、それが魅力的。

「愛人カテリーナ」も、「愛」より「美しい芸術品」として手に入れた「モノ」扱い。

それを、「純矢さんクラリーチェ」は分かってそうです。

だから、ほぼ平静でいるのかも。(カトリーヌの愛鳥は・・・涙)

 

「純矢さんクラリーチェ」は、夫ロレンツォの事を理解していると思いつつ、時々、

「この人は何を思ってるのかしら」

「どこまで(権力・野心で)昇りつめるのかしら・・・怖い男」

夫を時々「理解できない恐ろしい男」と思いつつも、権力者としての魅力に付いていく。

この人についていけばまぁ間違いないんだろな、と思いつつ、疑惑の目を向けてます。

心酔してはいないけど、認めざるを得ない、人を惹きつける魅力が、恐ろしい男。

そんな目で、「ロレンツォ」を見てるのは「クラリーチェ」だけ。

 

要らん事言うと、「ロレンツォ」がそんな男を全うしてくれたら説得力があるのに、脚本上?「カテリーナ」をやたら追っかけたりするので、人物像がぶれる。。。

 

話を戻して、「クラリーチェ」の魅力の最も分かりやすいラストの場面。

①新しい愛人と踊ってる時、目を合わさないで、平静さを保ってます。

でも、時々、チラ見してる・・・その「チラ見」がいい (*TーT)b

女として、嫉妬心はあるけど、プライドがそれを表に出すのを許さない。

加えて、権力者の妻としての品格を優先して、自制心を保ってる感じ w(*゚o゚*)wスゴイッ!!

 

②「乾杯」とロレンツォの祝杯の音頭で、皆がグラスを傾けて、飲む場面。

祝杯の前に一言話すロレンツォの言葉に、「末恐ろしい男」と目を見開き、我にかえって、(思うところがありそうな感じで)グイっと飲むのが、またかっこいい d(≧▽≦*) !!

 

③終盤、「真風さんレオナルド」が「ロレンツォと周囲の人々」に対して、「愛」を語る場面。

聞き入る様子に、心当たりあるし、いいとこ突いてるね~という表情で、レオナルドを見つめているお方はやはり「クラリーチェ」。

周囲は、まぁ、事情を知らないこともあり、興味なさげで、きょとんとしてます。

「クラリーチェ」はその後、夫の反応を窺うべく「ロレンツォ」に視線をうつします。

・・・すごい役者、惚れました !(゚∇゚ノノ"☆(゚∇゚ノノ"☆(゚∇゚ノノ"☆

 

今回、「愛月さん」(と個人的に最初「星風さん」)を除いて、分かりやすい人物像。

それだけに、複雑な内心を抱えている「クラリーチェ」の芝居が際立って見えました。

「専科」へ行かれても充分な実力ですが、もはや「宙組」には欠かせないお方です。

 

優秀助演女優賞は、
(* ̄∇ ̄)/゚・:*【天彩さんサライ】*:・゚\( ̄∇ ̄*) 

 

買収される時に浮かべる表情、はっとする表情、「目力」強し!!

幼少期から苦労してきた故に、ずるいことはしても、根はやさしくて、段々レオナルドを慕うようになり、彼のために必死になる姿が、白熱の演技で、心打たれました。

「星風さん」のラストの演技と共に、その場面で舞台袖にいる、この方の涙の演技も印象的でした。

「子役」の涙は、泣かせる・・・ずるい (TmT)ウゥゥ・・・。

「クラリーチェ」とは反対に、「動」の演技で、活き活きしていて印象的でした。

 

「表情」の見所は、個人的に「星風さん」含めて、娘役さん3名が、ツボでした。

 (あと、「桜木さん」)

個人的感想なので、ご容赦ください。

 

さいたまんぬ

 

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