稽古場キャストボイスに思う~「今の月組だからこそ・・」の真意~
言葉尻を捕らえて、小言を言ってすみません。
本日の時点で「稽古場キャストボイス」に登場されている6名の内、3名が
「今の月組だからこそできる」
「今の月組のメンバーで創り上げる」
といった言葉を使われております。
その心の内を、
「配役がスターさんにピッタリハマっている今の月組メンバーだからこそ上演できる」
というよりは、
「違和感のあるキャストに見えるかもしれないけど、それでも上演するからには、意外性の良さで勝負するで!」
と感じてしまうのは、うがった見方でしょうか・・!?
言葉通り素直に、
「愛希さんや組長さんが退団され、このメンバーで一緒に舞台を作るのは最後」
・・・感慨深さが滲み出ている (TmT) (涙)
と、受け取らないのは、ひねくれてる!?
さらに、
「他にも、(発表されていない)退団者がいらっしゃる!?」
までは、考えすぎでしょうか!?
しかし、「月組」は3度目の上演で、実は過去最多。
歴代の公演は以下のとおりです。
初演1996年雪組公演「トート:一路真輝」「エリザベート:花總まり」
再演①1996年星組公演「トート:麻路さき」「エリザベート:白城あやか」
再演②1998年宙組公演「トート:姿月あさと」「エリザベート:花總まり」
再演③2002年花組公演「トート:春野寿美礼」「エリザベート:大鳥れい」
再演④2005年月組公演「トート:彩輝直」「エリザベート:瀬奈じゅん」
再演⑤2007年雪組公演「トート:水夏希」「エリザベート:白羽ゆり」
再演⑥2009年月組公演「トート:瀬奈じゅん」「エリザベート:凪七瑠海」
再演⑦2014年花組公演「トート:明日海りお」「エリザベート:蘭乃はな」
再演⑧2016年宙組公演「トート:朝夏まなと」「エリザベート:実咲凜音」
再演⑨2018年月組公演「トート:珠城りょう」「エリザベート:愛希れいか」
(太字が月組。敬称略)
個人的な感想ですが、過去2回の月組公演は、「トート」をさせたい色が強く、「意外性」のある「エリザベート」役で「話題性」をもたせています。
他の組は、「エリザベート」を、貢献度が高い実力のある娘役さんへの「はなむけ」に、という心遣いを感じたり、「その娘役さん」や、「トート」役に対して、違和感を月組ほどは感じません。
上演が定番化し、再演の配役に「すごくぴったり!!」はないです。
作品の面白さや他の配役に注目し、以前書いた、まさに「登竜門」的な作品にもなっています。
それが、「月組」は「意外性」≒「無理矢理感」が強く感じます。
今回も、娘役さんへの「はなむけ」といえば、納得感はあるものの、
・「愛希さん」がエリザベートに合う持ち味ではない印象
・「珠城さんトート」はさらに想像できない
もちろん、どう演じるかは、興味があり、「意外性」が意外と面白い発見もあったりするので、構わないです。
ただ、「稽古場キャストボイス」を見て、月組生も感じてるかな!?
と、思ってしまいました。
ついでに、稽古場の様子は分からないけれど、演出家先生に、「強調」されたのかな?
例えば、
「意外なキャストかもしれないが、今の月組だからこそできる、逆手にとって面白い作品に仕上げようじゃないか!!」
と激励された!?
ただ、組長さんとトップ娘役さんが退団され、今までにはない「パワフルなトート」。
Wキャストの「ルドルフ」と、火花が散る熱い舞台になりそう (o゚▽゚)o ♪
やはり「意外性」を、楽しみにしております。
さいたまんぬ